レポート25
「うわ~」
「これは……ファンタジー世界に似合わないほど機械ですね」
ランとララルがものすごいはしゃいでるのをよそに俺とミルナは絶句していた。
気持ちがいいくらいに機械の街、ギアティークに到着した。
ていうかこれ街なのか、どこぞのゲームにでてくる工場みたいなのがいっぱいあるんだけど。
「そんでここを攻略ってそもそもダンジョンみたいなのがどこにもなくないか」
「あそこですよ。あの大きな工場」
「思いっきり街中じゃないか」
街中にどでかい廃工場みたいな場所があり封鎖されている。
ここがこの街の攻略場所の一つらしい。
「ラン、封鎖されてるけどこれどうするの?」
「ふっふっふ。ミルちゃんよくぞ聞いてくれました! ここに入るための専用クエストがあるのです!」
そういって街の奥にある崖の上に立つ家を指さす。
あそこどうやって行くんだ……
「よし、それじゃあいくよ」
「どうやってだよ!?」
「それは」
「こうやってね!」
俺はほか三人に体を持ち上げられる。
いやなんか気恥ずかしいけどそんなこといってる場合じゃないよねこれ、どうするき!?
「お兄ちゃんロケット発射!」
「え……ってのわぁぁぁ!!!」
俺は3人がかりで崖の上目掛けて投げられた。
運営様、このゲーム空綺麗ですね……
絶対これ筋力とか特化した人いるよねものすごい飛んでるもんいるよね。
俺は綺麗な軌道を描きながら崖の上に頭で着地した。
「…………」
痛みはあまりないとはいえ体勢的になんかすぐ立ち上がれなかった。
立ち上がった後はさっき見えた家をに向かった。
たどり着くと村長の家と表示されている。
なんでこんなところに住んでるんだよ。
「よくぞまいられた、旅の方」
家に入って村長に話しかける。
その後それっぽい会話が続く。
そして本題がきた。
「見たところ旅の方は冒険者であられるようで、ひとつお頼み事をしたいのですが」
そう言われた後にパネルが出てくる。
クエストだ。
工場の最奥にあるレバーを引いて歯車装置を動かして欲しい。
どんな依頼だよ……てか歯車?
俺は依頼を受けて家をでる。
「さて……どうすっかな」
よく考えると崖からしたにどうやって降りればいいんだこれ。
「ユミさーん、こっちこっち」
ララルがしたで手を振っている。
とりあえずそっちにいってみると、体育館のマットみたいなのが置いてあった。
え、あそこに飛べと。
でも他に方法もないから俺は飛んだ。
「うおおおお!!」
そしてマットに着地した。
ダメージが入ったりして無事じゃなかった。
「やっぱりダメだったか」
「大丈夫ですか?」
ラン、明日の朝食量減らしてやろうかおい。
HPが全快してからさっきの工場の入り口へと向かう。
そしてクエストアイテムとして渡された鍵を使って中に入った。




