一日目 4
「ただいまぁ~」
「よっす、ってあれ?お兄、つかれてんの?」
こいつは妹の流崎楓だ。
兄貴である、この俺からしても、イイ女だと思う。まぁ恋愛感情には含まれんが。
「それがなぁ――――ということなんだ」
「お兄、本当につかれてるね。そんな妄言を吐くなんて。」
っく、実の妹にモテないと思われているのが悲しい。
俺だってモテるということが発覚したんだよ!!………変な奴に…
「それが、本当なんだよ。多分そのうちわかるさ。」
ピンポーン。
…言ったそばからだ…、俺にはこれが地獄のコングの音に聞こえるのだが……
「はぁーい」
まて!!あけるんじゃぁない!!
「かえd「「「慎吾(さん)(殿)!!!!!!!!」」」…遅かったか」
「ふはははは、お困りのようだな、慎吾!!」
パジャマ姿で腕組まれてもなぁ…
っと、なぜお前がここにいる!
…あまりに同じ光景すぎて違和感に気づかなかったぜ。
(お前が俺を、必要としているからさ!)
なんかかっこいいことを行ったつもりのようだがな、何度も言うがズボンが逆だ!!
「大丈夫、任せろ。」
「そうか、なら、一つ頼み事がある、帰れ!!」
「うむ、じゃあ達者でな!!」
やっと帰ったか、とりあえずこの状況をなんとかしないと…
「ただいま、だな慎吾よ!」
どっから入った!
(ふ、お前がここに召喚したのさ!)
――――慎吾は大ゴーン2世の召喚ができるようになった――――
いらん!!
くそ、で、どうするつもりなんだ?
(ふふ、吾輩の奥義を見せてやろう!!)
「ハッハッハー、そこの君たち、この慎吾のアルバムが欲しくはないかね?」
「「「いる(りますわ)(でござる)」」」
「そうか、そうかそれなら外でゆっくり話し合おうではないか、1枚100円な。」
「「「はい!!!」」」
どた、ばたガチャン、ギー、バタン。
………
「いやぁ、すごかったねぇ。お兄。」
「まぁな。」
「お兄なんて競争相手居ないと思ってたのに……」
「なんかいったか?」
「別に///」
…ふうん、ならいいか。
……疲れたことだし、風呂に入ってゆっくりするとするかぁ。
ああぁ、明日からあの3人をどうにかしないと…
風呂に浸かりながらそんなことを考えていると、いきなり風呂のドアが開いた。
「まさか!!………って妹か、俺が入ってるんだから出ていきたまえ。」
例の3人が押しかけてきたということではないらしい。
「ちょ//お兄、そこは、顔を赤くして驚く所でしょ!!」
「妹をそんな目で見る兄貴はいないさ」
実の妹に興奮していたら人生終わりだ。
「あたしだって//負けてられないの!」
「誰に?何を?どのように??」
「あたしは//お兄のことが好きなの!!」
……、すぐさま俺は風呂をあがり、着替える。そして部屋から体温計を持ってき、冷蔵庫の保冷剤をタオルに包む。
「本気なんだからね!!」
重症のようだ。
病院に電話しようとしたところをご丁寧にかかと落としで止められ、みぞおちに拳を叩きこまれた。
……本当に俺のことが好きなのか?
いや、妹よ。病院に行くのは俺だよ?
……主に激しい頭痛が…
今日はもう寝よう。
そう決意すると、念のためドアに鍵をかけ、布団に入る。
ああ、明日はどうなるんだろう。
そうやって俺は遠くに意識を飛ばした。
…かのように思えた。
まだおわらないんだよぉぉおおお!!
次はとうとう大ゴーン2世の秘密が明かされます。
乞うご期待あれ~
感想、お待ちしております。