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枢軸国の栄光  作者: 真姫ちゃん推しの結月
14/90

武器商人と旅

YAPPPPPPP

 午前2時12分

「ヒルデさん起きてください。哨戒の時間ですよ」

 武器商人は普通だとさまざまな国家から命を狙われるため、いつも交代でホテルの階を哨戒しなければならない。とりわけ、現在はヒルデたちの番になったところだ。

「あと、7時間48分眠らせてくれ。疲れているんだ」

「やけに正確だな。ほら早く起きて仕事だよ」

 前回を読んだ読者にはわかるだろう。昨日、午後2時から午後7時までほとんど休むことなく移動中のトレーラーの上で待機していたんだから疲労がヤバいのは言うまでのない。

「働きたくないです。眠りたいです。私に安眠をください」

「まぁまぁ。俺たちは午前5時までなんだから、その後は思う存分眠ればいい<車の中で>」

「そうさせてもらうよ」

 ヒルデ達が部屋を出るとそこにはBBとレイヤーがいた。彼らが午前2時まで哨戒をしていたのだろう。彼らは初めて会ったにしては結構仲がよく見えた。

「やっぱ火薬は南米産に限るよな。他の国の火薬とはダンチだぜ。おっアルドじゃねーか。という事は交代の時間か。後はよろしく」

 さっきの話を聞くに、彼らは爆弾や火薬の事で話が盛り上がったのだろう。

「後は任せろマキマキはちゃんと守るぞ」

 アルドが言うとハイタッチを合図に交代した。

「眠い、立ってるだけなら寝たい。一人でいいだろ」

「これも、仕事の一部だから諦めろ」

 アルドの仕事という言葉に反応したのか真面目にし始めた。

「やる事も無いから銃の整備でもするわ」

「早く戻って来いよ」

 ヒルデが自分達の部屋に戻った。それから1分後に戻ってきた。彼が部屋から持ってきたものは二つだ一つはMDS-01だもう一つがカイザーだ。

「おま、何でロケットランチャー持ってくるの?整備したいのは分かるよ。けど、ロケットランチャーはさすがに論外だと思うよ。しかも、ホテルで」

 ヒルデはアルドの話を聞かずに武器を整備兼掃除し始めた。彼の眼には魂が無いように思えた。

「あのー、何故貴方は軍隊に入ったのですか?」

「簡単な事だ給料がいいからだ。まぁ、俺は軍隊以外行く所が無かったんだ。そして今に至る。そう言うお前は何で武器商の仲間になっているんだ」

 ヒルデが武器を整備しながら答え、アルドに質問をした。彼は数秒考えてから答えた。

「俺は昨日言ったとうり、二年前はイギリスに居たんだ。だけど、今年の1月に大規模な演習が有ったんだその時俺の銃に一発の実弾が入っていたんだ。俺が撃った弾が当たったんだ頭に。当たった男は死んだ。その後俺は鬱になった。演習の事は整備不良の事故という事になって終わった。その時上司から軍人辞めたら?って言われたんだ。そのとうり俺は軍を抜けようとしていたんだ。ここに居るからダメなんだっと思って。そして、軍を辞めた当日、あのメルトに会ったんだ。あの人が俺に話掛けられなければ今の俺はいなかっただろう。俺は武器商人の仲間になった」

 ヒルデはこの人たちは訳ありなんだろうなと思って聞いていた。

「そうか、君にもいろんな事情があるんだな。一つ質問いいか?俺たちは何時から何時まで、哨戒するんだ?」

「俺達は、午前二時から、午前五時までだ。三時間ここで立ってるだけでいいんだ。以前は大変だったよ、夜でも襲撃してきたり、部屋に爆弾が仕掛けられたり、爆弾の処理はBBがしてくれたから大丈夫だったよ。なんかアイツキレてたけど」

 そう話してる間にヒルデがどんどんカイザーを整備兼掃除していた。{これの弾数って幾つだろうあの時は三発撃って終わったけど。マガジンを見れば五発ぐらい入りそうだけどいっちょ撃ってみるか}ヒルデは窓に銃口を向けた。

「ヒルデ君?君は何をしようとしているんだい?ここはホテルだよ絶対に撃つなよ。絶対に撃つなよ!やめろよ。その危ない物を下ろして」

「わかったよ、次は俺の愛銃のシュラークを掃除しよう」

 BBが何故か出てきた。きっと火薬の匂いで判ったのだろう。

「あんたがヒルデさんかい?さっき持ってた武器見してくれないか?ちょっと爆発物には興味があるんでね」

「ほいよ。ちゃんと返せよ」

「わかってるって。壊さないから」

 ヒルデがBBにカイザーを渡すとすっと部屋に戻っていった。ヒルデはMDS-01の掃除を再開した。

「そう言えば、何でお前たちはイギリスに追い掛け回されてるんだ?連合国にも商売をしているはずだろ?」

「以前は連合国にも商売をしていたのだが、最近は枢軸国の方が収益が良いから偏ってるんだ。特に宗主国のドイツは連合国より1.5倍出してくれるんだ。しかも、最近になって枢軸国からの仕事も多くなってきてる。その結果、連合国からの仕事が受理出来ないんだ。連合国も枢軸国の軍拡を見過ごせないはずだから俺ら武器商人を攻撃してくるんじゃないか。しかも、あわよくば枢軸国の進んだ装備が手に入るしな」

 ヒルデは聞きながら銃を掃除していると、物音が聞こえた。その音はロープが擦れる音だった。

「アルド周囲の警戒をしろ。おそらく、敵は窓から来るぞ。みんなを起こしてこい。ここで決着をつける。ここで殲滅出来れば後は楽しいドライブだけになる」

「分かった今すぐ起こしてくる。気を付けろよ」

 アルドはヒルデの言われた通り皆を呼びに行った。叫ばないの他の泊まっている人に迷惑をかけないためであろう。ヒルデは窓に向かって銃を向けた。この瞬間辺りにもの凄い緊張が走るがそれを壊したのはメルトだった。

「トイレ何処だ?あれ?私何で廊下に居るの?さっきまで部屋にいると思ったけど?」

 敵もこのタイミングを狙っていたのか一気に窓を割って侵入してきた。相手は全身黒スーツでヒルデも反応が少し遅れた。

「っち!アルド!マキマキを頼む!相手はこちらで対処する!」

 ヒルデはアルドにメルトをトスすると敵に向けて銃を撃った。さっき戦った時よりも人数が少ない事に気づいたヒルデは今入って来た敵を射殺したあと、1403の扉を蹴って壊した。

「隊長、大丈夫ですか!こちらに入ってきた敵はこちらで対処しました」

 1403には10体死体が転がっていた。首の周りにナイフの切り傷が見える。おそらく骨の辺りまで一突きだろう。日本軍人怖い。しかも、まだ首から血が流れてきている。

「そうか、君たちはここに居ろ。部屋の警備をしとけまだ来るかもしれないからな」

「「了解」」

 ヒルデは再度敵が割った窓に銃を向けた。そして数分が過ぎたが敵が来なかった。敵は去ったかと思いメルトとアルドが入った1402をの扉を開けるとそこはカオスな事になっていた。そこはアルドの死体が転がっていた。他には気を失っていたツーシムがいた。目の前にはメルトが人質にされていた。

「おいドイツ人!こいつがどうなってもいいのか!今すぐ武器を捨てろ!さもなければこの娘を殺す!」

「アルド、、いい奴ほど先に死ぬのか。分かった武器を捨てる。だから、そっちも武器を下ろせ」

 そう言うとヒルデが敵に向かって視線を防ぐように銃を投げる。投げたと同時に足に付いてるハンドガンポーチから銃を取り敵の頭を狙う。そして銃が地面に落ちた瞬間トリガーを引いた。ヒルデの放った弾丸は相手の眉間を貫きそこから血が噴き出てくる、その血の中にはジェルぽい物質も流れ出た。

「マキマキ行くぞ!」

 ヒルデはツーシムを担いでメルトに言うと反応が無かった。どうしたのかと顔を見てみると彼女は泣いていた。

「ごめんなさい、少し待ってください」

 彼女がそう言うとアルドに近寄って彼の顔に手を当てそっとさすった。

「お疲れ様、、、短い時間だったけどありがとう。あなたのことは一生忘れない。ここで安らかに眠りなさい」

 メルトが言った言葉を聞けたのかアルドの顔は笑っているように見えた。彼女が立ち上がると。ヒルデはメルトの手を握って走り出した。エレベーターはこの場合ブレーカーを落とされてるのでヒルデたちは非常階段を使った。一階に着いたら鍵をロビーに置いて車に向かって走りだした。

「隊長エンジン掛けておきました!早く時間がありません!」

 ウィリアムがジープにエンジンを掛けてくれたから、後ろにメルトとツーシム乗せたら急いで出発した。

_________________________

 アフガン国道にて

「ここは何処だ?確か俺はホテルに居た気がするのだが」

 あれから2時間車を走らせた所でツーシムが起きた。彼はあの出来事を知らないから何故もう移動しているのかが分からなかった。

「イギリス共が襲ってきたからもう移動をしている。今回の襲撃で失った者は一人、アルドだ、、」

「何!アルドが死んだのか!どういう事だ!お前と一緒に哨戒していたはずだろ!何であいつが、、」

「全て私がいけないの!あの時廊下に出なかったらこんな事にはならなかった。ごめんなさい、、」

 全て自分が悪いと思い込みメルトが頭を抱える。それを気にかけてヒルデが声をかける。

「マキマキは何にも悪くありません、これは彼が選んだ道です。彼は今頃天国で貴方の泣いてる事をあまり喜んでないと思います。だからこそ、貴方はいつも笑っていないといけないんです。アルドの為に」

「そう、、なんですか?じゃあ私が笑っていたらアルドは戻って来るんですか!」

「いいえ。死人は戻ってきません一番理解してるのは貴方でしょう」

 ヒルデがそう言うとメルトは縮こまってしまった。

「そうですよね、貴方の言う事が正しいです。私はここのボスだからいつもにっこりしてないと皆が不安になってしまうから。私は今日から笑うようにします」

 ヒルデはその言葉を聞いて安心したのかドライブに集中した。そして、一つの看板が目に入った。看板にはソビエト国境まであと2KMと書かれていた。

 会話はあれ以降全くなかった。そして、ソ連国境に到達した。

「Извините、Удостоверение личностиМожно выйти.<すいません、身分証明書出してくれないかな?>」

「Да<はい>」

 ヒルデはメルトが何を言っているかわからない。きっと身分証明書だして、と言われてることしかわからなかった。

「Вот ты где<どうぞ>」

 会話が終わったのかメルトから行ってもいいよとサインが出る。合図を見てヒルデが車を出す。

「ここからスターリングラードまで目指すよ!yapppppppppppppppppppp!!」

 ソ連に入ったのが原因だろうか、メルトのテンションがおかしくなってきた。さっきまでの暗い雰囲気は何だったのだろうか。そうしてヒルデたちは武器商人の護衛をしていた。

どうもクソ雑魚ナメクジのまきゆづです。武器商人との旅1はどうでしたか?面白かったでしょうか。それとももっとグロい書き方をしてほしいでしょうか。グロの本番は第二次世界大戦勃発するまではお預けですかね。それと、昨日天才達の異世界転移、と言う小説を書きました。お暇があれば読んでみてください。以上で今日の報告を終了する。では、また来週。早くクソ雑魚ナメクジから卒業したい。

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