レポート68
朝起きてから少し時間がたった。
俺はVRSを起動する。
「マスター! 今日からイベントスタートデーす! 準備はイイですカ?」
「もちろんだ」
「ソレでは張り切ッテリーンクオーン!」
俺はfowの世界へと降り立つ。
帝都へ向かい集合場所へと向かった。
「人多いな」
場所につくとかなりの人がいた。
レイドイベントだからいるに越したことはないわけだが。
「おっ、大将も参加か」
「よう、ユウ。そういうこったな」
「防具? アバター? かっこいいじゃん、今回もよろしくな」
「おう、お前も防具とか結構ガッチリしたな」
ユウは軽めの金属鎧にがっちりした両手剣という装備だ。
「ふははは! 久しぶりだな」
「この声は……」
「もちろん……」
声のほうを向くと藍髪の銀目の男、ガリウスが腕を組んで堂々と立っていた。
「俺も此度の戦に参加するぞ!」
「ところでユリナはどうしたんだ?」
ユウのその問でガリウスが固まった。
「あいつは今回のイベントは別の盟友とプレイすると言っていたのでな……俺は一人だ……くっ」
「あ、いや、なんかすまんかった」
「まあレイドイベントだし今回をきっかけに関係を作るのもまたありだろ」
俺はそう思うぞ。
数分後にイベント開始を知らせるかのごとく大きな鳴き声が帝都に響き渡り一人のNPCが俺達が集まっている広場に逃げこむように入ってきた。
「た、大変だ! 大量の魔物が攻めてきてる。でけぇドラゴンとかそういうのまでいやがる。今は騎士団が砦とか闘技場でくいとめてるけど持たねぇよ! 冒険者の方々、助けてください!」
そして広場にいた全員の頭上にパネルがでる。
レイドイベントクエストの受注だ。
クエスト名はとてもわかり易かった。
『帝都を護れ』
俺達は受注ボタンを押す。
そしてそれぞれ砦や闘技場へと向かった。
少し短いですが今回はこれで
次回からイベント戦開始です!




