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ベルナデッタの課外授業

ごく普通の領主の家系に生まれた魔力0の騎士ゼニス。魔力が使えない分、剣術に全振りした剣術馬鹿の普通?の騎士がひょんな事から助けた少女との運命の出逢いから様々な仲間と出逢い、世界を救うまでの幻想記ファンタジー

宴の翌日、少しゆっくり目に起きた俺達はエルバートさんとリシュエルさんに挨拶をしてオルフェリアに向かう。

リシュエルさんは荷台沢山に素材を積んでやってきた。

人の世界には出回ってない物を中心に、使える素材を詰め込んだとの事。

とてもありがたいがこれを運ぶのは大変だな…笑

「では、必ずしや3カ国の署名を手に、同盟を完成させて戻って参りましょう。」

「どうか道中、お気をつけて」

「エルバート!ヴェルドラの事、頼む!」

「お任せください。マルス様に代わり、しっかりお守り致します。」

「イリス、マルス、くれぐれも無茶はするでないぞ。」

「はい。お養父様!」

「では、みんな!出発しよう!」

エルフとシレジアの両民に見送られて俺達はエルフの里を後にした。


エルフの里を出てまずは俺の家に一度寄る。

道中ちょっと長くはなるが、この大所帯だからなかなか賑やかだ。

「マルス」

「はい?」

母さんがマルスを呼び止めてニッコリ微笑む。

「うちのアナスタシアと…」

「は…は…はいぃ!!」

「ちょっと!母様!!」

「すすす…すいません!!俺!…いや、僕はアナスタシアの事を大切に思っています!!」

「あらあら…。嬉しいけど脅すつもりは無いのよ?笑」

「え…?」

「私は初めて家に来た時からイリスもマルスも家族同然に思ってきたわ。反対なんてしないわ?」

「母様…」

「ただアナスタシアがシレジアに嫁ぐ事になるって言うのは大変ね…」

「母様!!そんなまだ結婚なんて!」

「あら?マルスとは本気じゃないのかしら?」

「そんな事ありません!」

「まぁ先の事はまたその時に考えましょう♪マルス、アナスタシアをよろしくお願いね。」

「はい!」

「なんか冷静じゃないアナスタシアって新鮮ね。」

サーシャが突っ込む。

「やっぱり母ちゃんには敵わないんだな笑」

マルスも同調する。

「いや、うちの母さんには誰も敵わないよ…」

「ゼニス?」

「いえ!何も!」

「私はベルナデッタ様みたいなお母さん、羨ましいなぁ…」

「もう♡イリスは早くうちに嫁いで来なさい♪」

「母さん!!」

「やはりレオンハート家は母強し…ね。」

ドタバタしながらの旅路だけど、それなりに戦闘もある。

でも本当、あっさりと進む。

というか母さん強し…。

イリス、アナスタシア、サーシャは魔力回路の効率化と展開を実戦の中で教えられている。

俺達前衛の動きも教えられる。

さすが王国1の魔法剣士と言われるだけはある。

「アレス君、ごめんね。私は槍術は教えられないのよ…」

「いや、すごく勉強になります。俺はこんな風に考えて戦った事はないんで…なんかすげぇ」

「個人戦とパーティ戦ではまた動き方は異なるわ。そしてアレス君はもう少し2手、3手先を見据えた戦い方が出来るようになればもっと戦術は拡がると思うわよ。」

「うっす。先を考えた戦い方…」

「マルスは弓騎士として優秀よ!とても。私がとやかく言う事はないわね。ただ視野をもう少し広げてみて。頭の後ろに目がもう一個ついてるくらいにね。」

「はい!意識します!」

「あとは接近戦になった時、1人で戦う時の緊急時のために短剣術くらいは嗜んどくくらいはしても良いわね。」

「短剣…」

「ゼニスとアナスタシアもだいぶ強くなったけど、剣士としてはまだ物足りないわね。直線的な動きに頼り過ぎてるわ。剣士である利点をもっと活かすようにね。」

「はい。」「わかりました。」

母さんの言ってる事は全て的確で、しかも分かりやすい。

この短期間で各々の課題を瞬時に見抜かれる。

まだ母さんを越えれてはいないのか…。

戦いながら手本を見せながらレクチャーしてくれているが凄すぎるんだよな…

あのアレスが珍しく真剣に聞いているくらいだから。

「リーヴェちゃんもちょっとずつ覚えていきましょうね♪」

「ピピ!」

リーヴェにブレスの練習もさせている。

焚き火くらいの炎は出せるようになってきた。

戦闘の合間に色々な話をした。

母さんと父さんの出逢いの話や魔獣討伐、トラキア王からの求婚話(!?)などなど…。

トラキア王からの告白はタイプじゃないから振ったらしい。

アレスは気まずそうな顔をしている笑

やっぱりこの母親は只者では無いらしい…。

そんなこんなで道中はあっという間でマイホームの領地に帰ってきた。

見覚えのある風景。なんかとても懐かしい気持ちになる。

ものの数ヶ月なのに、何年も離れていたような感覚。

家に着くと末っ子のアンジェロが迎えてくれた。

「兄様、姉様!お帰りなさい!」

「アンジェロ!元気にしてたか?」

「ちゃんとお勉強してたかしら?」

「はい!レオンハート家は僕が守ります!」

ドヤ顔のフィリップが可愛い。

「アンジェロ、お父様はいるかしら?」

「母様、お帰りなさい!父様は中でお待ちです!」

「ありがとう。アンジェロ、皆さんを屋敷に御案内してさしあげて。」

「はい!」

ひとまずアンジェロに案内されて皆んなを我が家に連れていく。

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