EXレポート5
時間がたって金曜日、バレンタイン前日だが。
まあ明日が土曜で休みということもあるのか学内はバレンタインムードだ。
既に昼休みなわけだが。
「大将、いくつもらった?」
「3つほどだな」
「なんだと!?」
「ただあのテンションは完全に女同士の友チョコのテンションだった……」
「今年もか……」
「何がいけないんだろう」
慣れてしまっている自分も嫌だ。
「くぅっ、俺なんか2個しかもらってないのに」
「0のやつがクラスにちらほらいるから教室で言うなよ」
「どっちも市販の義理感満載だけどな」
「それすらあいつらは羨ましがる」
この日の教室は戦場だぜ。
ちなみに毎年のごとく蘭に放課後もらってたな、市販のやつ。
「さて、お兄ちゃん。今年はいくつでしたか!」
「昼までに3つ。放課後に2つ。家に帰ってお前に1つで、合計6個だな」
「まあ毎年のメンバーだね」
「あいつら俺のこと性別を超越した存在とか言ってるからな」
友チョコテンションで渡してきた女子のことだが。
「ふっふーん、それじゃあ明日は楽しみにしてることだね!」
「明日? そういえばなんか家にいろとか言われてたな……」
「そのとおりだよお兄ちゃん。外出は禁物!}
「体に悪そうだな……1日ぐらいならいいけど」
一体明日何をするっていうんだよ。




