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枢軸国の栄光  作者: 真姫ちゃん推しの結月
19/90

天使のアリス

 あれからヒルデは少女を担いでマクソンに案内されたホテルに向かった。エントランスは何もなく通過で来た。

「この少女どうします?隊長」

「まず最初に調べるのは何処の国かだ、さっきは勢いでイギリスと言ったがもしかしたらフランスからかもしれないからな」

「そうですか、それと、他に武器を持っていないかも確認しないといけませんね」

 ヒルデは頷いて返事をした。15階にエレベーターが止まった。

「ここの階が俺達が止まる部屋の階でここがヒルデさんの部屋です」

 ドアには1521と書かれてあった。メンバーも不明かなり不安になるがその前にすることがあったのでそれを先に済ませようとした。

「メルトの部屋はどこ?」

「メルトさんはここの1520ですここにはうちのウィリアムと磯城さんが警備しています。ですからここは安全です」

 ヒルデはドアをノックした。少ししたら反応があった。

「はーい。誰ですか?」

「ヒルデだ。ちょっと俺が暗殺にあって、そんで今気絶させてここに連れてきてる」

 部屋からざわざわと声が聞こえてくる。耳を澄ましたら聞こえそうだ。

「だめです、メルトさん。今私と磯城さんが下着だけなんですよ。とりあえず暗殺の人はメルトさんがヒルデ隊長たちの部屋に行ってくれば良いじゃないですか?」

「そうだった。ヒルデさんちょっと部屋に居てくれる?後で全員集合させるから」

「了解しました。と言う事で俺の部屋集合だって」

「サイですか」

 ヒルデは1521のドアの目の前に立って一息ついた。ノックをするとドアが開いた。

「ヒルデだな、これお前のロケットランチャー返すわ。なかなかの出来で少し興奮してな。これを作った人は誰だ?」

「これを、作ったのはうちのマッドサイエンティストポルシェ博士が作った。弾も結構もらってきたから今回の作戦には十分使用できると思う」

「それよりも、何で女を担いでいるんだ?」

「どっかの国の暗殺者だ、メルトが言うには俺らの部屋で確保しとけだって」

「そうか、わかった。今縄を持ってくる」

「そんなことしなくても、狙いは俺だから問題はない」

 BBは心配な顔で見てくるが、ヒルデはグッドサインを出して問題ないと伝える。その後ベットに少女を置いて、毎日恒例武器の掃除をしていた。しかも、今回はカイザーが戻って来たのでかなりの時間を要するかもしれない。

「マクソン、君はどうしてここに居るんだ?」

「後でこの少女についてのことでここに全員集合させるので、なんなら先に居ようかなと思って」

「そうなのか、わかった。ありがとう」

 ヒルデが今日使ったワルサーHPの整備をしていると少女が目覚めた。

「ここは何処だ?」

「おっ起きたか、調子はどうだ?

「貴様!さっきは油断したから貴様ら人間ごときに私たちが負けるはずがない!今度こそ死ね!」

 ヒルデは油断と言う言葉に反応した。

「油断したという事は貴様が、俺を低く評価していたから。戦場は一度油断したら死ぬ、それぐらいの駆け引きの中生きているんだ軍人は!油断をしたという事はお前がまだ青二才と言うことだ。分かったらおとなしくしてろ!」

 少女はヒルデの勢いに負けてしょんぼりした。その後、少女はベットの上で寝てしまった。

「ごめん待った?あれ?少女寝てるよね」

「あーさっき起きたらなんか知らないけど寝た」

「多分それヒルデさんのせいだよね、さっき怒鳴っていたし」

 はぁ~とため息をつくと部屋に全員入って来た。アルドを除いて。みんな床に座った

「で誰が起こすの?」

「「「あっ」」」

 全員の目線がヒルデに向く。誰も関わりたくはないらしい。みんなの事を察したのかヒルデは少女を起こそうとした。

「起きろ」

「あと十分、私の熊のぬいぐるみさんどこに行くの?私を一人にしないで」

 少女の寝言が部屋全体に響く。みんな笑いをこらえている。それはヒルデも例外ではなかったさっきまでは死ねと連呼していたのに、寝言は可愛いという状態。しかも、最初の言葉は毎回ヒルデを起こすときに誰もが聞く言葉。

「ヒルデさん早く起こして」

「起きて、起きてください、何でもはしないけど」

 ヒルデが少女の体を揺さぶる。すると、少女が起きた。

「何の用で、、死ね!」

 起きると同時にヒルデを殴ろうとしたけれど後ろに控えてるヒルデの部隊を見て殴るのを中断した。するとメルトが近寄ってきた。

「君名前はなんて言うの?どこから来たの?」

「貴様らに名乗る名など持たない!」

「貴様、メルト様になんて言葉を許さん!」

「プロム、落ち着いて。さもないとイワシパイ食べさせるよ」

「すいません」

 圧倒的早さでツーシムが下がった。ヒルデは起こした後はいつもと変わらず武器の掃除をしている。

「じゃあ、話す気になったら教えてね。面倒はヒルデが見てね」

「は?」

 メルトがニコニコ笑顔でヒルデの方を見ている。しかも、周りに皆が居るから断るにも断れない。

「分かった。その前にシャワーはメルト達の方で入らせろよ」

「はーい」

 その言葉で解散した。少女はメルト達が連れてった。

「じゃあ俺はシャワーを浴びるからBB」

「分かった」

 ヒルデは着替えを持ってシャワールームに入った。{また面倒ごとを押し付けられたよ、どうしてこう、毎回俺が実験とか面倒を見たりしないといけないの?まぁシャワーでも浴びて落ち着こう。それよりも、命狙われてるも俺だから、眠れなくね}ササっと髪を洗い、着替えて出るとBBがシュラークを触っていた。

「どうした?その銃に興味があるのか?」

「いや、今まで見たこと無かったからちょっとみっせてもらってる」

「それよりシャワー浴びたら?」

「俺はもう浴びたから問題ない」

 ドアがもすごい勢いでノックされる。慌ててヒルデがドアを開けるとメルトが立っていた。

「ヒルデさん!あの少女翼が生えています!ちょっと来てください!」

「今行ったら絶対誰か着替えてる途中ってゆうかあの少女を脱がせたんだろ。俺行けないよ」

「そうだった。まぁ、今シャワー浴びてるから、いや違う、浴びさせてるから。ウィリアムと磯城が後で連れてくるから。じゃあ、おやすみ」

 そう言ってメルトは自室に帰った。その後は何もなくヒルデは銃の弾の点検をしたりした。BBはもう寝てしまった。

 ドアがまたノックさせる。

「ヒルデさん!起きてますか?女の子を連れてきましたよ」

「はーいはい。今開けるね<開けたくないけど>」

 ドアを開けると、ウィリアムが少女を背負っていた。顔を見るにかなり疲れていそうだった。ウィリアムは少女を置いてくと、直ぐ部屋に帰ってった。

 少女の腰から羽が生えていた。これが示す意味を理解したヒルデは寝ている少女をベットに置いて、本格的に戦闘の準備をした。

 深夜

「寝たいよーだけど彼女がいつ俺を殺しに来るかわからないから眠れないよー」

 深夜になって泣き言を言い始めたヒルデ、彼はいつでも社畜だった。いや、軍に入ってからはずっと社畜だった。

 ヒルデは少女の顔を見るとなぜかルナを思い出した。少女はルナとは違い髪の色は淡い青色で目の色は紫いろだった。髪の毛はショートでくせ毛だった。身長は161CM、天使だからか美貌である。

 ヒルデはついつい少女の頭に手をのせて撫でた。ヒルデは窓の外を眺めながら総統閣下が何しているのか気になった。{閣下もし、遊んでいたら戦争の最前線に行かせてやる}

「お母さん、私も一緒に行きたいよ。お父さんもどこ行くの?置いて行かないで」

 少女が寝言を言う。ヒルデは少女が自分と同じ経験をしてたと思うと余計眠れなくなった。

 翌朝

「よく寝た。今日もお仕事お仕事て、えっ?そうだった、私昨日シャワー浴びせられて、そのまま寝ちゃったんだ。それにしてもよくこの人一度殺そうとした人の目の前で寝れるよな。何なら、殺して帰ろっかな」

 そう言ってポケットに手を入れようとしたら。

「あれ?服が違う。いつの間に着替えさせられた?もしかしてシャワー浴びた後か、仕方ない首絞めて殺すか」

 手をヒルデの首に当てようとしたらヒルデが起きた。

「うん、おはよう。どうだった?よく眠れたか。それよりも、俺を殺そうとしてるのは良いんだが、とりあえず寝言言い過ぎ。俺一部聞いたよ」

 その言葉を聞くと、少女の顔が赤くなる。

「私なんて言っていましたか?」

「みんなで集まっているときは、私の熊さんどこ行くのーとか、深夜の時は、お母さんお父さんどこにもいかないでー、なんて言っていたような気がする。もしかして、お前、幼いころに親を失ったのか?」

 顔が真っ赤になりながらも少しは殺意をヒルデに向けていた。

「あんたには関係ない。だから、そのことは黙っといて」

「俺も幼いころに親を失ったんだよな~しかも目の前で。俺はもう死にたいとか思っていたんだけど、祖父がいてくれたから、今の自分があると思って感謝している。けど、俺の親を殺したのは悲しいことながら人間だった。その後、そいつらが捕まって死刑になったのを、俺はとにかく喜んだ。それで気が付いたんだ、人間は誰も変わらない威張ってる人も本当は威張りたくないかもしれない。人を殺したくなくても仕事で仕方なく殺してる人もいる。俺はその中の一人、親を殺されて人を恨んで、殺されたら笑って、人間は変わらない。悲しい生き物なんだ。けれども閣下は違った、憎しみとかそんなものは無いただただ自分の国の為に働いてるような気がする。そんな閣下に引かれて、軍人になったら、閣下はもう手の届かない人になっていた。だけど、俺はあの人の下で働けて満足している。俺も歴史を変える手伝いをしている気分になって。結局のところ俺は何も変わっちゃいない。満足出来ればそれでよし、なんて気づかないうちに思ってしまってる。けど、ここの人たちに出会っていろいろと変わった<ような気がする>。今までは規則がどうたらで、偉い人のことは文句を付けず働いてきた<遅刻は何回もした>。けどこれもやっぱり自分が満足したいからなんて思うと自分を殺したくなるが、今は大切な人がいるから、そいつを全力で守りたいと思った。これは達成感とかそんな、事じゃなくそれが当たり前のように感じた。俺はおまえにもそんな事を感じた。だから俺に付いてこないか?」

 これは、一般的に言われる告白だろうか?ヒルデの話を聞き深くBBが頷いた。

「分かったは私貴方に付いて行く。この歴史の変わり目が気になるから。それと私の名はアリス、よろしくねヒルデ」

「よろしく頼む」

 {一気にデレデレしすぎだろ同じ教訓の人と出会えてうれしかったのかな}ヒルデはアリスから差し出された手を握った。

「仲もよくなった事だしメルトでも呼んでくるか」

 BBがそう言った瞬間。

「あんた達には興味が無い、私が興味を持ったのはヒルデの過去とその歴史を変えうる力を持っているか確かめるため」

 やっぱり、彼女はツンデレだった

こんにちは クソ雑魚ナメクジのまきゆづデース。今回はいかがでしたでしょうか?新キャラアリス。これは久しぶりにキャラ紹介コーナーをしないといけないパティーンかな。と言う事でご愛読ありがとうございました

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