歯が痛い! でも歯医者行けない、やってない! そんな時、ひとりの貧民に出来る抵抗を全て記します。
皆様今晩は! シサマという者です。
GWを過ぎると仕事の忙しさもやや収まり、久しぶりに連休が取れる週末が到来。
創作活動を再開しようと思った金曜日の夜、タイトルにも書かれたそのBIGトラブルが私を襲うのでした。
奥歯と歯茎に違和感が……いや、これは違和感レベルじゃないぞ、痛たたた!
……実は私シサマ、親知らずが生えてくるのが遅く、鏡で目視出来る存在になったのは30歳過ぎ。
当然、その親知らずは健全な成長とは言えなかったため、それ以降は2年に1回ほど、親知らずが成長する度に奥歯と歯茎の違和感に襲われていたのです。
とは言うものの、その違和感は痛みというよりは重苦しい疼きといった感覚であり、我慢出来ない苦痛ではありませんでした。
また、塩入りの歯磨き粉で丁寧にブラッシングしていれば数日で収まっていたのですね。
今回の違和感も、実は2日前の水曜日くらいから軽い自覚症状があり、やれやれ、またか……みたいに思っていただけでした。
しかしながらこの日、重苦しい疼きから遂に明確な痛みが感じられてしまい、奥歯のどれかが虫歯になったと認識せざるを得なくなったのです。
職場の近くに腕のいい歯医者さんがある事は知っていたのですが、あいにくそこは夜間や休日の検診をしていません。
月曜日の夜勤前までに一度は駆け込むとして、それまでどうやってこの状況に対処するべきか……私の長い週末が始まりました。
①金曜日深夜
どうにか就寝を試みましたが、痛みと疼きで眠れません。
部屋から痛み止めの薬が見つかりましたが、あいにく使用期限を2年も過ぎています。
前の職場で酷い腰痛に悩まされた挙句、ロキソニンを用量超えで服用して倒れた事がある(笑)私は、現在痛み止めの使用には慎重そのもの。
取りあえず虫歯の定番応急処置である、濡れタオルでの患部冷却で何とか朝まで耐えました。
②土曜日午前
結局一睡も出来なかった私は、ドラッグストアが開くまでの間カフェインで眠気と痛みを紛らわそうと、ホットコーヒーを淹れます。
ちなみにブラジル国民のシェアNo.1レギュラーコーヒー『カフェピロン インテンソ』です。こんな時でもこだわります(笑)。
ぎゃあぁっ! 熱いの滲みる!
知覚過敏の逆バージョン、歯茎の問題ではなく虫歯がある証拠であり、ブラックコーヒーすら飲めません。
やむなく患部を優しく歯磨きしてうがいをすると、口に水を含んでいる時だけは歯の痛みがなくなる事に気がつきます。
これは口の中が冷える事で血行が鈍り、歯の神経が痛みを感じなくなるからなんですね。
しかしながらうがいが終わると、また2〜3分で痛みが復活してしまいます。
このままじゃドラッグストアにも行けない……そんな不安に駆られた私は、偏差値52大学卒(当時)の頭脳をフル回転させて、水道水を入れたペットボトルを車に持ち込みました。
運転中に歯の痛みが発生したら水を口に含んで、患部を冷やしてから飲み込み、買い物を終えた時に痛みが限界に来ていたらまた水を口に含むのです。
痛み止めと保冷剤さえ手に入れば、月曜日までは持つはず……と、藁にもすがる思いでしたね。
③土曜日午後
ドラッグストアで手に入れたものは、殺菌消毒作用のあるうがい薬と冷却用の『熱さまシート』、そして解熱痛み止めの『タイレノールA錠』。
タイレノールA錠は副作用が殆どなく、空腹時にも飲める胃に優しい痛み止め。
故に効果も弱めなのが難点ですが、以前ロキソニンでやらかした私にとって、唯一安心して飲める事が分かっている痛み止めで、10錠の廉価パッケージから売っているのもありがたいのです。
取りあえずお粥を少し冷まして最低限の食事を取り、タイレノールを1錠。
横長の熱さまシートを豪華2枚貼りして患部をやり過ぎるくらいに冷却すると、少しずつ痛みが収まり、徹夜の疲れからか爆睡する事が出来ました。
ああ、眠れるって素晴らしいですね(笑)!
④日曜日午前
タイレノールと熱さまシート2枚貼りが効いたのか、土曜日の夜に歯の痛みは現れませんでした。
警戒はしていたつもりでしたが、日曜日の朝に目覚めると日課のコーヒーを無意識に淹れてしまい、更に賞味期限が迫っていた小さい羊羹を口にしてしまったのです。
痛くない方の歯だけで食べるから大丈夫だろ……ぎゃあぁ! 痛たたた!
ひとときの安息から、僅か5分でBACK TO HELL。
よく考えたらカフェインって血行をドキドキレベルで促進させるじゃん。
慌ててタイレノールとダブル熱さまシートで対応しましたが、昨日と違って効きません。
遂にタイレノールでは対処出来ないレベルの虫歯になってしまったようですね……。
こうなったら最後の手段、もっと強い痛み止めを……過去を振り切り、ロキソニンを買うしかない!
……と決意せざるを得なくなった私でしたが、そもそもロキソニンは薬剤師さんの説明を店頭で受けないと買えない薬。
近場のドラッグストアは、土日に薬剤師さんがいませんでした。
痛む歯を抱えながら、また水を口に含むレベルに戻った私はネットを検索。
薬剤師さんがいなくても買えて、タイレノールより強い痛み止めとして、イブプロフェンに目をつけます。
幸いにして、歯の痛みにはイブプロフェンがよく効くらしく、種類も『EVE』を筆頭に豊富。
だがしかし、ドラッグストアにある無数の薬からのイブプロフェン選択時間に、俺の歯は耐えられるのか?
レジや陳列棚で声をかけられた時、口に水を含んだままではいられないぞ?
そんな悩みが心身を追い詰め、ここ5年間で最大のピンチ(笑)に陥った私。
その瞬間、「血行さえ鈍らせれば歯の痛みは少し和らぐ」という事実が閃き、私は画期的な行動に出たのです!
ぬおおぉぉ……!
両手の指を組んで高く頭上に伸ばし、全力で背伸びするように首と脇に力を入れる。
そうすると血行がそこで止まり、歯の痛みは感じなくなります。
くおおぉぉっ……!
一度限界が来ても、すぐに首を後ろに反らし、うなじに力を集中して血行を止める。
そんな動作を3分ほど繰り返すと、見事に歯の痛みが収まったのでした。
やったぜ! 今なら……行ける!
私はドラッグストアへと飛び出し、無事にイブプロフェンの痛み止め『アジェンテ鎮痛薬a』をゲット。
60錠で650円というお買い得プライスにより、財政出動も抑えられましたね(笑)。
⑤日曜日午後
血行止めアクションは想像以上の効果を上げ、歯の痛みは2時間ほど感じませんでした。
また、アジェンテ鎮痛薬aを飲んだ後は全く痛みがなくなり、月曜日の昼に歯医者さんに駆け込むまで、ひょっとしてこのまま治療しなくても、たまに痛み止め飲めば何とかなるんじゃないか……と考えた程です。
……しかしながら、診察の結果、親知らずの手前の歯がかなりの虫歯で、あと少し治療が遅れていれば抜歯、放っておくと他の歯にも虫歯が移ると言われました。
やはり痛みを感じたら、歯医者には行かないといけませんね!
あれから月日は少し流れ、私の歯の治療もあと1回を残すのみ。
治療中の痛み止めは歯医者さんからもいただきましたが、私は今回の経験で最大の収穫だった『血行止めアクション(無料)』を時折行い、痛み止めの服用を最小限に抑えています。
歯医者さんにその事を話すと、「強すぎる……」とご評価をいただき、まんざらでもありませんでした。
いや、たまに飲むだけなら無理しないでいいんですけどね(笑)。