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バロールの魔眼

ごく普通の領主の家系に生まれた魔力0の騎士ゼニス。魔力が使えない分、剣術に全振りした剣術馬鹿の普通?の騎士がひょんな事から助けた少女との運命の出逢いから様々な仲間と出逢い、世界を救うまでの幻想記ファンタジー

「クロード様!クロード様はいらっしゃいますか⁈」

「その声はイリスか?どうしたのだ?」

「お養父様!マルスが!マルスが…」

「イリス、落ち着きない。マルスがどうしたのだ?」

「見てください…」

アレスが背負っていたマルスを降ろす。

「何があった?」

「邪教の闇魔法にやられました。バロールの魔眼と言っていました。」

「なんだと⁈バロールの魔眼だと?」

「はい。ディスペルで解呪を試みましたが効果は有りませんでした。」

「バロールの魔眼はディスペルでは解呪出来ん。あれは世界樹の雫で無ければ解呪出来ないのだ。進行は?」

「分かりません。カエサルは1週間と言っていました。魔法を受けたのは昨日です。」

「カエサルだと⁈」

「カエサルをご存知ですか?」

「その話はあとだ。マルスの服を脱がせなさい。魔眼の刻印があるはずだ。」

俺はマルスの服を脱がせる。すると心臓の辺りに謎の紋章がある。

「この紋章が全身に行き渡った時、呪いは完成し死に至る。なんとか食い止めて解決策を見出さなければ…」

「世界樹の雫はどこに…」

「エルフの里にもしかしたら…」

「それはどこですか⁈」

「エルフの里は…」

「私が知っています。」

「あなたは…」

「私は先ほど助けて頂いたフィンと言います。シレジアの森でレジスタンスをしている者です。失礼ですがその方の肩にある紋章を見せてもらえますか?」

「なんだ?これがどうしたのか?」

「これは!!」

「だからなんなんだよ!」

「これは…シレジア王家直系の証です」

「なんだって⁈」

「20年前の戦争で滅亡したと思われていましたが…。我々はずっと探していたのです。」

「マルスがシレジアの末裔…」

「尚更ここで死なす訳には参りません!私がエルフの里へ案内します。」

「エルフの里へはここからはどのくらいだ?」

「2〜3日くらいでしょうか。行って帰ってきてギリギリ間に合うか…」

「エルフは人間を受け入れてくれるのか?」

「我々はシレジア滅亡後、エルフの里に逃げて共に機会を伺って来ました。我々が共にいれば問題無いかと。」

「分かりました。すぐに行きましょう!」

「兄様!私も行きます!!」

「わかった。じゃあエルフの里には俺とアナスタシアが行く。イリスはクロード神父とマルスの付き添いを。アレスとサーシャはイリスが狙われるかもしれないからここに残っていてくれ。」

「わかったわ!」

「任せておけ!」

「よし、行こう!」

「イリス、ヒールをかけ続けよう。私と交代で続けるのだ。それで進行を遅らせるくらいは出来る。」

「はい。マルスは私が絶対に死なせない!」


俺とアナスタシアはフィンの案内のもと、エルフの隠れ里を目指してヴェルドラの森を進んだ。

丸2日、寝ずに走り、樹海の奥にあるエルフの隠れ里に着いた。

とても幻想的な場所で青々とした木々に包まれるような風景。

森と泉、そして奥には世界樹と呼ばれる大きな大樹がそびえ立っている。

家も木を利用して作られたものばかりで人間の町や村とはやはり違った風景が広がる。

里に入ると1人の男が話しかけてきた。

「フィン!無事もどったか!」

「あぁ。それよりエルバード様とリシュエル様はどこだ?」

「それならオルフェリアの使者と族長の家で会談中だよ。」

「分かった!ゼニス殿、アナスタシア殿、行きましょう!」

フィンに連れられて族長の家に行く。

「失礼します。」

「フィン、会談中だ。何事だ?」

「至急の報告があり、参りました」

「あら?ゼニスにアナスタシアじゃない。」

「母さん!!」

「え?」

「エルバード様!シレジアの末裔が見つかりました!」

「何だと⁈それは本当か?」

「はい。肩にシレジアの紋章が刻印されているのを確認致しました。」

「なんと…シリウス神に感謝を…」

「しかし、今、その方がバロールの魔眼による呪いで瀕死の状態です。世界樹の雫を分けてください!」

「なんだって⁈」

「お願いします!彼を助ける為に必要なんです!!」

「ゼニス、シレジアの末裔とは誰の事なの?」

「マルスです。」

「まぁ!それは大変だわ。リシュエル殿、至急用意を」

「御意。誰か、世界樹の雫をここに持って来なさい。」

「あぁ…これでマルス様が助かるのね…」

「あぁ。俺達は急いで戻ろう!」

「会談は一旦中断しましょう。マルスは私共の騎士団で預かってる大事な騎士よ。シレジアの今後も含めてマルスの回復を待って再開しましょう。」

「承知致しました。」

「ゼニス、アナスタシア、私達はここで待っているわ。マルスが回復したらあの子を連れてここに戻って来てちょうだい。」

「分かりました。」

「私も共に行こう。フィン、案内を頼む。」

「では皆様、失礼致します。」

思いの外にあっさり手に入って良かった。

なぜ母さんがエルフの里にいたかは謎だが、後で聞こう。

今はマルスを救う事が最優先だ。

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