01-24 園芸部部長
「…ナイス、俺…。というか、掴めて良かった…」
音が落ち着いたために薄っすらと眼を明けた。視線の先には八月一日を守るように伸びた植物が彼を覆い、さながら鳥かごのようなものを作っていた。触れなかったらどうしようと危惧したが、予想を反して引っ張れた棺もその中に入れることが出来て、此方も天井崩落から免れている。まぁ、こうなる事を想定して庇ったんだけど。
依然として黒い波は入り続けているが、1階部分が崩壊したうえに壁が無くなったせいで、何処からでも入っていけるようになったようで、玄関部分からの侵入の流れは穏やかになっていた。
ホッと安堵の息を吐いてから立ち上がり、棺を見下ろした。木製の棺、日本のお葬式で良く見るタイプ。そしてまかれた鎖に南京錠。錠には「双葉」のマークが掘られていた。数秒間だけ考えて、窓をそっとあける。そこに横たわって居たのは九鬼だった。
「九鬼さん…。皆、無事だろうか…」
ダメ元で持っていた自分の鍵(とりあえず残った1本)を鍵穴にさしてみたが捻っても動かない。仕方ないとは思うが、少しイライラして“バンッ”と棺の上に鍵をたたきつけた。皆を探しに行きたいが、此処を離れるのも少し心配。どうしたものか…と思いながら、鍵はそのまま放置してツタで出来た鳥かごに触れて崩れ落ちた天井を見上げた。
「…ん?…なんだこの…感じ…?」
ツタに触れた途端に脳裏に何かを感じる。手を放すと普通なのに、触れていると視界が広がるというか、遠くが見えるというか…上手くいえない。何だろう?と思うまま、意識を集中してみれば、なんとなーくという曖昧な感じではあるが、この建物内の構造が浮かび上がる。
「…何だこれ?…もしかして、ツタが広がったエリア…のMAP的な?」
崩壊してぐちゃぐちゃだが、大体の大きさと部屋が把握できる。その中には、見事自分の棺にたどり着いたらしい魂が、棺をぶち破って出てくる様子も感じられた。何だこれ。眼で見ているわけじゃないのに何となく分かる。不思議で不気味な感じに、パッと手を放した。
「これは…まさかこれも救済処置?…あ、これを使えば皆を探せる!?」
自分の力に一瞬だが「気持ち悪い」と思ってしまった。が、次の瞬間にはサラッと忘れる事にしてせっかくの能力を活用しようと再び手をツタに置いた。
1階部分にはもう居ない。ならば2階。…此処は大分ペシャンコになってしまっているが、もしこの場所に居るなら助けに行きたい。
こうして念入りに各階層を見ていった。
「…い、居ないなぁ。…上に逃げられているなら…良いんだけど」
一気にツタを伸ばしていたせいか、慣れない事をしたせいか、何となく息苦しくなってきた。だんだんと肩で呼吸をするようになるが、それでも探索は止めない。
「…はぁ…はぁ…っ、動いてないのに、何でだ?…でもまだ…見つけてない…」
疲れ具合が、肉体があったら鼻血でも出していそうな場面。しかしそれでも探し続けた。そして突然に反応を得る。
“全員動くなー!!”
「…!?」
今まで何かを“何となく”感じるだけだったのに、いきなり知人の声が混じった。思わず名を呼びかけて、側には居ないんだと口を閉ざす。探していた階層よりも大分上のようだった。
上階に誰か居る。そう判断して、声の主の元にたどり着くためにツタを横では無くタテに伸ばしはじめた。見落としがあっては困るが、何人が既に集まっているのか確認もしたい。
そしてようやく辿り着いたと思われる先で、
“…此処は『死なば諸共』的な言葉が来る所じゃなかったの?”
その会話…というか1人の声しか聞こえないけど…に耳を澄ませた。
「…気配は11感じる。皆集まったのか…」
“ちょっと待ってタカやん!…。…心当たりとかあるの?ケイシの棺、今から出鱈目に探してたらマジで間に合わないよ!?”
「…九鬼さんの棺を探してる。…九鬼さんが見つからなかったらナガレは残るつもりなんだ。時間も、もう無いみたいだ…」
“下の階…って言ったって…”
「降りるつもりなのか!?…九鬼さんがあの黒い魂に触れたらやばいぞ!」
ハッと顔を上げて外を…見ようとしたけど見えなかった。天井が崩れた室内だし、でも崩壊がかろうじて止まっているのは伸ばしたツタのおかげかもしれない。探索用に伸ばした訳だけど、思わぬところでグッジョブ俺。
「何か…何か無いか…」
情報を得るため手はツタに触れたままでオロオロと辺りを見渡したが、直ぐにハッとしてポケットに手を入れた。中にあるのは残り2つの種。
「…これが使えるかも…いや、使える。出来る。これを真っ直ぐ上に伸ばせれば、棺を運べる…」
今まで無意識に発動していた力とやらを自分の意思で使ってみる事にした。自分に言うように出来る、やれると繰り返し、失敗したら…種はもう1つ残るけれど、時間に余裕は無い。棺を巻き込んで成長させられるように種を棺の下に入れてから、息を吸い込んで祈りを声に変えて大声を出した。
「…。…届け!!!」
-バーンッ!!!-
爆発のような発芽再び。始めてのことで制御が出来ず思わぬ勢いで転がった八月一日だが、後に伸びて来た大分下の枝に引っかかった。
「痛…くないけど驚いた。…あ、少し右に…移動して…此処だと黒い魂の波の中心に出るから…」
何とか体勢を立て直し、ツタが良い位置に出現出来るように成長の先を操作。その間も棺が引っかかっているかをチェック。凄い勢いで成長する先端付近の棺が勢いに流されて数回こぼれ落ちかけるが、サッと出現させた枝でそのたびにバランス修正した。
…打撲とか無いと良いんだけど、魂らしいから…大丈夫だよね。
そして最上階、屋上の床をぶち破った。
その瞬間に力は切れたが成長の勢いは衰えず、空に枝を広げ続ける。
「(間に合った?)」
棺を見上げていた顔を下ろして、屋上の床から数メートル下の枝の上で膝をついた。何だかとても息苦しい。肉体が無いから呼吸してないはずなのに。次第にこの場で眼覚めた時のような痛みが、鼓動にあわせて脈打つように全身にじわじわと広がっていく。あの人が塗ってくれたって言う傷薬は時間制限が付いていたのだろうか?
“退路確認!ホクトちゃん、扉に鍵は掛かってる!?”
彼の…舞鶴の声は良く通る。ここに居ても良く聞こえる。
皆に向かって「おーい」と声を上げようとして、やめた。
自分は棺を見つけていない。
皆の反応から、向こうも八月一日を見つけていない。
それなのに声を上げたら、きっと皆逃げる足を止めてしまう。
これは決してうぬぼれでは無く。
それでは同じ事の繰り返しだ。
この場所に来たのは“11人”だけ。
最後の一人も棺を解放した。
あとは帰還するのみだ。
次第に強くなる痛みと苦しさに耐えるように胸の位置の服を鷲掴み、顔を上げた。そしてヨロヨロと移動をして枝の間から扉が見える位置を探し、扉と皆に視線を送る。その頃には何故か立っているのも辛くて、唇をギュッと引き締める。そして九鬼たちの突進に後押しされて扉に飛び込んだ一同を見送り、ポツリと呟いた。
「…いってらっしゃい…さようなら…」
そしてグラリと体が傾けば、上ってきた距離をまっさかさまに落ちていく。…自分も下で渦巻く黒い波の一部になるのだろうか?
次第に暗くなる視界と薄れていく意識の中でそんなことを考えた時…
-パタン-
扉のしまる音がした。
**********
『ありがとう。君のおかげで兄も我も解放された』
「…?」
声に薄っすら眼を明ければ、あのトーブの人が居た。横になっていると思うが何だか体が宙に浮いているような、変な浮遊感がある。此処はどこだろうと視線を巡らせるが、暗くて良く見えない。返答しようと思ったが喋るのが億劫なほど、何だかだるい。
『大分消耗したようだね』
「皆…は…?」
『無事、船に乗ったよ。帰還プログラムも発動した。座標の逆算の術は妨害されて使用できなかったが、搭乗者の記憶から一定の条件に合う星を選出し、今後はシラミ潰しに世界を渡って帰還を目指す事になる』
「それは…大変だ…」
『あぁ。時間も、力も必要になる。だから君への感謝もこめて我も船に乗る事にした。帰還プログラムと共に旅をし、最後の犠牲者を送り届けて王としての勤めも終わりにする』
「良い…の?」
『既に数百年を一人で耐えた。この先何年延びようと、大して変わらん。それにこの先は一人では無いようだし』
「…そう。…ありがとう。あなたが居るなら…安心だ」
トーブの人物が左手を前に出すと、そこに光の玉が現れた。何をしているのか分からなかったが、開いていた手を握ると、光はその人の手に吸い込まれていく。そんな様子をぼんやりと見ていた八月一日に向かって、その人は真面目な声色で話を続けた。
『…船に乗ったのは12名だ』
「…そうだね。…君が居れば、俺の欠けた穴も…」
『違う』
「…?…何…が?」
『言ったはずだ、我は既に人ではない』
唐突に遮って否定したその人に当然ながら問い返せば、右手を目の前に出した。そしてその手を開けば“チャラッ”と音をさせて1本の鍵を見せる。
これには見覚えがあった。自分が、自分の棺用に持っていた鍵だ。
『君も船に乗っている』
「どういう…事?」
八月一日の疑問に答えるために、その人は話を始めた。
正面玄関の鍵が開いたその時にトーブの人の兄が残した仕掛けが発動し、星の食事の術はこれで永遠に終了となった。それを見届けてから、今度は最後の犠牲者の帰還を見送るためにプログラムを覗いた。その時に、守屋のフードにこの鍵が引っかかっている事に気づいたらしい。
どうやら棺の上に置いたままだった鍵が、植物の成長と共に屋上に出た際に打ち上げられて葉っぱと一緒に降り注ぎ、運よく守屋のフードの中にINしたようだ。
「…あぁ。回収…忘れてた…」
『自分の鍵を忘れるとは。確かに詳しい説明は時間の関係で出来なかったが…まぁ良い。この鍵は魂と肉体をつなぎ合わせる大切な物。魂であり、肉体でもある。そしてキーホルダーはその者を特定するために名札代わりにつけられた、魂の欠片。ほんの僅かの小さい欠片だが、それでも君は船に乗る事が出来た。だから星が壊れる前に船は出港したのだ』
出港?…そういえば、扉が閉まる音を聞いた気がする。乗せるべき全員が舟に乗ったから、扉が閉まったという事だろう…か?詳しくは分からないが、そういう事にしておく。問い返すのも今の体調では面倒で、難しい話を理解しようとするのはもっと億劫なのだ。
「俺…生きてるの?…死んで無いの…?」
『…』
フッと思った疑問だったが、その人は答えなかった。顔は依然として見えない。だが、何となく落ち込んでいる雰囲気だ。何となくだけど。
『何とも言えない。だが、死んでいたら話は出来ない。…お前は船に乗れた。だが、それは魂の欠片だけ。…良いか?これから言う我の言葉を良く聞き、そして決して忘れるな』
「わ、分かった…」
疑問点を確認するような言葉の途中で、急に真面目になった。真剣なトーブの人の言葉に痛みを感じながらも頷く。
『君は肉体を見つけられなかった。そして、あの星は恐らく完全に消滅している最中だろう』
「…!?」
『落ち着け。まだ肉体の一部である鍵が残っているという事は、まだ身体本体も残っているという事だ。鍵を失った肉体は時間の経過で死にいたるが、それは我が何とかしてみせる』
「どう…やって?」
『我は空間を扱う魔道師なのだ』
「…?」
『手を出せ』
あのモヤや星に残った人はどうなったのかとか、尋ねるべき事は沢山あるが、薄情だと言われてもまずは自分を優先する。もうすでに魂だけの存在だけど、それでも死ぬという事は恐ろしかった。だが、何を言っているのか分からないでいると、その人は目の前で鍵からキーホルダーを外した。言われるがままに何とか手を出して、手のひらを上にすれば、その上に外したバラのキーホルダーを乗せる。
『これは魂の欠片。あと…ポケットの豆も手に乗せろ』
「…豆?…あぁ、種か…」
何で知ってるの?と思ったが、ごそごそと動いて言われるままに種を探した。落ちて無くなったかと思っていたけど、まだちゃんと残っていた。1粒の種をバラのキーホルダーの横に置く。
それを確認してから眼の前の人は自分の手をその上に翳し、なにやら呪文のようなものを唱えた。すると、手の上にあった2つが吸い込まれるようにして手のひらに消えたと同時に、首の後ろの項辺りに激痛が走る。
「痛ッ!?…な、何?」
『魂だけだと物を持って移動なんて出来ないだろうからな。使ったことのある力として豆1粒を護身用に持ち歩けるように魂に混ぜた。それとキーホルダーになった欠片を返す時に目印も魂に入れさせてもらった』
「種を混ぜたの!?…それに目印って…」
『案ずるな。きっと君の助けになる。目印は君個人を特定するモノであり、我の力を受信する物だ。それに魂の量が増えたおかげで…ほら。触れるだろう?』
痛みに思わず身体が跳ねる。と、その痛みが引いて行けば、なんとなく体調が僅かに回復した気がして、腕を動かして項に触れた。魂に異物である種を混ぜるとか、何故最初に一言教えてくれないのだろうか。と思ってももう遅い。怪我したわけではなく、異物が出来た訳でも無いようで、特に変な物は指に触れない。そのまま痛みを和らげるために手を当てたまでフゥと息を吐く。しかしそれを気にするでもなく手を伸ばして、今まで一度も触れなかった八月一日の腕を掴んで見せた。「ホントだ」と思うが、だからどうした?とも思ってしまい、困惑した顔を向けていたのだろう。さらに言葉を続ける。
『我が血筋の魔道師は物を引き寄せる術に関しては随一だった。この鍵は我が持つ。そしてお前の魂と肉体を引き寄せ続ける』
「…?」
『人間で有る事をやめた時に我の力も威力が落ちた。個体である肉体は出現させる事が難しいだろうが、運が良ければ肉体のある場所に船の方が近づくかもしれん。そして、今の君、“魂のみの存在”ならばある程度影響を与える事が叶うはずだ。我が引き寄せ続ければ船が着いた世界に君も高確率で来ることが出来るだろう』
「…え?」
『分からぬか?…君の仲間に、また会えると言う事だ』
「あ…」
『残念ながら君の「世界を渡る方法」がどういったものになるか、今の我では分からない。だから、着いた先の世界で必ず、船を捜して会いに来い。そうすれば分かる事も増えるだろう』
「何故…今じゃ…」
『我は空間魔術を得意とする。…これは先も言ったな。指定したエリア内でのみ有効な魔術だ。既に船の方でその力を使ってしまった。その中に居る限り特殊な力を使えるが、そのエリアは1箇所しか指定できない。詳しくは省くが、その中の能力を使えば、能力等を調べることも出来るだろう。…昔は食べ物内の毒素を発見したり、反乱の意思を持つものを特定する時に良く使った』
「さ、さすが…王様…」
『まぁな。これで君の状態がどういったものか、調べてみよう』
「ありがとう」
その後も簡単な会話を続けた。しかし、僅かに回復した体調も再び悪くなってきたようで、眼を開けているのも大変になってきた。眼を閉じて苦しそうな顔をしていたのだろう、トーブの人が少しだけ八月一日に近づいた気配がした。
『…大丈夫か?』
「うん…話を…続けて。…船って、いったい…どんなやつなの?」
『帰還用の船は奪った全てを返還する事を目的としているため、奪われてきた物がベースになる。今回は木造の建物と、その周りの…田畑?もあったな』
「へぇ?…あ、じゃあ部室がそのまんま船になってる訳だ。ちょっと想像できないけど…それなら渡った先でも…見つけやすいかな?」
『世界には船の扉がつながるから外観だけでは判断できないかもしれんが…同じ世界に来た時に、引っ張られる感覚があるはずだ。が、詳しくは体験してもらわないと何とも言えない』
「わかった。…そうだ、顔、見せてよ?…すれ違っても、気付けるように…」
『今の姿は…。船に戻ったら我も体を得なければならん。今顔を見せても、次に会う時は変わっているはずだ』
「…どういう事?」
『…我は今、自分の死体に入っている。身体は腐り、既に白骨済みだ。だが船で人と接する以上、見た目だけでも不快感を与えないようにせねばなるまい?…それで尋ねたいのだが、新たに纏う姿は、あの場所で力が使えるように、あの場所の要素を従わせるために、あの場所において影響力が強い人物が望ましい。…教員でも大工でもかまわない、関わり深い人物を知らぬか?王が居れば手っ取り早いが、あの部屋の王など…存在しないだろう?』
「身体を得るって…どうやって?」
『他者の肉体を奪う訳ではない。骨に粘土で肉付けするように、魔力を使って見た目を似せるだけだ。…あと、その人物の生命の波動も似せる事になるが、他人に害は及ばない』
薄らと眼を開けた八月一日に布を僅かに下げて顔の一部を見せてくれたが、言った通りそれは骸骨の白だった。“肉体を得る”という言葉に、いぶかしむ様子を見せた八月一日に対して、安全なものであると説明をする。勘違いかもしれないけれど気遣ってくれたような気がして、顔を隠しながら話を続ける様子にフッと穏やかな笑みをこぼした。
「…それなら、俺を使うと良いよ…」
『何?』
「あの部室の“長”は、俺だ。…そして、あの部屋を作ったのも。だから…俺の姿が一番、適している…と思う」
『…良いのか?』
「あぁ。良いよ。…それで旅が、良くなるのなら」
既に皆の記憶を覗いていた為、八月一日の姿が一番適していると知っていた。しかしそう言いださなかったのは、八月一日にとっても仲間の人達にとっても、それがベストだとは思えなかったからだ。しかし、八月一日の許可を得た今、ためらう必要はなくなった。彼の返事に直ぐに大きく1度頷く。
『では、次合う時はお前の姿だ。見間違う事はあるまい?』
「うん。それなら、間違えないね…。…あ、それと…君の名前は?」
しだいに声音も小さくなってきた。移動とやらが始まっているのだろう。少しずつ薄れていく八月一日の姿。それに気づいていながらも、慌てず騒がず、末期の患者をみとるように八月一日に言葉をかけていたが、名を問われると少し沈黙。視線を外したのか、顔を僅かに傾けた。
『…それはまた次、会った時に』
「また…伸ばすの?」
『気になるものがあれば、必ず尋ねに来るだろう?』
「あぁ、そうか。…未来の約束…ってやつだね」
『…次の世界で、待っている』
確かな移動方法が分からない八月一日。彼が次の世界に来れるよう、一人の彼が途中で挫けてしまわない様に、新たに目的を持たせたかったようだった。それに気付いて再度微笑んだ八月一日は、次の瞬間はじけるように光の粒子となり、消え去った。
1章しゅーりょー。
88888888888888
後半はほぼ説明ばっかりだった。
そしてとても分かり難い…。
あれもこれもって入れてたら思っていたより長くなってしまったかも。
…でも書ききれて良かった。




