魔獣退治
この世の中には冒険者と呼ばれる小汚い連中がいる。
一攫千金を夢見て洞窟や廃墟、果ては墓などを漁るネズミのような…いや、まさしくネズミ人間どもだ。
そんな社会のダニどもに仕事を斡旋してやるのがアドベンチャーギルドの役割だ。
依頼は大別してギルドからの依頼、スポンサーからの依頼、王国からの依頼、民間業者からの依頼だ。
ギルドの依頼とは言うまでもなくアドベンチャーギルドが独自に収集した情報を元に宝が眠るとされる場所にダニどもを向かわせ取って来させる。
そういった遺跡や洞窟、墓の盗掘なんぞをさせるにも道具や備品は必要な訳でもちろんカス共がそんな道具類を自前で用意出来る訳はない。
そもそも金を持っていないクズ共だ。
買い揃えられる筈も無く、買おうという発想も知能も持ち合わせてはいない。
仮に買える金を持ったとしても酒やギャンブル、どうでもいい事に金を溶かすのが常の連中だ。
それは魔獣退治にも言える。
昔の冒険者達はそれなりに腕のある連中がいたが今は殆どいない。
魔獣も最弱クラスのモンスターぐらいしか倒せない。
冒険者ギルドと名前を掲げていた頃は貸し出す剣や鎧等も高級とは言わないがそれなりの値のモノを貸し出していたと言われている。
何より自前の武具を持っていた冒険者達も多かったと聞く。
冒険者バブルの頃はギルドも冒険者達も笑いが止まらないほど稼げたし富んていたのだ。
しかしバブルの終焉と共に多くの腕利き冒険者達は引退し、残った者達も少しずつ去った。
それでもまだ冒険者ギルドの看板を乗せていた頃は武具の手入れもこまめに行われ、それ専門の人間も雇っていたようだ。
アドベンチャーギルドになってからはそうした専門の人間は解雇され素人同然のスタッフ達がするようになった。
当然素人がやるのだからマトモに出来る筈もない。
剣の手入れは余りされなくなり切れ味は薄れ、鎧も傷だらのまま放置だ。
それでもまだ最初の頃はギルドスタッフも真面目に取り組もうとしていた人間達もいたようだが、そういった真面目なスタッフは徐々に辞めていき適当なスタッフだけが残っていった。
今ではチンピラレベルの人間達しか残っていない。
かく言う俺もまた自分で言うのも何だがチンピラレベルだ。
当然そんな武具で強い魔獣と闘り合える訳もない。
だから当然そんな装備の冒険者達は怪我をする。
少々の怪我だけならまだマシだ。
大怪我や最悪死ぬ事になる。
しかしギルドにとってはどうでもよい事だ。
ギルドにとってはゴミ共が魔獣を退治したかどうか、問題なのはそれだけだ。
カスどもが怪我を負おうが戦闘で死のうがそれは自己責任でありギルドが怪我の治療費を出してやる必要はないし、そんな保証をしてやる必要もない。
弱いのが問題なのであって、それはギルドの責任ではないからだ。
それでもなお冒険者に登録しようというカスは後を絶たない。
何の能力も持たないゴミ共が金を得る為には過酷な肉体労働をするしか手はないからだ。
文字を読めず文字を書けず、ただモグラのように洞窟や墓に潜るしかないゴミの集まり。
剣術を知らず剣を棒のように振り回して魔獣と闘うしか能が無いカス共。
何かを考えられる知能もなく、ただ生きているだけのダニ連中。
そんな下等生物に限って繁殖力は高い。
冒険者の中にも女もいるが同じく冒険者のガキを産む奴が後を絶たない。
その知能は動物並みだ。
いや、まだ動物の方が賢いまである。
害虫はもれなく害虫になる。
世の中にネズミの如く害虫を増やす奴等がいる限りはギルドが廃業する事はあり得ない。




