15 覚悟を決める時
手が届いたら、もう二度と離さねぇ!
そう思って歩みを進めるけど…
ん?あれは…?
ドローンだ!!!
アユの背後には、アユを監視するために飛ぶ1機のドローンの姿。
「アユ、逃げんぞ!」
「へっ?えっ?えーーーっ???」
しっかりと手を握り、走り出す。
こうなったら、一蓮托生だ!
背後には相変わらず追ってくるドローン。
とりあえず建物に入ってやり過ごすか。
でもこのシブヤには、ありとあらゆる所に監視カメラがあるし……どうしたものか。
ガード下のショッピング街に飛び込む。
素早く物陰に入り、自分が被ってたキャップをアユに被せながら、手短かに説明する。
「アユ、聞いて。
お前にドローンの監視がついてる。
とりあえず撒くぞ。俺が先導するから、なるべく顔を隠して着いてきて。俺を信じて!」
「ハァハァハァ……え?な、何?
か、彼ピのことはっ、いつも信じてるけどっ!?
え?も、もう行くの?
ウチっ!……ちょっ!……息がっーー」
そこからは別の出口を使い、路地裏へ。
ここら辺は俺たちの庭だ。路地から路地へ走り抜け、店の裏口からバックヤードへ飛び込んだ。
「ハァハァハァ……ちょ!待って!
も、無理、無理だってーー!
ウチに何?何が付いてんの?
もしかして背後霊とかーー??」
「はぁ?背後霊な訳あるか!!
ドローンだ、アユ。監視用のドローンがアユを追って飛んでたんだよ。ここは俺の職場のバックヤードだから安心していい。
アユ、もうたぶん猶予がない。2人でシブヤを出るぞ!とりあえずちょっと待ってて。」
シブヤを出る……?ウチらが……?
……そっか、そうなんだ。
もう、そうするしか無いくらいに、事態はひっ迫しているってことなんだね。
彼ピは“2人で”って言ってくれた。
今が…覚悟を決める時なんだ!




