同時進行
ごく普通の領主の家系に生まれた魔力0の騎士ゼニス。魔力が使えない分、剣術に全振りした剣術馬鹿の普通?の騎士がひょんな事から助けた少女との運命の出逢いから様々な仲間と出逢い、世界を救うまでの幻想記。
武闘大会3日目。ベスト8の相手はトラキア王国騎士団所属の騎士。騎士VS騎士の構図。
やはり今までとは同じにはならないな。
トラキア王国といえば槍騎士団が有名で今回の相手も槍騎士。
お互いの攻撃を盾で防ぎながら決定機を探る。
槍は剣に比べてリーチが長い分、こちらの攻撃はなかなか与えられない。
しかし、逆にリーチさえ詰めてしまえばこちらのもの。
俺は相手のスティングを盾でいなして相手の懐に潜り込み、そのまま槍を弾いて相手に剣を突き立てる。
「武器喪失、及びギブアップにより勝者ゼニス!」
勝者を告げるアナウンスにより、俺は明日の準決勝に駒を進める。
アレス殿下もなんなく準決勝を決めたっぽいな。
その頃、王宮内のアナスタシアとサーシャ。
「お掃除って飽きるわね…」
「まだ終わってないわよ。」
「だってそんなに汚れてないじゃない…」
「そう考えると日頃、自分達の家の使用人ってすごいよね。」
「うん。私、反省するわ。もっと気を遣って生活するわ…」
「あなた達、アレス殿下が部屋に来るようにって。」
「承知致しました。」
2人はアレスの自室に呼ばれる。
「おぉ、来たか。」
「何か用?私達、掃除で忙しいんだけど。」
「お前はそんなにメイドがやりたかったのか?」
「違うわよ!」
「一応俺は王子なんだからバレないようにしろよ」
「それで御用件は何でしょう?」
「あぁ。カエサルについてだ。」
「何か手掛かりは掴めましたか?」
「手掛かりとは言えないかもしれないんだが、最近1人の大臣が罷免されて投獄されたんだよ。」
「大臣が?」
「もともとカエサルが実権を握るまでは親父の側近だった奴だ。」
「なぜ投獄されたんですか?」
「去年の干ばつで食糧難に見舞われたんだよ。それでカエサルは増税を主張したんだ。それに真っ向から反対したのがそのダルトン大臣だった。これ以上の増税は民の不信感が増すだけだと言ってな。」
「もっともだと思いますが…」
「その後、程なくしてクーデターの容疑で逮捕された。親父の温情で処刑は免れたが牢に入れられたままだな。」
「絵に描いたような悪政ね。」
「ダルトンだったら何か知っているかもしれねーな。」
「彼に会う事は可能ですか?」
「難しいだろーな。1番厳重な牢にぶち込まれてる。」
「何か方法があれば…」
「一つだけある。」
「何??」
「武闘大会の優勝者は何でも一つ願い事を聞いてもらえるんだよ。俺かゼニスのどっちかが優勝したらダルトンの解放を優勝の目録にするんだ。」
「確かに名案だわ…」
「でもアレスはそれで良いの?もしアレスが優勝してそれを願ったら、あんたは一気にジュリアス殿下の政敵になるわよ?」
「構わねーよ。」
「命だって狙われるかもしれない!」
「覚悟の上だよ。俺は今までこの国の起こってる事に見て見ぬ振りをしてきた。たまたま王家に生まれて来たってだけで面倒くせーって。でも親父達は越えてはいけないラインを越えてしまった。身内の不始末はてめーで取る。」
「アレス…」
「わかりました。殿下、明日の準決勝の試合後、兄様にこの件を伝えて頂けますか?」
「わかった。任せておけ。」
「今日はこれで失礼します。明日の準決勝に向けて、ゆっくりお休みください。」
「おう。」
一方、イリスとマルスは冒険者ギルドにいた。
情報収集に来ていたが冒険者ギルドの受付に呼ばれる。
「どうかしたのか?」
「はい。先日レガリアのレイドのマンティコア討伐のドロップ品が追加されました。こちらいかがされますか?」
「ドロップ品の追加?どうゆう事?」
「マンティコアの解体をしていた際に体内からこちらの陽光石が発見されました。大変貴重な素材となります。そちらでお持ち頂くかギルドの競売に賭けるかお選び頂けます。」
「へー!せっかくだから貰っとくよ!」
「承知致しました。では手配しておきます。」
「綺麗な石ねー!」
「あと一つ依頼のご紹介があるのですが…」
「ん?依頼?」
「街の外れにドラゴンの死骸があるみたいなんです。それがブラックドラゴンでは無いかと噂になっていて…。そのドラゴンの生死の確認とブラックドラゴンかの調査に行ってもらえませんか?今は武闘大会中で冒険者の人手も足りなくて…」
「それは危険な任務かー?ブラックドラゴンなんてそもそも実在するのか?俺らもアーチャーとシスターだから戦闘を有するのはちょっと厳しい。」
「いえ、調査だけなので戦闘はありません。既に発見されてから3日経ちますが、動く様子がないみたいです。万一戦闘になるようでしたらすぐに逃げてください。ドラゴンの死骸は魔物を集める修正があるのであまり放置しておくべきでは無いかと…」
「うーん。どうする?」
「まぁ…私達も今は特段する事は無いので、もしお困りのようでしたら…。」
「ありがとうございます!死骸の回収はギルドの方で行います。もちろんドロップ品はお2人に差し上げますので!ドラゴンは街から1時間近くの森にいるみたいです。」
「了解。ちょろっと見てきますねー!」
そうしてひょんな依頼を受けた2人は早速ドラゴンの死骸があるとされる森に向かった。




