表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

カスを食わせていく

この世の中には冒険者と呼ばれる小汚い連中がいる。

一攫千金を夢見て洞窟や廃墟、果ては墓などを漁るネズミのような…いや、まさしくネズミ人間どもだ。

そんな社会のダニどもに仕事を斡旋してやるのがアドベンチャーギルドの役割だ。

依頼は大別してギルドからの依頼、スポンサーからの依頼、王国からの依頼、民間業者からの依頼だ。

ギルドの依頼とは言うまでもなくアドベンチャーギルドが独自に収集した情報を元に宝が眠るとされる場所にダニどもを向かわせ取って来させる。

地下や廃墟に潜りの宝探しは罠が仕掛けられたりしていて危険なモノも含まれる。

古代の王達や有力者達の墓にも入らなければならない。

普通の人間達がしない嫌がる仕事は冒険者達の仕事だ。

死のうがどうしようがどうでもよい連中達。

しかしそんな連中達でも誰もやりたがない仕事をさせる分には役に立つ。

その為には衣食住を提供してやらなければならない。

豚が食うような餌に小汚い服、狭い雑魚寝の部屋でも蛆虫共には十分だ。

問題は報酬だ。

蛆虫とはいえ仕事をすれば報酬を払い必要はある。

大体は衣食住や備品代に引かれるが残りの金額はくれてやる必要はある。

いくらゴミ共とはいえ報酬を払わなければ文句は出るし暴れる奴もいる。

最底辺のゴミ共を食わせてやっているのだ。

文句など言われる筋合いはない。

ましてや殴りかかってくるなど言語道断だ。

奴等など無報酬で働かせてナンボだ。

残りの報酬などもったいない。

そうは思ってもそういう訳にもいかない。

タダで仕事をさせれば世間一般の目が冷たくなる。

王国の法にも引っかかる。

何よりスポンサーに迷惑はかけられない。

アドベンチャーギルドのルールの一つはスポンサーに迷惑をかけぬ事だ。

王国の上層に目をつけられればスポンサーに迷惑がかかる。

だから糞ゴミ共に報酬を渡す。

例えそれが僅かばかりの金額であってもオツムの足らない猿共は一応は納得する。

報酬が低いと文句は垂れるが暴力沙汰にはならない。

微々たる金であったとしても貰ったという事実が大事なのだ。

そして微々たる金であったとしても渡したという事実が大事なのだ。

それで成立する。

自分達もまた人間であると奴らは考えている。

だから最低限であったとしても人間扱いしてもらいたいのだ。

自分達は人間であると。

そして人間であると人から認められたい。

その最底辺の糞ゴミ共でも持っている感情。

クソ生意気だが足蹴には出来ない。

スポンサーに迷惑がかかる。

それは避けたい。

だから例え少額でも渡す。

知恵の持たない猿共に。

それで運営がうまく行くならその方が良い。

それに冒険者共にも救いが無い訳では無い。

僅かだが救いはある。

1番の救いは死ぬ事だ。

死は全ての救いだ。

苦しみから脱出できる。

それ以外だと生きて最底辺から抜け出せた例も無い訳では無い。

僅か、ほんの少しだが例外はある。

そうした話は底辺に生きる希望を与える。

自分達もどん底から這い上がれるんじゃないかという僅かな希望。

もちろんだが例外はあくまで例外であり、奇跡はいつも起こりはしない。

しかし底辺はその成功話に縋り付く。

自分達も或いはと思ってしまう。

それは夢でしかない。

夢だ。

だが夢を持つのは自由だ。

そこを取り上げれば暴れ出すかも知れない。

ギルドが儲かるには底辺共を生かさず殺さずだ。

もっとも殺した方が金になるなら死んでもらう。

スポンサーの中には自分のお気に入りを優遇して飽きたら殺して楽しむ者もいる。

魔獣退治を依頼してメンバーの誰が死ぬかの賭けも客の中では行われている。

全ては金次第でカス共の運命は決まる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ