30 この笑顔はキミだけのモノ
そうそう、今日ウチらは、前に食べられなかった季節限定パフェのリベンジをする予定なんだ!
あの脱出劇から2ヶ月と少し。
ウチらは数日前に、ここシブヤに帰ってきた。
“スマ法”廃止のニュースが速報で流れてから、
ウチのSNSのアンチ発言は殆どなくなった。
逆に、“スマイルおすそ分けチャレンジ”みたいなブームが
自然発生して、笑顔の画像を送り合うのが今のトレンドなんだって。
信号が青に変わって、ウチと彼ピは自然と手を繋ぎ歩きだす。
「なぁ、アユ。俺の名前知ってるよな?」
「ん?え?今さら?
もちろん知ってるってば!
共哉でしょ?知ってるよ?」
「俺の名前は、協調性をもって、沢山の人と出会って、
共に高めあえますように…って意味なんだって。
人は独りじゃ生きられないから。」
「へぇ……そういう意味だったんだ!
キョウヤ……キョウヤ……うん。深いね。
めっちゃいい名前だわ!」
「ふっ。サンキュ。
アユ……アユミ。俺たち一緒に住まないか?
これからもずっと、2人で、共に、歩みたい。」
!!!!!
「こ、これからもずっとは、もう、とっくに決まってることだよ???
だって、キョウヤの笑顔は、未来永劫ウチだけのモンなんだからっ!」
…君の笑顔は誰のモノ?
Fin
『スマイル独占禁止法なんてクソ喰らえ!』
これにてひとまず、エンドマークとなります。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
皆様が幸せな笑顔でいられますように……




