想いが重なる瞬間
ごく普通の領主の家系に生まれた魔力0の騎士ゼニス。魔力が使えない分、剣術に全振りした剣術馬鹿の普通?の騎士がひょんな事から助けた少女との運命の出逢いから様々な仲間と出逢い、世界を救うまでの幻想記。
「アナスタシア…心配かけてごめんな。」
「ううん。無事でいてくれて良かった…」
アナスタシアは安堵の涙が溢れる。
「アナスタシアは泣き虫だなぁ笑 さっきからずっと泣いてるな。」
「馬鹿!!もしマルスが居なくなったらって思ったら…私…私…」
「どうした?」
「私、マルスが好き!まだ好きって伝えて無いのに、どこにも行かないで!って」
「おいで。」
マルスはアナスタシアを抱き寄せる。
「俺もアナスタシアが好きだ…」
「マルス…もうどこにも行かないでね…」
「あぁ…約束だ」
2人の唇が重なる…
「アナスタシア、敬語やめたんだな」
「あ…」
「うん。こっちのが良い」
「馬鹿…」
ところ変わってゼニスとアレスとリーヴェのお散歩。
「アレス、あまり気にするな。未来を変えていく事が過去への贖罪だと思う。俺らは未来を歩くしか方法は無いしな!そしてアレスの隣には俺らがいるだろ?」
「ゼニス…ありがとな。」
「ピィ!」
「お!お前もいるってか?」
リーヴェは定位置のアレスの頭の上から返事をする。
「いーなぁ…」
「やるか?」
「抱っこしたい…」
「ほい。」
リーヴェは大人しくゼニスに抱かれている。
「大人しいな!なんか人慣れしてないか?」
「そうかー?産まれた時からこんなんだったぞ?」
「産まれた瞬間…見たかった…」
「お前、動物好きなんだなー」
「動物は可愛いだろ!なぁ、リーヴェ?」
「親馬鹿ならぬドラ馬鹿…」
「リーヴェ、あいつに火吹いて良いんだぞ?」
ケホっ…
「ん?今…煙出さなかったか?」
「本当に火吹こうとした…?」
「てかこいつ、人間の言葉分かってんのか?」
「賢い…」
その頃、クロード神父はエルバードの所に行った。
「落ち着きましたかな?」
「すみません…」
「全てを奪われたお主の気持ちも分からなくは無い。あの子に罪が無いとも言わない。だがあの子がお主達の何かを奪ったのかな?」
「あなたには分からない…」
「私も帝国に全て奪われた身ですから。その決めつけが視野を狭くしているのでは無いですか?風の民の矜持はどこへ忘れたのだ?」
「…。」
「私は20年前、あの侵略戦争が決まった時、帝国にいたのですよ。私は反対しました。でも止まらなかった。そして私は帝国を追われたのですよ。」
「!!」
「あなたは子供達に復讐を強いるのか?そして復讐だから何を奪っても良いという事になるのですか?」
「それは…」
「マルスとアレスが作る新しい関係を見たくはありませんか?少なくともマルスは友といがみ合う事だけは絶対に許さないでしょう。あの子はそういう子ですよ。私が育てて来たのですから。あの子をシレジアの旗印にしたければ、あの子の決定に従う必要があります。あなたはあの子に寄り添い、支えられますか?それが出来なければあの子はシレジアには行かないでしょう。」
「肝に銘じておきます…。」
イリスとサーシャのわくわくクッキング。
「イリス、貴女も気が利くじゃない♡」
「アナスタシアがずっと泣きそうな顔してたから…。」
「今頃あの2人、どうなったかしら♪」
「サーシャったら…」
「えー!気にならない⁈」
「それは気になるよー。2人には幸せになって欲しいもの。」
「キス…したかしら♡」
「やだ…サーシャったら//」
「キャー//」
「もう!サーシャ、ご飯作るよ!」
「はーい」
2人はその後もガールズトークをしながら料理を作る。
「サーシャ、もう仕上げだけだからみんな集めておいてくれるー?」
「はーい!」
料理が出来て、みんなで頂くことに。




