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fow -Fantasy Online World-  作者: ゆっき/Yuyu*
第1章 リンクオン
3/93

レポート3

 『10時になりまシタ! ゲームスタートが可能でス!』


 数十分待つと音声案内とともに時報のようなベルが鳴った。


 「よし、ゲームスタートだ」


 そうして自分の手元にでた《Game Start》のパネルを押す。


 『それではfowの世界をお楽しみくだサイ! リンクオン!』


 その言葉とともに光りに包まれた。



 視界が開けた時、さっきまでみていたファンタジー世界に俺は立っていた。

 

 「さてと、待ち合わせ場所に行くかな……って喉が少しおかしいな、エディットのせいか? 元が低いからもろ男の声だけど」


 少し体の動かし方などでもいろいろしつつ、降り立った街の中を歩く。

 おそらく、ここは良く言う第一の街とか最初の街とかの部類の場所だろう。

 

 「それにしても武器も防具もないってどうゆうことだ、初期装備が普通あるもんだろ」


 そんなことを呟きながら夕二との待ち合わせ場所の、街の中心の噴水へ向かう。

 自分が最初の立った場所の近くに街の全体図があったのはラッキーだった。

 若干、動きにもなれ軽いスキップしていると、待ち合わせ場所の噴水が見えた。

 そこには他のプレイヤーも数多くいた、多分ここは待ち合わせに最適なんだろう。


 「えっと、あいつはどこにいんだ……お?」

 

 少し見回していると通知のようなものがきた、手をかざしメニューを開くとフレンドの欄に通知アイコンが付いている。

 このフレンドはVRSで共通されるらしく、この前登録した時に入れられてたんだろう。

 そしてこの機能はフレンドチャットというらしい。


 『噴水もうついてるんだけど、どこにいんだ? ちなみに俺はキャラネームがユウでオレンジ髪だからすぐわかると思う』


 チャットを確認後、少し噴水の周りを探してみる。

 オレンジ髪の男はすぐに見つかった。


 「ユウ、すまん。待ったか?」

 「おう、そこまでまっ……お前そのキャラエディットはどうなんだ?」

 「スキャンでやったらこうなった、でも声で分かるだろ」

 「まあな」


 推測だが、夕二ことユウはリアルの俺を知っているが、それがさらに女よりになったから戸惑ったんだろう。

 そう思っておこう。


 「そんじゃ、まずはチュートリアルおわらせっか!」

 「おい、まて、初期装備もないんだがどうゆうことだ」

 「あぁ、それは――」


 ユウに聞くとこのゲームはチュートリアルを確実に受けてもらうために、初期の武器と防具はチュートリアルクエストをやることではじめて渡されるらしい。

 そしてそのときにスキルをいくつか取得できて、それが自分の初期スキルとなるらしい。

 俺は納得してから聞いた。


 「よし、わかった、ならチュートリアルをクリアしよう。ところでどこで受けんだ?」

 「まぁまぁ、落ち着きなさいな大将。俺についてきてくれればチュートリアルと第二の街までは楽勝だからさ」


 今更だが、こいつは俺の呼び方が安定しなかったりする。

 あるときは名前の真弓よび、またあるときは苗字呼び、そしてその次に多いのがこの大将とゆう呼び方だ。

 初対面の時見た目と名前で女扱いをクラスでされかけたが、声で男と判断がついた後に言われたのが今も続いている。

 

 『じゃあ女って間違われないように男らしく、しばらく大将って呼ぶな!』

 『なんでだよ、いやまあ女扱いよりいいけど』


 そんなことを何故か思い出しながらユウについていくと、宿屋に似てる建物につきそこのNPCを指さした。

 そのNPCの周りにはプレイヤーがかなり集まっている。


 「あのNPCから受けるんだ、といっても本当にチュートリアルでゲーム的なものだから、最後の以外はすぐ終わるけどな」

 「最後の以外?」

 「最後は武器とかで外にいる動物エネミーを狩ってこないといけないからな、動きに慣れるまでに時間かかった」


 ようするに日常ではしないような動きをするから、動物でも狩るのに一苦労とゆうことか。

 俺達はチュートリアルクエストを受け進めていった。

 内容としてはアイテムの使い方や、フレンド登録方法、ステータスの割り振り方などゲームシステム的な操作だった。

 そして最後のクエストになる。

 


 

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