レポート77
「やばいやばいやばい!」
青を倒した後に赤を標的に全員で攻撃を仕掛け始めたが残り一匹になったのが原因かすごい攻撃力とスピードがあがった。
不意の強化で何人かが倒れ俺を含めてのこり5人の状態だ。
相手の削れてるHPが4分の1ほどだ。
「アイちゃん、この状況どうする」
「特攻か一旦引くかかな……でもあのスピードから逃げ切るのは――」
横へと転がり飛んで突進をかわす。
「っぶない!」
「俺が突っ込むぞ! 後に続け! 『ヘイト・オーラ』!」
盾持ちが自分を標的にするスキルを使い敵へ飛び込んでいく。
俺はその後ろについて突進していく。
念のためということでアイちゃんともう一人は距離をとって待機してる。
「あばっ!? ……いまだぁっ!」
「『アックス・チャージ』!!」
「『狼牙』!!」
斧使いと俺が一気に攻撃をしかける。
だが相手は怯むことなく俺達を吹き飛ばした。
「いってぇ……」
「やばい! 斧持ちやられた!」
「ユミさん、こっち!」
アイちゃんのほうへと体勢を立てなおして移動する。
移動したすぐ後、後ろを見ると相手の炎の息が到達していた。
「セーフセーフ!」
「次きてるから!」
俺は走り続ける。
敵は俺を追いかけてくる。
そして横っ腹から盾で突撃する男がいる。
その衝撃で動きを止めてそちらを向く。
「おっしゃぁぁ!!」
「おらぁっ!」
その隙に俺は無理やり方向転換して攻撃した。
「やばっ…ぬぅっ!?」
敵はその場で勢い良く一回転して俺と盾の人を吹き飛ばす。
先程から何度も攻撃を受けていて俺のHPは残り一撃持たないところまできた。
ただ正直アイテム使ってる暇すらくれない。
そして敵は次の標的を定めて突進する。
「こっち!?」
ずっと周りで動き回っていて未だに元気なアイちゃんを狙ってたみたいだ。
加速も加わってあのままじゃかわせないような状態だ。
ゲームだからいい気がするが気づいたら体が動いてた。
「やらせるかっ!」
そういいながらアイちゃんを突き飛ばす。
だがこのままだろギリギリか。
「はっはっは! 私の魂をみよぉ!」
空からそんな声が聞こえて敵の横っ腹を攻撃した男がいる。
あの声はロケットマンか。
その攻撃により突進が少し連れて俺のみにあたった。
俺のHPゲージはなくなってまたキャンプ送りとなった。
ロケットマン、心配だが後は頼んだぜ。




