レポート11
「うおおおおお! でけえ!」
「ここからがfowの始まりと言っても過言ではないな」
「そうですね」
あの後ガンツとナルと別れて、俺とユウとレールさんで第二の街の入り口へとやってきた。
だけど、これは街というよりファンタジーでいう王都とか帝国ってレベルの場所じゃないだろうか。
「あぁ、すまんユミ。俺、昼妹と食べに行く約束してるから一旦落ちる」
「まだ早い気がするが外食だと移動とか考えるとちょうどいいか。あいよ」
「ではここの案内は私が」
「すまんな。んじゃまた!」
ユウがログアウトした。
「ではユミさん簡単ですが案内させていただきます」
「よろしくおねがいします」
レールさんの案内で街を回る。
「まずはこの第二の町の名前ですが王都シュルガンツといいます」
「やっぱり王都なんだ」
「はい、fowの冒険の本当の地点とも言えますね。わかり易い例としてここから見えるあの建物ですね」
「ん? あのでっかいやつですか」
遠くに大きな煙突がある建物が見える。
「あそこでは鍛冶スキルを手に入れるクエストを受けることができます」
「へえー、鍛冶なんてできるんだ」
「はい。なのでこの街に来てからは生産職としてプレイする人達も多いんですよ。この他にも服飾ギルドと建築ギルドが存在します」
「色々あるんですね」
話しながら歩いているとある建物の前で立ち止まる。
「そしてここが冒険者ギルドになります。ここではPC同士の集まるギルドの作成申請や冒険者登録ができます」
「冒険者登録が必要なんですか?」
「はい。絶対ではないですがここで登録しておくことで発生するクエストは数多いです」
「へー。じゃあ登録しておくかな」
俺はレールさんに教えてもらいながら冒険者ギルドで冒険者登録を済ます。
王都というだけあってかなり広くレールさんも全域はまだ理解してないらしい。
そして案外時間が立っていたようでもう12時半になるところだ。
「それじゃあ。私も一旦これで、またお会いしましょう」
「はい、ありがとうございました」
「いえいえ」
レールさんがログアウトした後、俺は王都の正門へと向かった。
やはり大きく王都という風格があるまちだ。
そして最初は気付かなかったが、門の近くにNPCがいた。
俺は話しかけてみる。
『よう、新たな旅人よ。王都シュルガンツへようこそ。ここは冒険者たちの集まる場所であり、始まりの場所と言われている。おっと、長話はいけねえな。わかりやすく一言で表すことにしよう』
『ようこそ。Fantasy Online World へ! 』
これにて第1章 リンクオン 終了となります。
まだまだ未熟者ですがこれからもよろしくお願いします。