一日目 2
その後、教師達はおどろいただろうな、だってあんなに暴れていた不良女子が、
俺の腕にしがみついて離れないんだから。
どんな魔法をかけた?って化学の先生に言われちゃったよ
…魔法信じちゃダメでしょ。
まぁそれぐらい不思議なことで…
あの真冬先生には是非その魔法を教えてくれって言われたけどな。
とりあえず性格直せって言ってやったよ。
明日が楽しみだ。
ん?なぜ明日って?
今日は婚活パーティにいくんだとよ。
で、俺は今廊下を歩いているわけだが……周りの男子の目がやばい……
残念ながら殺意じゃないぞ、同情の目だよ……
クソ、だれだよ、ハーレムなんて言った奴。
「じゃあ、名残おしいですが授業がありますので…、慎吾ちゃん!あ、メアド交換しておきましたので//。」
「ああ……って、ええ!!」
…俺のプライバシーは!?
てか、いつのまに…
「私もだ。メールはいつでもいいぞ。その、夫婦のたしなみというものもあるのだからな……///」
…最後のは聞かなかったことにしよう。
―――――慎吾のレベルアップ。慎吾は「受け流す」を覚えた。――――
そして、教室に入ろうとするのだが、
「で、なぜここにくる、桜。」
ああ、こいつは天月桜だそうだ。
本当はこいつは俺と違う組のはずだ。
「ああ、理事長を脅した。」
さらっとすごいこと言いますね、あなた。
…てか、凄すぎるだろ!!
「ところで、そこの女、どけ。」
俺の席は窓際なので横は1つ、琴美ちゃんの席だけだ。
「嫌です。」
「琴美ちゃん……。」
そんなに俺のことを思っていてくれたなんて…マジ感激っす。
「まさか!あんたも、慎吾のこと好きなの?」
「違います。」
即答!!
「大事な…」
ああ、友達止まりのフラグかぁ、せめて、琴美ちゃんみたいな優しい子ならよかったのに…
いや、好きな人からはさすがに金は取らないだろ?……多分。
「お客さんです。」
ルビ間違ってますよ~、リアルに傷つくんですが…
…で、見かねた優しい先生が怯えながら机と椅子を持ってきてくれたのさ。
ご迷惑をおかけしました。
さて、ときは昼休みなのだが、
うん、これはどういうことなのでしょう。
ああ、空は青いなぁ、俺は下を見ながら言う。
なぜって?
縛られて宙吊りにされてんだよぉ!!
…なんでこんなことに、
むかしむかしあるところに、一人の若い男がおりました。
男は手紙でよびだされ、待ち合わせの場所のとある樹の下に呼び出されました。
そして、男は下にあった罠に気づかず、宙吊りにされたとさ、チャンチャン。
……気づくか!!
なんで罠なんて仕掛けてあんだよ!!
「ふ、お困りのようだなぁ、慎吾!!」
ツッコミたいとこはいろいろあるが、とりあえずズボン逆な。
「ああ、出会うたびに私を必要としているなんて、君はまだまだ子供だな。」
うん、一人称は?
「不本意ながら、助けてくれ。大悟。」
「おおっと、私は大悟等ではない、大ゴーン2世だ。」
……
――――慎吾はMP2を消費して「受け流す」を唱えた。――――
「では、さらばだ!!」
――――大ゴーンは逃げ出した。慎吾は2の経験値をゲット。――――
「どうでもいいわ!!!」
「助けに来たぞ!慎吾」
おお、桜か、助かった。
「いやあ、まさか本当に引っかかるとは。でもこれで二人っきり//学校の裏で二人っきり……////」
――――慎吾のレベルアップ、慎吾はスキル「何事にも動じない」を覚えた。慎吾は自信をつけた。――――
「慎吾殿、付き合っていただきたい。」
――――慎吾の自信は崩れ去った。慎吾は目の前が真っ暗になった。――――
はぁあああああ!!!
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