表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スマイル独占禁止法なんてクソ喰らえ!  作者: 高朋(こうほう)
第二章『忍び寄るナニカ』
6/32

05 SOS

人気のない公園でスマホをひらき、震える手でLimeのメッセージを送る。


【助けて!もう、動けない!!!】


直ぐにスマホが着信して震えた。彼ピからだ。


「アユ!!!!大丈夫??どしたの?

キラリンんとこに行ってたんじゃないの?」


「行った、行ったけど逃げてきちゃった。怖くて。」


「怖くて逃げた??アユ、何があった?怪我とかしてない?今どこ?」


「怪我とかはない。キラリンの団地のそばの公園にひとりでいる。」


「そか……

アユ、そこに居たら暑いだろ?

その公園のすぐ近くに市の図書ルームがあるから、そこまで行ける?

好きな絵本を持って、自習ブースに篭れば視線は気にならない。出来る?」


「……うん。彼ピの声で少し落ち着いた。

図書センター……だっけ?そこへ行ってみる。

それからどうしたらいい?」


「動かず待っとけ。ソッコー行くわ!」


⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆


アユは“スマ法”が施行されてから、随分神経質になった。

見た目はギャルでアレだけど。

元々機微に聡いアユは、“スマ法”下で変わっていく世の中を恐れていた。

彼ピの笑顔はウチだけのモン!なんて言ってるけど、アユの危惧はそれだけじゃない。


「あ〜しくったわ!今日ひとりで行かせるんじゃなかったーーー!」


俺は先輩から借りたビックスクーターを走らせ、アユの元に向かった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ