レポート75
数日間イベントは続き最終日へと突入した。
現在は夜、最後の襲撃が一番大きい砦で行われるということらしくプレイヤー達は集まる。
もちろん俺も参加する。
時間の都合上来れない人達もいるだろうがそれでもかなりの人数が集まった。
「おい、空見ろ!」
「いや、霧の奥もだ!」
そんな声が上がった。
空を確認するとドラゴンが3匹、今まであまり見たことないタイプだ。
霧の奥を見ると少し動いている山のような何かがいる。
かなり遠くだがその影が揺れるたびに地響きのような音が上がる。
「こりゃ、二手に別れる必要がありそうだな」
「適当に好きな方いこうぜ」
各々が行動を始める。
その結果大部分が霧の奥のでかいやつの相手をしにいった。
そして空を飛んでいたドラゴンが3匹降り立つ。
その姿はライオンのようなたてがみをもちサーベルタイガーのような牙を持つドラゴン。
ドラゴンかなこれ。
赤、黄、青のたてがみの3匹だ。
こっちに残ってる人数的に1匹にたいして6人ってところだ。
絶対あっちにいる奴ら小型というかこういうドラゴンと戦うの飽きてただろ。
結構長いから仕方ないだろうけど。
「ユミさん。頑張ろ」
「ん? ……うおっ!? アイちゃんいたの!?」
「ひどい」
「いや、ランはでかい方に突っ込んでいったしてっきりと思って」
ユウもランもでかい方に意気揚々と突っ込んでいったんだもん。
なんか知ってる人は行ってそうっていう考えができてた。
ていうか……。
「すごい……なんていうか、可愛いな」
「ユ、ユミさんが作ったんでしょ! 性能もまあ私が作ったのよりいいから使ってますけど」
バトルドレスきたアイちゃんがものすごく可愛い事に気づいた。
ていうか、あれなのかな……もうあっちの勘違いとか関係なく俺は……いかん、今はイベントの集中だ!
「そんじゃ、俺は黄色のやついく」
「私も行きます」
「そんじゃあ俺達は青いくぞ!」
「俺達は赤だな。残った奴は黄色にいけばちょうどいいはずだ!」
グループで参加してるであろうリーダー達が場をまとめてくれた。
ほんとうにありがたい。
よし、最終戦を始めるとするか。




