表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
fow -Fantasy Online World-  作者: ゆっき/Yuyu*
第2章 成長過程は趣味の夢
23/93

レポート23

 昨夜はあの後、服飾ギルドで【裁縫】と【装飾】をとるクエストをクリアしてログアウトした。

 帝都でも受けられるのもあって素材の納品だが、特にやることなく狩りしてた時期があってか素材はすでに揃ってた。

 それを軽く納品してスキルをGETした。


 そして今日は土曜で休みだ。

 とりあえずいつものように朝飯を用意する俺がいる。

 そして蘭が起きて降りてくる。


「お兄ちゃん、おはよ~」

「おはよう……顔洗って来い」

「はーい」


 蘭が洗面所にいってる間に朝食を机に運ぶ。

 今日は簡単な日本の朝食だ。

 ちなみに俺はパン派だったりするが、買い足し忘れてて枚数が足りなかった。


「いただきます」

「いただきまーす」


 蘭と二人で朝食を食べる。


「ん~、ついに見つかっちゃったか~」

「むしろなんで隠してたんだよ」

「格差つけて見せつけたかった! ってゆうのと単純に家族と一緒にプレイってなんか恥ずかしい気がして」

「仲睦まじくていいじゃないか。というかずっと一緒にいるわけじゃないしな」

「まあね~」


 朝食を食べながらその後も色々話したりした。

 まあゲーム関連が多いけど。

 朝食が食べ終わって片付けしてる時に蘭にちょっと聞いた。


「そおいえばアイちゃんってどんな子なんだ?」

「えっ? 去年よくうちに受験勉強できてたじゃん」

「ん…………」


 俺は思い出そうとしてみる。

 去年妹と受験勉強してた子……?

 あっ、思い出したあの子か。

 でもあんな子だったっけ。


「金髪じゃなかったし、あそこまで明るかった覚えがないんだが」

「金髪はゲーム内だからだし性格はお兄ちゃんいない時はあんな感じだよ……お兄ちゃんじゃないな年上とかの人がいない時」

「ふぅん……まああんまり話したことはなかったけどさ」


 ここまで話して名前を思い出せない俺がいた。

 まあゲーム内でリアルネームを呼ぶことはそうないからいいか。

 片付け終わって少しテレビを見てから俺は部屋に戻ってfowにログインした。


「おはようゴザいます、マスター」

「おはよう、ナナ」


 ちなみにしっかりと名前設定してきました。


「そおいえば、マスターお知らせがアリマス」

「ん? なに?」


 いつもどおりのリンクオンに身構えてた所で言われた。


「マイハウスをゲーム内で持てば敷地内ナラワタシもゲームに登場でキマす!」

「なん……だと……」


 やはり俺もマイハウスを持つべきなのだろうか。


「というわけで今日も参りまショウ。リーンクオーン!」


 光に包まれて帝都へと降り立つ。


 

 帝都に降り立ったら偶然近くにマスターがログインしたのが見えた。

 

「アイム バック」


 どこぞの映画みたいにログインしてた。


 素材はたまってたので道具を買って裁縫レベルを上げるべく色々作ってみる。

 

「うぅん……」


 服飾ギルドにきて作業しているが人が多くて落ち着かない。

 こういう意味でもマイハウス買ったほうがいいのだろうか。

 うん、買おうかな。

 俺は土地売りの場所へと向かう。


「今は建築まで合わせるとこんなかんじだな」

「た、たかい……」


 結構貯金はしていた気がしたんだが、土地と建築を全てNPCに任せるとギリギリといえる。

 俺は少し考えて今回はやめておいた。

 一応土地台は日によったりして変わるらしいからだ。


「どうするかな……【木工】持ち探すにもどう探せばいいのか」


 俺は少し考えたが思いつかず、せめて落ち着いた場所を探すために一度帝都を離れることにした。

 王都から第10のダンジョンまでは前にも攻略していったようにダンジョンをクリアしたら戻るみたいな形だったが。

 帝都周りになると世界マップのようになって適正レベルは一応あるものの東西南北どこへもいけるものとなっている。

 フィールドもダンジョンなどは存在するが今までのようなほぼ一本道ではなく、広い砂漠を周ったり海を探索するなど自由度が高くなっている。

 帝都から第一に大体の人が向かう街が森の民族の村がある場所だ。

 俺はその前の安全エリアに向かった。

 ダンジョンの他にも魔物がでなく趣味や散歩ができるエリアもできている。

 森のエリアの場合だと湖や森の中の散歩道などみたいな大自然に関わるようなエリアになっている。


「やばい、ゲーム内だけど森林浴したくなってくるな」


 俺は森の散歩道を一人で歩いている。

 たまに男女のペアとか森のボスや探索した帰りのような人達とすれ違う。


「……ん?」


 散歩道の途中で脇の少し木々が多い場所に人が通れそうな場所を見つけた。

 散歩道のように草刈りとかある程度の整備などはされていないようだが通れるのでそこを通って少し奥に行ってみる。

 少し歩いてからマップを見ると帝都に近づいてる、というか帝都の領域にはいるか?

 一応帝都のすぐ横にこのエリアあったけど何だここ?

 もう少し奥にいってみるとすごいものを見つけた。


「……なんだここ」


 森の奥にあったのはログハウスだった。

 意外と大きいログハウスでなおかつマップを見たら帝都の領域に入っていた。

 要するにここは普通に空き土地に近い扱いらしい。

 

「中とか見れるのか……っておっ?」


 ログハウスの入り口付近に行くとパネルがでてくる。

 そこには値段が書いてあった。

 普通に土地を借りる程度の値段と同じだった。


「えっ? マジで? ここいいの?」


 俺は少し悩んだ末に購入した。

 すると今まで森で外から隠れていた一部が消えて帝都の領地エリアの端と繋がった。

 俺が土地売りでうっていた土地もこの辺りだった気がするな。

 

「……なんていうか、いつかこの辺賑わうといいな」


 そんなことを思いながら俺が今購入したログハウスの中に入っていった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ