レポート36
第一線が行われてから2日後、ついに大型船も完成し予定していたものが揃った。
「そんじゃ、パーティーのリーダーは集合」
それぞれのパーティーリーダーが集まって今後どうするかを改めて話し合う。
ちなみに俺達のリーダーはユウで勢いもあるから気づいたらチームキャプテン的存在にもなってる。
あのまとめの良さとかがリアルでもはっきできたら成績とかもう少し良くなると思うんだけどなとか思った。
だいたい30分後、戻ってきて作戦を説明された。
まず行動はパーティー単位ではなくチームとして二つのチームに分かれて行う。
これは大型船と小型船だ。
そしてメンバーだが小型船に7人で残りは全て大型船に乗ることになる。
小型船のメンバーだがバランスを見て決めたそうだ。
ユウ、ガマチ、コノミチ、ユリナ、エイナ、ナル、俺の7人だ。
大型船のほうに遠距離や防御面に優れた人間や固定位置での攻撃が主流のメンバーになり。
小型船には動きながらの攻撃などを主とするメンバーで固めたそうだ。
ガマチとコノミチは運転と修理担当だ。
それと俺達はこの後、この港街から出発したら戻らずに戦いを行う予定らしい。
出発直前になって任せっきりだが一応聞いておきたいことをユウに聞く。
「それで、最初はどっち方面に向かうんだよ」
「あぁ、それか。大将達が倒したっていう船がいた方向だな。まあ単純にそっち方面にいるだろうって予想でだけど」
まあたしかにアレ以降攻撃はなかったし手がかりはないんだよな。
かといって船が帰ってこないのに攻めてくるようなやつもいるはずないか。
準備を終えた俺達は港街から出港した。
それから2日間攻撃を受けなかったが、3日目の大体昼ごろになるか。
遠くに船を一つ見つけた。
明らかにNPCとかのものではないだろう。
となると選択肢は一つだ敵船となる。
小型船が先行し大型船が裏で防御と援護する。
「しっかし、中々いい船だな。そうだろコノミチ」
「ガマチ、俺達の船よりいい船があるわけないだろ。だがたしかにいい船だな。材質の時点で加工もしっかりされてるみたいだ」
お前たちにそんな見分け能力があったのか。
俺は槍を構える。
そして相手の船が大砲の射程に入りコノミチが発射した一発により海戦が始まった。
「よっしゃあ! 突っ込むぞ野郎ども!」
ユウがノリノリでカトラスを振り上げて指示を出す。
船はお互いさらに接近して敵が乗り込んできた。
更に前方からは新たに3船ほど中型船が現れ近づいてくる。
「ユウやばいぞ」
俺は槍を振り回して敵を相手をする。
すると後方から轟音が何度も聞こえ前方の船と俺達の船の間に水柱が立つ。
大型船からの援護だ。
「まずはこの船片付けてからだぜ大将」
「そうです!」
ナルがそういいながら更にロープを使ってこちらに移ろうとしている敵のロープを矢でうちぬく。
そして切れたロープとともに敵が数人海へと落ちた。
約10分後、最初に接触した船にいた敵はすべて倒し終わった。
先発隊か警戒していた部隊なのかそこまでの人数じゃなかった。
前にいる中型船にそれぞれのってる人数を比べると。
「よし、それじゃあ次は大型船と同時に突っ込むぞ。2船任せた!」
「ふははは! その程度、暇つぶしにもならんわ!」
そういいながら大型船が突っ込んでいった。
「そんじゃ俺達もいくぜ。お前らしっかり体勢整えておけよ!」
ガマチがそう言って残りの一船へと進路をとった。
さて、俺も頑張るかな。




