パジャマパーティ
ごく普通の領主の家系に生まれた魔力0の騎士ゼニス。魔力が使えない分、剣術に全振りした剣術馬鹿の普通?の騎士がひょんな事から助けた少女との運命の出逢いから様々な仲間と出逢い、世界を救うまでの幻想記。
リンドポートに無事到着した俺らは宿に向かった。
「じゃあ2人1部屋で構わないか?」
「はい。お嬢様は私と同じ部屋でよろしいですね?」
「もちろんよ!」
「じゃああとはいつも通り、男女で分かれよう。」
「出発は明日の朝でよろしいですか?」
「そうだな。なるべく早くアルテナには着きたい。サーシャ達もそれで良いか?」
「問題無いわ。」
「じゃあ今日は船旅の疲れもあるだろうし、それまで各自で。明日の朝に集合しよう」
「了解です!」
その夜、イリス達の部屋をサーシャが訪ねてきた。
「あの…」
「どうしたの?」
「私…同年代の子とお泊まりってした事無くて…もし嫌じゃなかったらなんだけど…」
「お泊まり会ね!」
「入っても良いかしら…?」
「もちろんよ!入って!」
「良かったぁ!私、ガールズトークってしてみたかったの!」
「学院の友達とはしないの?」
「うん…。学院の子達も私の事はフリージア家の人間として接するから…つまんなくて」
「そっか…。じゃあ今日がサーシャの初めてのパジャマパーティね!」
3人は寝巻き姿でガールズトークを繰り広げる。
「2人は付き合ってる人とか好きな人とかいるの??」
「「!!!」」
イリスとアナスタシアは同時に咳き込む。
「何なに、その反応は?気になるわねー!」
「コホン!イリス様はゼニス兄様とお付き合いされてるわ。」
「へー!イリスとゼニスが!へー!へー!」
「そんな!アナスタシア!まだそんなお付き合いだなんて…」
「プレゼントも貰って告白されたれてOKしたんですよね?それは公認ですよ」
「そうだけど…//」
「2人はどこまで進んでるのかしら?」
「どこまで!!」
「あ!私もそれ気になってたー!どうなんですか?イリス様♡」
「どう…って…//」
イリスは舞踏会の行く途中の馬車の中の出来事を思い返して顔が熱くなる。
「アナスタシア、これは絶対何かあるわよ。」
「えぇ。間違いないわ!」
「早く白状なさい!」
「イリス様!」
「キ…」
「「キ…?」」
「キ…ス…」
「「キスーーーー!!キャーーーー!!」」
サーシャとアナスタシアは2人で抱き合ってキャーキャー騒いでいる。
案外このコンビは合ってるのかもしれない。
「静かにして!!聞こえます!!」
「「失礼致しました」」
イリスに怒られて大人しくなる2人。
「兄様もやる時はやるのね…」
「でもゼニスって男前よね…」
「私にはただの兄ですからね…」
「あれは上物よ!特上!」
「サーシャはどんな男性が好みなの?」
「私?うーん。イケメンで強い男!筋肉は必須よね!」
「だいぶ面食いね…笑」
「妥協したくないもーん!でもブルーム祭では見つからなかったわ…」
「そんな簡単に転がってないわよ!」
「アナスタシアは誰か好きな人とかいないの?」
「私⁈」
「そうね…。私もアナスタシア事情知りたいわね…いつも私ばっかりだし…」
「私はそんな…まだ…」
「ふーん。私の勘がアナスタシアはマルスかと思ってたんだけど…」
「!!!」
「え!まさかその反応は…」
「違います!まだ何もありません!!」
「まだ…?」
「もう!サーシャ!!」
「私は良いと思うけどなぁ。マルスはああ見えて頼りになるんですよ。面倒見も良いし。」
「うん…」
「アナスタシアはマルスのどこが気になったの?」
「…この間、夜会で男にしつこく付き纏われてた所をマルス様が助けてくれて…。その時からマルス様の真っ直ぐな所とか以外に優しい所とか…」
「あ…イリス、これは好きだわ。」
「そうですね。」
「好きとは言ってません!」
「はいはい。何かアクションは起こしたの?」
「私は…助けて頂いた御礼に手袋を…」
「あの素敵な手袋はアナスタシアの贈り物だったのね!」
「はい。指が傷だらけだったので…」
「マルス、嬉しそうだもんね」
「まぁ…あの手の男は色恋には鈍感そうだから分かりやすくアピールしないと伝わらなそうね。」
「確かに…」
「私達が応援するわ!!」
「あ…ありがとうございます…」
「2人とも良いなぁー。私も早く恋がしたーい!」
「焦らなくてもその内出来ますよ。サーシャはこんなに可愛いんだもの。」
「えー、イリス大好きー♡」
「サーシャは確かに可愛いですね。大人になったら絶対美人になりそう!」
「アナスタシア、マルスじゃなくて私と結婚する?」
「私、マッチョじゃないけど大丈夫そ?」
「それは困った…」
3人のガールズトークは留まる事を知らなかった…。
一方その頃、1人クラリスは爆睡していたのであった…。




