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fow -Fantasy Online World-  作者: ゆっき/Yuyu*
第4章 開店! ユミのアトリエ
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レポート49

 あれから更に数日後、ガマチから増築が完了したとメッセージが飛んできた。

 俺が急いでログハウスへ向かうと。

 完璧な仕上がりだった。

 自然と調和しながらも店といえる部分があり、元の形も店の奥にしっかりと残っている。

 

「金とかはちゃんともらってるから依頼完了だ。まあついでに家具とその他も中に木製だが置いておいたから配置とかは好きにしてくれ」

「恩に着る!」

「仕事しただけだぜ。それじゃあこれからも『木工野郎Cチーム』をご贔屓にな」

「ありがとうな~」


 そうしてガマチは去っていった。

 中に入ると入り口からはいってすぐは広いスペースになっている。

 これなら商品棚とか色々飾れそうだな。

 そしてカウンターがありそこにある扉を開くと今までのログハウスのリビングに到達する。

 だがそこも増築がされておりコテージ風になり外でも会話できるようなベランダも作られていた。

 机なども内装にあったものが出来上がっていた。

 俺はそれとなくいい感じに家具を移動させる。

 

「なんかが足りない……あ、そういうことか」


 暖炉のがなんとなく物足りないと思ったが、ロッキングチェアが欲しいな。

 あと椅子と机とかもならべたけど、クッションでも作ってソファにしよう。

 アンティークな感じっていうのかな。

 そんな風に色々と考えを出していると運営からのメッセージが飛んでくる。


「ん? 珍しいな……イベント告知なんてあったっけ」


 メッセージを開き確認する。


『大型アップデート予告。5日後の午前7時から6日午前7時まで大型アップデートを行います。詳しい内容については公式HPを閲覧ください』

「アップデートか……店はアップデート後に開く予定にするかな。とりあえずまずはこの前のレシピの物を作ってみる」


 そう言って俺は2時間耐久【裁縫】を始めた。

 楽しいから耐久とか思わないけどな。



「う~ん……サムライ風な防具はできた。コートもできる。アバター系が難しいな」


 ドレスなどが上手くできないのだ。

 俺にドレスの知識がないのも大きいがシステムアシストありでも失敗しまくって一つもできてない。

 ワンピースのアバターは実はアイちゃんに作ったこともあって作れるんだが。


「何が違うのかさっぱりわからん……でもドレスなんてしってる知り合いいないしな」


 レールさんとかは知ってそうな気はするけど聞くに聞けないし。

 少し考えこんでしまったが扉のノック音が聞こえて我に返る。


「おーい、ユミちゃん。いる~?」

「あ、はい~。誰だろう」


 招き入れる。

 エイナさんだった。


「ハロハロー。この前レシピ本拾ったんだけど、あたしとかアイだと意味が無いがら上げるっていうのも髪結のほうも時間あるなら教えてあげるってことできたよ」

「ありがとうございます。とりあえず、入ってください」

「お邪魔します~」


 この日は軽く世間話して髪の結い方とかを教わったりした。

 

「うん、やっぱり似合うな~」

「そうですかね? あ、そういえばエイナさんってドレスとかってきたことあります?」

「ドレス? 一回しかないかな。お母さんのお古が大掃除で出てきた時に着せられて」

「へぇ……アバターでレシピがでたのはいいんですけど中々成功しないんですよね」


 レシピから考えた完成予想図をちょっと見せてみて言う。

 エイナさんはどこかに疑問を持ったのかそれをよく見る。


「これ……どこで失敗しちゃうの?」

「土台というかは作れるんですけど、細かい所で失敗しちゃって」

「ユミちゃんって【装飾】持ってたっけ?」

「持ってますけど」


 それがどう関係するんだろう。


「ドレスの土台ができてるならあとは【裁縫】じゃなくて【装飾】で細かいところはやったりしたら成功しそうだなって。ここらへんのやつって鉱石とかに見えるし」

「そうか。リアルのドレスも装飾みたいな感じで細々とした所をつくるのか」


 盲点だった。

 俺の勘が悪いとも言えるけど。


「明日試してみるか……」

「お店開くんだっけ? 何時頃ぐらいになるの」

「大型アップデートのあとにはなりますね」

「あぁ~……まだ内容見てないな。あたしもそろそろログアウトするから確認してから寝ようっと」

「俺もログアウトしますから。おやすみなさい」

「おやすみ~」


 俺とエイナさんはそのままログアウトした。

 俺は確認はまあ直前でもいいやと思い就寝した。

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