表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/74

アナスタシアの試練①

ごく普通の領主の家系に生まれた魔力0の騎士ゼニス。魔力が使えない分、剣術に全振りした剣術馬鹿の普通?の騎士がひょんな事から助けた少女との運命の出逢いから様々な仲間と出逢い、世界を救うまでの幻想記ファンタジー

沐浴を終えて試練への準備が整った4人は中庭を抜けてガゼボに来た。

ガゼボは湖のほとりにあって、以前ミズガルドとの戦いの時にイリスが魔導具を使った場所だ。

そこでマイア神官長が何やら呪文を展開し、青い宝玉がついた鏡のような物をかざすと水面が割れて湖に通じる地下への階段が現れた。

「ここからセレーネの祭壇に行けるわ。では行きましょう。」

マイア神官長が先導する。

「私も入るのは初めてなんだけど、文献によればフリューゼルは最奥の祭壇で試練を越えたものが手に出来るみたいね。」

「どんな試練なのでしょうか…?」

「それは分からないの…。」

「なんにせよ、警戒は怠らないようにしましょう!」

ベルナデッタ母様が気を引き締める。

古ぼけた遺跡を進んでいく。

湖の下にこんな隠れ神殿があったとは驚きだ。

全然普通に息も出来るし、なんなら水中でも無い。

しばらくして扉が見えてくる。

扉を開けると今までの景色とはガラッと変わって幻想的な空間が拡がっている。

一面の水盤と高い天井から滝が流れていて、なんとも言えない静謐な空間。

「綺麗…」

イリスも思わず感嘆の声を漏らす。

「奧に祭壇があるわ」

マイア神官長に促されて祭壇に進む。

アナスタシアは祭壇に祀られている水晶に触れると声が聞こえてきた。

『汝、力を求めるか?』

「はい。フリューゼルをお借りしにきました。」

『なぜ力を求める?』

「私は大切な人を守る力が足りなかった…。大切な人達を守るための力が欲しいのです。」

『強さとは意志の力である。その資格があるか示してみよ…』

その言葉が終わると、天井の大きな滝の位置に魔法陣が浮かび、大きな蒼い竜が出現した。

『我、セレーネ神の使いである。名はリヴァイアサン』

「リヴァイアサンですって!?」

ベルナデッタは声をあげる。

『お主が力を得るに足る者か。命を捧げよ。』

リヴァイアサンはいきなり攻撃してくる。

「みんな!構えて!」

特大の津波のような水魔法の洗礼を浴びる。

「マジックウォール!」

マイアがすかさずマジックウォールを展開する。

「イリス、皆に身体強化を!」

「はい!リフレクション!」

全員にリフレクションをかける。

「イリス!もたないわ!マジックウォールを重ねて!」

「はい!」

イリスはマイアのマジックウォールにもう一度重ね掛けをする。

「マイア?耐えれそ?」

「姉様…多少のダメージは受ける覚悟を…」

津波の威力に冷や汗をかいているマイア。

一枚は破られて二枚目のマジックウォールも割れかけている。

(この場をなんとかしなければ…。まだ何もさせてもらえてないなんて。何か…)

イリスは思考を巡らせる。

(マジックウォールより硬く…術式は…神聖魔法を付与?マイア様はエリアヒールと仰っていたけれど、マジックウォールは既に範囲魔法。だとしたらもっとシンプルに…)

イリスは詠唱を始める。

「…っ!ガードが持たない!構えて!」

マイアが叫ぶ。

「ルミナスカーテン」

イリスが詠唱を終えると光のカーテンが4人を包み込む。

「イリス!」

「出来ました…」

イリスが展開したルミナスカーテンは見事に全ての水流を防ぎきる事に成功した。

「さすが神聖魔法の結界ね。すごいわ…」

「ここからは私達の出番よ!アナスタシア!」

「はい!行きます!」

アナスタシアとベルナデッタが翔ける。

「氷葬剣 コンチェルト」

氷の剣撃を飛ばしながら走り続ける。

アナスタシアのコンチェルトはリヴァイアサンには傷一つ付かない。

走ってくる2人を迎撃するかのようにリヴァイアサンは魔法を放つ。

『コキュートス…』

氷柱が幾重にもアナスタシアとベルナデッタ目掛けて降り注ぐ。

「マジックガード」

イリスは2人を光で覆う。

「イリス様!助かります!」

「やるわね!アナスタシア!そのまま両翼に展開!」

「はい!」

アナスタシアはリヴァイアサンの左翼に跳び、仕掛ける。

「氷葬剣プレリュード」

アナスタシアは左から連撃をお見舞いする。

ジュリアス戦で見せた技だ。

「では私も。氷葬剣セレナーデ」

右翼からベルナデッタはアナスタシアがジュリアス戦で見せた技と同じ技を仕掛ける。

『グォォォーー』

2人の攻撃を受けて、流石のリヴァイアサンもダメージを受ける。

リヴァイアサンは身体を回転させて2人を弾き飛ばすとその刹那、リヴァイアサンの氷のブレスが辺りを凍らせる。

「きゃあ!!」

前衛の2人は直撃し、イリスとマイアも余波を喰らう。

「イリス、2人に回復を」

「はい。マイア様!」

イリスとマイアはそれぞれ前衛の2人にヒールをかける。

「セレナーデでも届かない…。」

アナスタシアの額に汗が滲む。

「相手が水属性…かつ神獣と来たら分が悪いわね…。コキュートスやコンチェルトは効かない。セレナーデも致命傷にならない…。」

ベルナデッタも苦笑いを浮かべる。

「何か…何か必ず突破口はあるはず…。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ