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スマイル独占禁止法なんてクソ喰らえ!  作者: 高朋(こうほう)
第五章『シブヤ事変・脱出』

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19/32

18 ソレは運転中の車内で生まれた!

窓越しに流れる、大好きなシブヤの風景。

マジ、スマイルゾンビだらけ……だけど!

中にはほんの少しだけど、ちゃんと前を向いて人並みをすり抜けて歩く人も……いた!


あの人達に届けばいい。ウチらの気持ちが!

それには、どうする?どうしたらいい?


「はぁ……テレビでは見てたけど、こりゃ〜すごいっすね〜都心はみんなこんな感じっすか?

キララが妊娠中だったりでこっちの方に来るのは久しぶりなんすけど……

リアルスマイルゾンビ、ヤバっ!」


「うわぁ……あんな風に首振って、ユラユラ揺れながら歩くんだ……マジゾンビじゃん……!!

ウチも流石にこれは引くわ。ヤバ過ぎ!

“ニコ活”辞めて良かったぁ!」


「あはは。ヤバいっしょ?

毎日どこに行ってもコレだよ〜?

こんなんモチベ上がるどころか、激萎えだよね〜

やっぱさ、笑顔は自然なのが一番じゃん?

ね〜?コスモっ!

アンタの笑顔は最っ高に癒されるわ〜」


「ね〜?あゆたーん!」


「ホント、アユさんの言う通りっす!

ポイントなんて付けるからこんなん事になるんすよねー

マジ『スマイル独占禁止法』なんてクソ喰らえ!っすよ!」


「……ん?

『スマイル独占禁止法』なんてクソ喰らえ…だと???

それだ!!!それだよソラ!


『スマイル独占禁止法なんてクソ喰らえ!』


これ、すっげーいいじゃん!

お前、賢いな!!!


アユ、俺らのホントの笑顔を見せつけてやるんだよ!

SNSでさ。

インフルエンサーのアユが笑顔の投稿をしたら、何千……上手くいけば何万もの人に届く。

俺らのスマホには、今まで撮った笑顔の写真がいっぱいあるじゃん?

あれ、スライドショーみたいに流してさ。

よかったらあなたの笑顔も見せて?って。

これ、どうよ?」


「!!!

……いいね、それ!!めっちゃいい!

国会に乗り込むより全然いいよ!!」


「え???

アユ、本気で国会に乗り込むつもりだったの?

激ヤバ!マジウケるんですけど!!」


「あはは。まぁ、それもありっちゃーありかなって思ったけど……」


「はっ?あれ、マジで言ってたの???

頼むっ!それだけはやめて。違う罪で逮捕されるわ!

国会だけは流石に俺も無理っ!」


「あはは。しないよ〜

今彼ピがいい事思いついたし!

その作戦でよくない???


まずYouTruとTikToxicで動画公開するでしょ。

それと同時にXXとInstaGloomにもポストして……

ハッシュタグに

『スマイル独占禁止法』なんてクソ喰らえ!キャンペーン……みたいな?


ハッシュタグの部分は、“スマ法”の減点に引っかかるけど、内容がめっちゃ笑顔の写真の動画やポストだと、減点対象にしにくい……かも?」


「そうだな、アユ、それでいくか……!

でも、ハッシュタグが長ぇな〜

もうちょい短くした方が覚えやすいかも。

どうする?」


「だったら〜スマ・クソとか、どうっすか?

略して〜スマ・クソ キャンペーン!www

わかりやすくないすか?スマ・クソ!」


「ぷっ!スマクソって……!!

でもさ、ソラ、それ、めっちゃいいと思う!

インパクト大だし、1回聞いたら忘れられないもん!

さすが、ウチのダーリンだわ。天才!www」


「スマクソ、スマクソ、スマクソ……ヤバい、なんかクセになるっ!あははははは!

ソラ、今日、めっちゃ冴えてるじゃん!

ねね、これにしよ?ウチと彼ピの作戦の名前!」


「あぁ、そうだな!これでいこう!」


それから程なくして、車はリョウさんのご実家近くに到着した。

サッと辺りを見回す。うん。ここら辺にカメラはなさそう。

近くの空き地に車を停めてもらって、ウチらは待機。

彼ピが1人でお邪魔する事になった。


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