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ドレスアップ大作戦!

ごく普通の領主の家系に生まれた魔力0の騎士ゼニス。魔力が使えない分、剣術に全振りした剣術馬鹿の普通?の騎士がひょんな事から助けた少女との運命の出逢いから様々な仲間と出逢い、世界を救うまでの幻想記ファンタジー

「こんにちはー」

「いらっしゃいませー!アナスタシア様、お待ちしておりました。あら、今日はゼニス様も一緒なのね!お久しぶりでございます。」

「フォンティーナ様、お久しぶりです。」

「良い男になって…泣」

「フォンティーナ様もお元気そうで笑」

「フォンティーナ叔母様、ドレスは出来上がってますか?」

「もちろんよ!我ながら力作よ!あとはフィッティングしながら微調整しましょ!」

「フォンティーナ様、お忙しいところ恐縮なんですが…僕らの正装も用意出来ますか?」

「あら。そうね…オーダーは間に合わないけど店内にある既製品で良ければ!」

「はい。問題ありません」

「じゃあ先に女性陣のフィッティングを終わらせるので店内見て選んでいてもらえるかしら?」

「分かりました」

「女性陣は奥で着替えてくれる?」

「はい。よろしくお願いします。」

2人は仕立て屋のスタッフに手伝ってもらいながら着替えを終わらせていく。

「うん。サイズは大丈夫そうね!どう?気になる事はある?」

「大丈夫そうです!」

「私も大丈夫です。」

「良かった!じゃあ2人はこのままあっちでメイクしちゃおうか!」

「あ、その前にどっちがどっちをエスコートするのかしら?」

「兄様がイリス様のエスコートされるみたいなので必然的にマルス様が私のエスコートとなりますね」

「なるほど♪」

フォンティーナ叔母さんは何か含み笑いをしながら

「茶髪の男の子!」

「俺ですか?」

「そうそう!ちょっと来てくれる?」

マルスが奥に呼ばれる。

「アナスタシア様の隣に立って。」

「はい…おぉ〜」

「どうかしました?」

「アナスタシア、めちゃくちゃ可愛いなと思って!」

「!!!」

「ドレス姿も似合ってるよ!」

「///」

アナスタシアは顔を赤くして照れている。

「エスコートする男性は女性を引き立たせる事が大事な仕事なの。普段は男性が有利だけど、パーティの時は主役は女性になるの!だからお互いの服がケンカしないように色味だったりデザインだったり合わせるのも1つのポイント」

「そういうもんなんですね…」

「今回のアナスタシア様がブルー系のドレスだから…君はこんな感じかな?」

フォンティーナ叔母さんは店内から手際よく見繕っていく。

「結構見た目によらず筋肉質なのね…。サイズはこっちにして…とりあえず着てみてくれる?」

「はい!(自分、あまり持ち合わせないんですけど大丈夫ですかね…)」

「心配しなくて大丈夫よ!」

そう小声で話してマルスは着替えを進める。

「うん!良いんじゃないかしら?素材は良いから…ちょっとイメチェンしちゃおっか♪」

「え⁈」

マルスはフォンティーナ叔母さんに色々いじくり回されてされるがまま状態。

「良いわね!あとはアナスタシア様とお揃いのバラのコサージュを胸元につけて…完成!」

「すげぇ〜!」

「ふふふ♪じゃあ次はゼニス様を呼んで来てもらえる?」

「ゼニス様ーー!」

マルスは店内にいる俺を呼びに来る。

「ゼニス様は王道に…白のタキシードスタイルでいきましょう!成人の時よりぐっと身長も伸びましたね。」

「フォンティーナ叔母さんにお任せします。」

「ゼニス様もあんな美少女捕まえるなんて、やる事はやってるのね!」

「叔母さん!!」

「照れる事無いじゃなーい!年頃の男の子だったら彼女の1人や2人いて当然よ?」

「俺はそんな…まだ…」

「まだとか言ってる年齢じゃ無いでしょ…。イリスちゃんにはもう贈り物はしたの?」

会話をしながらもテキパキと手を動かしていく叔母さん。

「実はこれから髪飾りを渡そうと思って…」

「あら!丁度良いわね!今日の夜会に!それならイリスちゃんは髪飾り抜いとくわね」

「はい…」

「よし!どう?苦しくないかしら?」

「はい。問題無さそうです」

「お支払いは…」

「女性陣は既にお会計は終わってるから…ゼニス様が金貨300枚、マルス君が金貨200枚になります。」

「ありがとうございます。マルス大丈夫か?」

「はい!もっと高いかと思って冷や冷やしました…」

「サービス料金よ!って言っても既製品だからオーダーほど高くは無いのよ。その分、しっかりエスコートしてあげてね♡」

「はい!ありがとうございます!」

「女の子達は準備出来たかしらー?」

フォンティーナ叔母さんが女性陣に声を掛ける。

「出来ました!」

アナスタシアが返事をしてご対面。

イリスもアナスタシアの後ろから出てくる。

これはやばい…鼻血どころじゃない…

「イリス様のメイクは私がしたんです。どうですか?兄様」

「あ…あぁ…とても…綺麗だ…」

「あら。イリスちゃんが美し過ぎてゼニス様固まっちゃったわ♪」

「「///」」

俺もイリスも意味なく照れている。

「マルス様…髪型がいつもと違いますね…」

「そうなの!せっかく正装してるんだし、オールバックにしちゃったら大人っぽくなるかなって思って」

「どう…すか?変じゃないですかね?」

「良いと思います…とても…」

アナスタシアは恥ずかしそうに小声で答える。

「良かった!」

マルスは満点の笑顔で答える。

(ふーん。こっちはこっちで…♡)

フォンティーナ叔母さんは1人ニヤニヤして見ている。

「じゃあお店の前に馬車の手配しておくわね!」

「ありがとうございます」

「緊張するなー。ゼニス様やアナスタシアはよく夜会には行かれるんですか?」

「まぁ…俺は何回かな。あまり夜会は得意じゃないんだ。」

「私は令嬢達の集まりもありますし社交界も領主仕事のうちなので。兄様が行きたがらないからその代わりに。」

「アナスタシアのチクチク攻撃が痛い…」

「何か?」

「何でもございません。いつもありがとうございますアナスタシア様」

「アナスタシアはその歳ですごいのね…。」

「私もあまり好きでは無いのですけどね…。今日は兄様がちゃんとエスコートしてくれると思いますから、イリス様は心配しなくても大丈夫ですよ!」


「馬車が来たわよ!では建国祭、楽しんで来てねー!」

「フォンティーナ叔母さん、ありがとうございました。」

「叔母様、素敵なドレスありがとうございました。また遊びに来ます」

「待ってるわ。イリスちゃんもマルス君もまた遊びに来てね!」

「はい。ありがとうございます。大切にします」

「お世話になりました!」


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