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ダニの命より金

この世の中には冒険者と呼ばれる小汚い連中がいる。

一攫千金を夢見て洞窟や廃墟、果ては墓などを漁るネズミのような…いや、まさしくネズミ人間どもだ。

そんな社会のダニどもに仕事を斡旋してやるのがアドベンチャーギルドの役割だ。

依頼は大別してギルドからの依頼、スポンサーからの依頼、王国からの依頼、民間業者からの依頼だ。

ギルドの依頼とは言うまでもなくアドベンチャーギルドが独自に収集した情報を元に宝が眠るとされる場所にダニどもを向かわせ取って来させる。

民間業者の依頼とは民間の各業者からの依頼を受けてダニ共を動かし利益を得る。

比較的簡単な仕事の依頼もあれば難しい仕事の依頼もある。

猿並みの知能しか持たないゴミ共に難しい事を言っても理解できないため、ギルドスタッフが頭を捻る事になる。

今回の依頼は古代王国の墓に眠るとされる宝石を見つける事。

要するに墓泥棒だ。

モグラレベルの連中にはもってこいの仕事だが同行するギルドスタッフにはいい迷惑だ。

墓の近くまでは行くが墓には潜らない。

呪いなど無いが薄気味悪い墓など近寄りたくない。

墓に潜るのはダニ共の仕事だ。

問題なのはクソ共が宝を取得して逃げる事。

逃げられると見張り役のスタッフは減給となる。

糞共のせいで減給になればムカついてキレ足らない。

金銀財宝を持って逃げても換金する方法が無いのだから意味がないが逃げるアホは逃げる。

頭が悪いので金銀財宝をその後どうするのかは考えていない。

買取屋?。

誰も小汚い冒険者達から買い取ろうとする買取屋はいない。

下手をすれば盗品の可能性もあり、場合によっては買い取った人間も罪に問われかねない。

何より買取方面はギルドと通じているので逃げ出したゴミが売りにきても即座に分かる。

にも関わらず持ち逃げする馬鹿が一定数いる。

流石にギルドと通じていない地下の闇業者辺りに流されると面倒だがゴミ共にそんな知恵がある訳ではないし、闇業者もアドベンチャーギルドと揉め事を起こすと面倒なので比較的慎重ではあるようだ。

それでも年に一回ぐらいはクソッタレのゴミ共によって持ち逃げされた金品が闇に流れたりしている。

持ち逃げしたゴミ共がどうなったかって?。

ギルドのメンツを潰したゴキブリ連中は見つけ出しぶち殺される。

ギルドスタッフの中でもヤバい仕事を受け持つ部署があってそこがやる。

俺でもブルって近づかない連中がいる部署だ。

ヤバいスタッフ連中だがそれでもミスる事はあって今のところ追手を掻い潜り未だに見つかっていないグループは二つ。

「ハイエナ」と呼ばれる三人組と「ガンバン」と呼ばれるグループの中の一人。

ガンバンは五人グループだったが五人中四人は捕まえたが残りの一匹、これが見つからない。

懸賞金もかけているが情報らしいモノも一切出てこず追跡部署もお手上げ状態だ。

まぁなんだ、つまりは宝や借金を踏み倒して逃げる奴には死んで落とし前をつけて貰う訳だ。

ギルドに迷惑をかけない事、それが最低限守るべきクズ共のルール。

躾をしないと猿共はすぐ勝手な行動をする。

特にスポンサーである富裕層や貴族達の気に触る事をするなら大問題だ。

ゴミである事は仕方がない。

ゴミとして生まれたのだから。

だがゴミはゴミらしくしなければならない。

ギルドにおいては…いや、社会においてはゴミの命はタダみたいなモノであり金はゴミの命よりも尊く重い。

そもそも比較すること自体が愚かだ。


「見つけても持ち逃げするなよ」

「はい」


今回行くゴミ共「ライムーダ」の三人組に言い聞かせて送り出す。

同行するスタッフも嫌々ながら行くのだろう。

俺も新米の頃は研修で同行班に入り底辺のカス共と一緒に現場まで行ったものだ。

今でこそ逃げ出すカスの数も減ったが自分の時には逃げだそうとするゴミ共が多く逃げようとした奴らを引っ捕まえて殴り倒し言う事を聞かせたものだ。

当時の冒険者達の多くは脱落しているが、未だに生き残っているしぶとい連中もいる。

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