レポート27
【桜色の皮】を手に入れたのはいいんだが、どう使うか悩み始めてすでに一週間ちょっとが立った。
さて、どうするか。
今の布のレベルと【裁縫】レベルだと無駄にする可能性がある気がするんだよな。
あくまで推測だけど。
かと言ってずっとこればっかやってるわけにもいかないしな。
そんなことを考えながら俺は夕飯の買い出しにきていた。
いやあ、セールっていいよね。
こう男の戦場って感じで……違うよな、普通は女の、むしろ主婦の戦場だよな。
「お兄ちゃん今日の夕飯何にするの?」
「そうだな……カツだな。久しぶりに」
俺はキメ顔でそう答えて肉のコーナーへ行く。
今日はカツに使えそうな肉が安売りだったはずだ。
「私丼がいい、丼!」
「卵も安売りだったはずだしそうするか。さてランお前に卵取得任務を発行する。いけ!」
「らじゃ!」
そしてカツ丼を家でつくって家族で食べた後俺はfowにログインして今に至るんだが。
ちなみに今は【装飾】のレベルあげ気分で簡単な腕輪を作ってる。
「よし、できた」
【木の腕輪】
防御+1
やっぱりここはゲームだな。
腕輪で防御が上がるってのがもうな。
「まあ、最初だしいいよな……ん? フレンドチャット誰からだ?」
確認してみるとユウからだった。
『次の日曜にイベントがあるらしい。なんでも1時間を4日ぐらいに感じさせるフィールドで大型イベントだそうだ。パーティーも組めるらしいから一緒に参加しないか?』
イベントか、どんなイベントかこれじゃよくわからんがまあ特に今攻略とかしたいところもないし参加してみよう。
そう思って返信をする。
『いいぞ。他のメンバーはどうするんだ? といっても俺あんまり交友広くないから集めるッて言うなら任せるけど』
すぐに返信がきた。
『こっちに宛がいるから誘ってみるわ。土曜に一回顔合わせがてらどっか狩りに行きたいからそのつもりで』
『了解』
そしてチャットが終わる。
「明日アイちゃんいたら武器の修復頼もうかな」
実は歯車ゴーレム戦以来整備してないため耐久がかなりやばい。
特に狩りに出る予定もなかったから放置していた。
俺は槍を部屋の角に立てかけておく。
そして料理の材料集めついでに帝都へと向かった。
素材の露天を見て回っていると後ろから聞き覚えのある声で話しかけられた。
「おい、お前! たしかユミとかいったな」
振り向くと見覚えのある銀目の青髪がいた。
いや青というよりは藍だな。
「たしかガリウスだったな。それで俺になんのよう?」
「なんのようではない! 俺はずっと探していたとゆうのに、貴様とフレンド登録まだしてないことに湧かれた後気づいたのだ!」
え、そんなことで俺を探してたの。
意外とこいつ寂しがりやなのかな。
「ふんっ、まあここで会えたことだ。俺をフレンド登録をすることを許してやろう! ありがたく思え!」
「なんでそんなに上から目線なのかよくわかんないが、別にいいぞ。大歓迎だ」
おれはガリウスとフレンド登録をする。
あれ、そおいえばこいつって妹がいたような……
「俺とフレンドに慣れたことを誇りに思うがいい! それではな! これ以上遅れると妹に怒られてしまう!」
「おう、またな」
あぁ、妹待たせてたんだ。
俺はそんなガリウスが見えなくなった後にその日はログアウトした。




