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スマイル独占禁止法なんてクソ喰らえ!  作者: 高朋(こうほう)
第五章『シブヤ事変・脱出』

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19 しばしの別れ

インターホンを鳴らすと、リョウさんに似た雰囲気の弟さんが出てきて、ビックスクーターのキーを渡してくれた。


「兄から聞いてます。ガスは満タンにしてあるのと、簡単な点検もしときました。自分、修理工なんで。」


「そうなんですね!ありがとうございます!お借りします。」


途中で用意したお礼のお菓子の包みを渡し、早々においとましようとすると……


「あ、あのっ!

兄から、アユさんの彼氏さんだって伺ってたんですけど……

自分の彼女がアユさんの大ファンなんです!

あ、自分もなんですけど!

あの、もうYouTruは更新されないんですか?」


「あ〜えっと……更新は近々すると思いますが……

ちょっと待って貰えます?」


素早くアユにLimeすると、ここに来るという。


「こんばんは〜!はじめまして!

いつもリョウさんにはお世話になってます!

アユミです。

今日は突然、押しかけちゃってすみません!」


「あ、あ、アユ??え?本物??

ヤバっ!めっちゃ美人……!

あ、あ、い、今、彼女が家に来てるんです!

ここに呼んでもいいですか?」


「うんうん!どぞーー

そうそう、弟さんと彼女さんのお名前は?」


「自分はセイジ、彼女はユイナですっ!

ちょ、ちょっと、待っててくださいねっ?!」


「はぁ〜アユってマジ、天然人たらしよな……

ホント、その性格、尊敬するわ。」


「ふふふっ!それはお互いさまじゃない?

だってさ〜嬉しいじゃん!?

YouTru観てくれてたんでしょ?

もう、仲間じゃん!

あ、来た!セイくーん!ユイピー!」


「きゃーーーーー!本物のアユだ!!!

うそ、うそっ!!!

今日会えるなんて思わなかったーー!

あ、アユさん!めっちゃファンですっ!!」


「あはは、ユイピーはじめまして!アユです!

いつも観てくれてありがとう〜!

ん?あれ?その服……うちの新作??」


「あ!そ、そうです!予約販売でゲットしました!

アユさんがモデルしてたし……」


「いや〜ん!ありがとうっ!

服、ユイピにめっちゃ似合ってるよ!

それ、デザインも可愛いけど、着心地もいいでしょ?

ウチとおソロだよ?」


「ええっ!そうなんですか!嬉しいっ!!」


「ねね、記念に写真撮ろ? ?

あ……!そうだ!!

ユイピは、キラリンってわかる?

ウチのギャル仲間でショップ店員だったんだけど……」


「キラリンさん?!もちろん知ってます!

アユさんの動画にも時々出てましたよね?

私、前にショップで一緒にチェキ撮って貰ったことあります!」


「へぇ〜そうなんだ!じゃあさ、ユイピ、すこーし待ってて?」


ウチは車に戻ると、キラリンに事情を話した。


「え?マジ?行く行く!コスモもキティも外の空気吸わせたいし、みんなで行くわ!ソラ、いいかな?」


「おぅ!キティは俺が抱っこしてくから、キララはコスモと先に出て。」


「了解〜!アユ、ごめん!コスモの靴とってーー」


あはは。なんか、こーゆーのって、わちゃわちゃしてて、めっちゃ楽しい!

コスモの可愛いあんよにパンパンマンの靴を履かせて、

チャイルドシートからヒョイって降ろして……


「よし!コスモ〜ママとウチとお手手繋いで行くよ〜」


外に出たコスモは、初めこそキョロキョロしてたけど、直ぐにちっちゃな身体で、グイグイウチらを引っ張って行く。

生命力の固まりよなぁ……子供って!


「えっ?ええっ???

アユさんと……キラリンさん……?!」


「ジャーン!サプラーイズ!!

キラリンも一緒だったから、連れてきたーー!」


「ユイピちゃん、ばんわー!この子はコスモ!

ウチの王子だよ!後ろにいるのは、ダーリンのソラと

キティ姫!よろしくっ!」


「わぁ!キラリンさん……結婚されてたんですね!!

もうママなんだ!!私、同い年なんです。

すごい……!めっちゃリスペクトですっ!!」


「あはは、ありがとう〜!」


その後、みんなでビックスクーターを囲んでプチ撮影会をした。

セイくんもユイピも、もちろんウチらも、

誰もが自然の笑顔のすっごいエモい写真が撮れた!

その写真をみんなで共有して……


ここでみんなとはしばしのお別れだ。


ウチらが出発の準備していると、ソラが車から2つのリュックを持ってきた。


「コレ、俺らからっす。二人とも今は家には帰んないでしょ?数日分の着替えとか入ってます。使って下さい。」


「アユの分は私のセレクトだからねっ?

着替えとスキンケア用品とかも入れといた。

下着のサイズもバッチリだから、安心して?


……アユ、ウチらはずっと仲間だから。

スマ・クソにも、もちろん協力する。

誰もがこの写真みたいな笑顔を取り戻せるよう、

祈ってる!

くれぐれも無理はしないでね。アユ!!」


「うん!キラリンありがとう!!

ウチにはみんなも彼ピも居るから大丈夫だよ!

ソラも、ここまで送ってくれてありがとうね。

このリュックも、使わせてもらうねっ!」


「よし、アユ、行くぞ。しっかり掴まれ。

俺がお前を守るから、安心しろ!」


キラリン家族と、セイくん・ユイピに見送られ、ビックスクーターは走りだす。

車通りも少ない、街灯もまばらな道を彼ピと進む。

これからどうなるのか……まだわからないけど、きっと大丈夫だ!


ウチらには仲間がいるから!!


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