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スマイル独占禁止法なんてクソ喰らえ!  作者: 高朋(こうほう)
第六章『スマ・クソ キャンペーン始動!!』

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22 決戦前夜

夜になって、彼ピと二人、海岸近くを散歩する。

昼間は、一応念の為に家に篭っているウチのために、日が落ちると毎日こうして外に連れ出してくれるの。

今夜は新月。明かりが少ないこの辺は、月明かりのない夜は星がよく見える。

シブヤの夜も煌びやかで好きだけど……星が瞬く夜空もいいなって、ここに来てから思うようになった。


「アユ、怖いか?」


「え?」


「明日のこと。

準備はしてきたけど、別にアユがやらなくてもいいんだぞ?

賛同してくれる人もいるだろう。応援してくれる人も。

でも、よく思わない人もいるはずだ。

“スマ活”で恩恵を受けてる人にとっては、俺らの試みは面白くないだろうし。」


「うん……そうだね。」


「それに、立場が悪くなる…ってことも、十分に考えられる。

それでも、やるのか?

アユが火の粉を被らなくてもいいんだぞ?」


「……ウチらが仲違いしちゃった日までは、まぁ、ぶっちゃけ、どーでもいいって思ってた。

多勢に無勢でしょ?何しても意味無いって。


それに、ウチが自分のポリシーで“ニコ活”しないみたいに、自分の心に従って、あえて“ニコ活”をしてる人もいるんだろうって思ったから。

自分のポリシーを貫いてるなら、いいの。

でもさ、子供とかは別じゃない?

心が育つ時期に、コントロールされるなんて、絶対にダメ!

素直な心が潰されちゃう!


大人でもね……心のままに喜怒哀楽を表現出来ないなんて、ホント辛いもん。

ウチさ、ななっちの怯えた顔が今でも頭から離れないのよ。

減点の恐怖でさ、あんなに怯えた目をして……」


「ななっちか……確かその事がきっかけで、色々考えるようになったんだよな……俺ら。」


「ウチらがやんなくてもいいこと……かもしれない。

でも、ウチらが出来ることをしたら、未来が変わるかもしれない。


未来、変えたいんだよね。


だ、だってね?

ウチも、あの、いずれ、ママになるかもしれないじゃん???あ、あくまで、仮定の話しだけど!

そ、その時に、子供にはさ、好きな時に好きなだけ、いっぱい笑える社会であって欲しい……から。」


「ふぅん……そっか。……アユ子供欲しいの?」


「あ、あくまで仮定の話しだってば!!!

キラリンちのコスモやキティを見てたら、ちょっとだけ、ウチにもこんな未来があるのかな〜?って思っただけ!


も、そろそろ帰ろ?

もう一度、動画の仕上がり確認しなきゃ!」


「だな。そろそろ帰るか。


俺は……

アユは将来、めちゃめちゃ幸せなママになると思うぜ?

俺も子供大好きだし。心配すんな。」


「ん?え?どゆこと??」


「ん?先ずは明日、頑張ろってこと。

全てはそれからだ!」


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