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レガリアの集団討伐戦

ごく普通の領主の家系に生まれた魔力0の騎士ゼニス。魔力が使えない分、剣術に全振りした剣術馬鹿の普通?の騎士がひょんな事から助けた少女との運命の出逢いから様々な仲間と出逢い、世界を救うまでの幻想記ファンタジー

翌日、俺達はレイドのためレガリア遺跡に向かった。

そこには既に沢山の冒険者達が集まっていた。

20〜30人くらいか?

そんな中、1人の冒険者らしき男が声を張り上げる。

「お前らぁーー!弱い奴は首突っ込むんじゃねーぞ!自信ある奴ぁ俺について来い!邪魔すんじゃねーぞ!!」

そう言って男は先陣切って遺跡へ突入して行った。

男の身長は俺よりもでかい180センチover。金髪のツンツン頭に露出している肌はどこも筋肉隆々って感じの柄の悪そうなイケメン。

「マルス、誰か知ってるか?」

「あの人が噂の第二王子のアレス様ですよ」

「あら。サーシャのタイプじゃない?」

「ちょっと!筋肉イケメンだったら誰でも良い訳じゃないの!野蛮な男は無理!」

「サーシャって我儘ね…」

「これって我儘って言うの⁈」

「はいはい。俺らも行くぞ。」

サーシャはまだブツブツ反論しているけどスルーして俺らも後に続く。

遺跡は地下に潜っていくタイプで、元々この辺の冒険者に取っては初心者向けのダンジョンだったらしい。

先行パーティが魔物を蹴散らしてくれてるみたいで俺らの戦闘は控え目。

お陰で探索に集中出来る。

「特に魔石らしい物は見当たらないな。」

「お宝も特に無いですねー。」

「マルスはこの魔物の出方はどうだ?」

「んー。元々ここら辺にいた魔物ですね。ただ数はちょっと多いかなー?くらいだと思います。」

「魔石に吸い寄せられてると可能性はまだ否定出来ませんね。」

「引き続き、探索しながら進もう。」

一層、一層深くなるにつれて魔物の数は増えてきて魔物の強さも比例して強くなっていく。

それに伴いリタイアする冒険者達もいる。

俺達はサーシャの『実戦訓練』をしながら進む。

「サーシャ、だいぶ動きが良くなってきたな!」

「みんなの指示が分かりやすいから!」

「最初の頃の危険物感は無くなってきたよなー。」

「危険物⁈」

「私達まで丸焦げの危険は無くなってきましたね。」

「私ってそんなやばい⁈」

「戦闘は経験だからな。でもサーシャの魔法にはすごい助けられてるよ。」

「ゼニスだけだわ…私を褒めてくれるの。」

「まぁ、すぐに上級魔法を使いたくなるのは止めた方が良いと思うけどな。」

「オチもちゃんとあるのね…」

しかし、サーシャの成長は流石と言える。

初級とはいえ、ファイアーボールの多重展開なんて技は並みの魔導士では到底出来ない芸当だが、今や5重並列まで平気で出来るのは流石のフリージア家という所か。

更に曲射のコントロール付き。

極めて実戦向けの魔導士になってきた。

そんな中、奥から誰かが走ってくる。

「た…助けてくれ!!」

「どうした?」

「あんなの無理だ…強すぎる…!」

「落ち着け!何があった?」

「あれはキメラじゃない。あれは討伐出来るようなもんじゃない!」

「他の奴らはどうした?」

「全滅だよ…アレス様が食い止めてる」

「!!俺らも行こう!」

急いで奥へと向かう。

奥へ進み、ひらけた場所に出るとアレス王子が巨大な魔物と1人で戦っていた。

「アレス殿下!助太刀します!」

「ミリオンダラー!」

マルスが幾千の矢を放ち、時間を作る。

「殿下、一度後ろへ!」

「回復します!」

「頼む…」

「ヒール」

イリスがアレス殿下を回復させる。

「あんた…すげぇな」

「殿下、状況を」

「あぁ。こいつのブレス攻撃がやばい。それだけならマシだがスピードも速い。」

「兄様、これはキメラじゃありません。マンティコアです!」

「マンティコアか…」

マンティコアはキメラの上位種だ。キメラより格段に速く攻撃力も高い。メリル鉱山で倒したケルベロスと同程度の魔獣だ。

「来るぞ!!」

マンティコアが突進してくる。

俺は盾を使い受けながしながら一撃を叩きこんでいく。

アナスタシアがその隙に攻撃を畳み掛ける。

「プレリュード」

しかしマンティコアも攻撃しては離れ、中距離からのブレスを放つ。

これを盾で受け止める。

「ご愁傷様。イグニートランス!」

サーシャはブレスの間に詠唱を終わらせ、マンティコアの頭上から炎の槍を落とす。

マンティコアに直撃している間にアレス王子が飛びかかって槍で仕留めにいく。

「アクセルストライク!!」

しかしマンティコアはアレスの動きを予測してたかかのように体を反転させて蛇の尾で振り払う。

「クソ…!」

アレスは壁に打ち付けられる。

「クッ…舐めやがって…」

アレス王子は再び槍を構えて突撃する。

しかしアレス王子の攻撃は届く前に交わされ、反撃される。

「落ち着いてください!」

「うるせー!!こいつは俺が殺る」

「無駄死にするつもりですか?!」

「あ?雑魚が指図すんじゃねーよ!」

「すまん」

バキ!!

俺はアレス王子を1発殴った。

「落ち着け!」

「……てめぇ!!」

俺はアレス王子に胸ぐらを掴まれる。

「戦いが終わったら殴るなり蹴るなりしても構わない。今は勝って生き残る事を考えろ。」

「まず傷を見せてください。」

イリスは再度ヒールをかける。

「まずアナスタシア、奴の動きを止められるか?」

「やってみます。」

「恐らく奴は上に逃げるだろう。サーシャ、もう1発イグニートランスは撃てるか?」

「もちろん!」

「そこからアレス殿下と俺で挟みうちする。アレス殿下は俺の後にトドメを刺してください。マルスは適時援護を!」

「殿下、自分はブレスを受けに行くので顔に。殿下は尾の方から行ってください!」

「チッ」

「イリス!頼む!」

「はい。リフレクション。」

イリスの身体強化魔法を合図に一斉に仕掛ける。

「氷葬剣 コンチェルト」

ケルベロス戦の時に見せたようにアナスタシアは地面に剣を突き立てる。

程なくしてマンティコアの足元から無数の氷柱が突き出す。

マンティコアはそれに合わせて上に飛んで逃げようとするが、そうはさせないとばかりにサーシャが魔法を放つ。

「イグニートランス!」

先程同様直撃を受けるマンティコアは暴れている。

「イーグルワインダー!」

マルスは事前に蛇の尾を追撃する。

しかし、予想外に俺より先にアレス殿下が飛び出していく。

慌てて俺も合わせるがアレス王子に反応したマンティコアはブレスを吐き出す。

「しまった!」

「あんのバカ王子!!」

サーシャはファイアーボールを急いでぶつける。

ファイアーボールが直撃し、仰け反りブレスの直撃は避けられた。

「アクセル…」

「聖焔剣ブリューナク」

俺の剣が一足先にマンティコアを切り裂く。

マンティコアを撃退した事を確認し、剣を収める。

「てめぇ!俺が殺るっつただろうが!」

アレス王子が俺の方に詰め寄ってくる。

…と思ったら

「いい加減にしなさいよ!バカ王子!!」

パン!!

サーシャの平手がアレス王子の頬を叩いた。

「な…」

「あんたね…作戦無視して勝手に暴走して!あんた2回死にかけたのよ?それを感謝するどころが喧嘩売るってどういう神経してんのよ?」

アレス王子はサーシャに捲し立てられて鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。

さすがアルテナの王女様。我々平民では恐れ多くて平手打ちなんか出来ない…。

(さっきは緊急事態だったから仕方なし。)

「それにあんた1人の行動がチームを全滅させる事だってあんのよ!冒険者やっててそんなのも分からない訳?」

サーシャにも散々丸焦げにされかけたけど、成長したなぁ…泣

「で、あんたなんか言う事ない訳?」

「…悪かった」

「は?」

「悪かったよ!!」

「まぁまぁ、サーシャもそのくらいにしておけ笑」

「だってムカつくんだもん!」

「アレス王子も必死だったんだよ。」

「まぁみんな無事だったから笑」

「他のパーティの生存者は?」

「幸い重症者は数名いましたが、応急処置はして離脱させました。」

「さすがイリス!」

「とりあえず魔石の確認をしよう!」

「兄様、ありました。」

「やはりな…」

「おい、それが何なんだ?」

「これはスタンピードを起こす魔石です。」

「なんだと?俺が聞いてたのとは違う」

「殿下はこれを何だとお思いでしたか?」

「こいつは魔物の力を弱体化させる効果があるって。その実験をこの遺跡でしてるって聞いた。」

「全く逆ですね。」

「誰がそんな嘘を?」

「…兄貴だ」

「ジュリアス殿下が?」

「あぁ。」

俺達は顔を見合わせて頷く。

「とりあえずレガリアの街に戻ろう。マンティコアの討伐報告もしないと。」

「了解です!」

「クソが…」

俺達は遺跡を後にして街へと帰還した。

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