表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/74

国王選定試験

ごく普通の領主の家系に生まれた魔力0の騎士ゼニス。魔力が使えない分、剣術に全振りした剣術馬鹿の普通?の騎士がひょんな事から助けた少女との運命の出逢いから様々な仲間と出逢い、世界を救うまでの幻想記ファンタジー

国王の自室

「アレス殿下並びにダルトンにございます。」

「入るが良い」

国王に呼ばれ、2人は部屋に入る。

「お呼びでしょうか。」

「うむ…。ダルトン、すまなかったな。」

「滅相もございません。私の力不足でございます。」

「なぜ儂はお前ではなくカエサルを信じてしまったのか…。お前程、この国に忠誠を誓ったものは今はもうおらぬ。もうこの国には誰もいなくなってしまったのだ…。」

「陛下、私は今も昔も陛下の忠臣であり、トラキアに忠誠を誓っております。そしてここにおられるアレス殿下こそがトラキアの希望となりましょう。」

「アレスか…。アレスよ、ジュリアスの処遇についてはお前はどうしたい?」

「…わからねー。俺は兄貴を殺したいとは思ってない。例え兄貴が俺を殺したい程、憎んでたとしても。」

「儂はどこで間違えたんだろうな…」

「陛下、恐れながら申し上げます。今回のジュリアス殿下の行為は行き過ぎております。アレス殿下の暗殺未遂、カエサルに唆されたとしても人為的なスタンピードはもし止められなかったとしたらこの国の滅亡にも関わる事。これこそ反逆罪の何物でも無いかと。」

「儂もジュリアスの事は庇いきれない。しかし、あの子を追い詰めたのも儂の責任なのだ。」

「陛下…」

「そこでジュリアスとアレスにトール神殿で国王選定の儀を受けさせるのはどうか?選ばれし者は雷槍ケラウノスを授けられると言う。雷槍を持って帰ってきた者を王とする。」

「しかし陛下…」

「これがジュリアスへの最後のチャンスだ。儂の最後の我儘だと思って聞いてはくれぬか?」

「承知致しました。」

「ダルトンよ。もしお主がまだトラキアへの忠誠が残っていれば宰相になり、儂と次代の国王を支えてはくれぬか?」

「生涯の誉れでございます。微力ながらお支え致します。」

「アレス、良いか?」

「あぁ。俺は構わねー。」

「雷槍は塔の最上階にあると言われておる。儀式の間までは好きに部隊を組むと良い。しかし儀式の間だけは1人で臨むように。」

「承知致しました。」

「誰か、ジュリアスを呼んで来なさい。」

衛兵が動く。

それと同時に1人の衛兵が入れ替わりで入ってくる。

「陛下!大変でございます!カエサルに逃げられました」

「何だと?」

「見張りの衛兵2人は何者かによって殺害されていました。しかし牢の鍵は開けられた形跡はございません。文字通り、消えたのです…」

「直ちにカエサルの捜索をせよ!アレスとジュリアスは準備出来次第、明朝にでもトール神殿に向かいなさい。必要な物があれば宝物庫から持って行きなさい。」

「はっ。」

「ダルトンはここに残り、現場の指揮を取れ。」

「承知致しました。」

アレスは別館へと戻っていく。


別館に戻ってきたアレスは先程の一連の話をした。

「明日、トール神殿に行かないとならねー。」

「1人じゃ危ないわよ。暗殺されかけた身だし、カエサルが脱獄した以上はまだ狙われる可能性はあるわ。」

「大丈夫だ。俺らがついて行こう。」

「良いのか?危険だぞ?」

「承知だ。俺らはパーティだろ?」

「一連托生ってやつ!」

「助かる。ありがとう!」

「では私達も準備しましょう。」

「ゼニス、宝物庫に行こうぜ!」

「了解!」

俺はアレスの案内で宝物庫に入る。

宝物庫には宝物庫担当の文官が常駐していて、説明を受ける。

王宮の宝物庫に入るのはオルフェリアに続いて2度目。こんなに宝物庫をハシゴする奴なんてなかなかいないよなぁ〜笑

「よし、ゼニスは何かいるか?」

「俺は装備揃えてまだ新しいから大丈夫。」

「あ!盾!盾持っていけよ!」

「あ…確かに盾は必要だな…」

宝物庫の中を物色する。さすが軍事国家だけあって武器・防具類が圧倒的に多い。

俺はその中からひときわ白い輝きを放っている盾を手に取る。

金縁にシンプルな真っ白な盾。キラキラなラメ感ある白い盾。

「そちらは女神の聖盾でございます。その輝きから欠けた明星とも呼ばれています。邪悪な物を遠ざけると言われていて、闇属性耐性が付与されています。素材もオリハルコンで出来ていて申し分ありません。ただ他の盾に比べて付加価値が少ないので主に鑑賞用としての扱いになりますが…」

「それでもオリハルコンなんて貴重だよ。耐久面で言ったらこれ以上は無いのではないですか?」

「そうですね。仰る通りでございます。欠けた明星と呼ばれてる所以は完璧では無いからこその美しさなのでしょうか…」

「こちらを頂いてもよろしいですか?」

「はい。お持ちください。」

「ありがとうございます。アレスは決まったかー?」

「とりあえず槍と胸当もらってくかなー。」

「そちらは竜槍ノヴァと竜騎士の戦鎧ですね。竜槍ノヴァはドラゴンの牙から作られた槍になります。大抵の物は貫けると言われております。竜騎士の戦鎧は伝説となったトラキア竜騎士団の団長が愛用していたと言われる物ですね。軽量化されていて風属性耐性と火属性耐性が付与されております。」

「アレスはドラゴン尽くしだな。」

「殿下にもトラキアの竜騎士の血が流れているという事ですかね。」

「まぁよくわかんねーけどもらってくわ!ゼニス、行こうぜ!」

「ありがとうございました。」

「殿下の御武運をお祈りしております。」

そして明日の朝に再度集合する事になり、解散した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ