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スマイル独占禁止法なんてクソ喰らえ!  作者: 高朋(こうほう)
最終章『シブヤ事変・終結』

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32/32

スマイル独占禁止法なんてクソ喰らえ!・特別編 1年後のシブヤより愛を込めて

ケンゴの肝入りの政策、『首相に一言!』へは、日々国民からの色々な声が届くようになったのだが……

中には、

【首相!うちの娘とお見合いしませんか?】


【あなたの真摯な姿に心を打たれました、私と結婚を前提にお付き合いしてもらえませんか?】


などという、#首相に婚活!みたいな写真付きの投書や投稿が多数あって、ケンゴは人生初のモテ期?を迎えているのだった。


「一体私のどこがいいのかね〜?

あれからずっとスキンヘッドだし、もう、アラフィフだよ?私。一生独身でも良くない??」


そう言いつつも、届いた声には全てちゃんと自ら目を通すケンゴの机の上には、本日分の投書と投稿、電話の内容などをまとめた書類が山になっている。

その傍らでは、エージェント・シンノスケが、投稿の内容を見て、必要に応じて、返信をする準備を進めていた。


【我が家に家族が増えました。名前を付けて下さい。】

この投書には、可愛い子猫が5匹の写真付き。


「ねぇ……コレは私の仕事なの???」


「猫ちゃんの人気の名前ランキングから、幾つかこちらで抜粋しておきますね。そこからお選びになったらいかがですか?」


「うん。なるべく可愛いのでお願い……」


はぁ〜いいんだけどね?もう、人だけじゃなく、ワンちゃん、ネコちゃん、小鳥ちゃんの名付け親にもなっちゃってるんだよね、私。

名前って初めてのプレゼントだから、ちゃんと考えてつけてあげたいし、悩むんだよねぇ……


まあ、流石に戒名を頼まれた時は、丁重にお断りしたけど。


私の時間も1日24時間なんですよ。皆さんご存知ないのかな?

いや、いっそ、名付けアプリとか開発してもらおうかーー

なんてね。


さて、お次はっと……


【シンママです。“スマ活”がなくなって生活の先行きが不安でしたが、新しい助成金のお陰で親子二人、笑顔で暮らせています。首相、ありがとうございました。】

この投稿には、幼い少女と女性が、笑顔でピースする写真が貼付されていた。


「おぉ〜!いいねぇ!

こーゆーのだよ!私が欲しかったのは!!

見てよ!この2人の弾ける笑顔!!!

めっちゃ癒されるわぁ〜


ん……?


この顔……どこかで見たことが……???


あああああああああああああああああ!!!!」


「ケ、ケンゴ???どうした??

おい!!!しっかりしろ!!!

その写真がどうかしたのか???」


「この2人……あの日のテレビの親子だわ……

間違いない!!!


この女性のインタビューをみて、笑顔がチカラになるって知ったんだわ、私。

マジか……」


「返事は……どうする?定型文で返すか??」


「いや、私が書く!」


【お二人の笑顔の写真とメッセージをありがとう。

本当の、本物の、心からの笑顔に、私もパワーをもらいました。

他にも何か、お困りごとがありましたら、遠慮なくご連絡下さい。

ケンゴ】


「ほぉ〜なるほど……ふぅ〜ん……」


「ちょ!なんだよっ?!この文じゃおかしいって言うのかよっ?!」


「いや〜そうじゃなくってさ〜


なぁ、ケンゴ。お前さ……この彼女に惚れただろ???

相変わらず、わっかりやすいなぁ〜ホレホレ!!」


「はっ???いやいやいや、何言っちゃってんの??

ちげーし!!!!」


⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆


スマイル騒動から一年後

シブヤ駅前の巨大ビジョンでは……こんなニュースが流れた。


【速報です。日ノ本の国の首相・ケンゴ氏が、先程、御家族三人お揃いで、婚姻届を提出・受理されました……】


そして画面には、デレデレの笑顔の首相ケンゴと美しく輝く新妻の笑顔。そして、二人に手を繋がれた可愛らしい少女の、幸せそうな笑顔の姿が映し出された。


「うわっ!マジか!!!首相やったな!!」


「あはは!まさか、ウチらとケンゴの入籍日が一緒とか!

マジウケるぅ〜!!

そういえばさっき、区役所前がやたら物々しい感じだったけど、コレだったんだね〜」


「テレビとかも来てたもんなー」


「ウチらもケンゴ一家も、みんなハッピーで……

今日もいい日だねっ!」


信号が青にかわって、ウチら二人は一緒に歩き出す。

手を繋ぎ、笑顔を浮かべて。


おしまい♡


『スマイル独占禁止法なんてクソ喰らえ!』の後日談となります。

最終章でエンドマークをつけたのに、ケンゴが「放置プレイすんなー!」ってうるさくて……


これで本当に終了です。

お付き合いありがとうございました。


皆さまの毎日に、たくさんの笑顔が溢れますように!



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