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つまらない物ですが…

ごく普通の領主の家系に生まれた魔力0の騎士ゼニス。魔力が使えない分、剣術に全振りした剣術馬鹿の普通?の騎士がひょんな事から助けた少女との運命の出逢いから様々な仲間と出逢い、世界を救うまでの幻想記ファンタジー

宿に着くと宿の受付で工房から品物が出来たとゆう伝言を受け取った。

よし!先に取りに行ってくるか!

鎧を脱いで着替えているとドアがノックされた。

「はい」

「イリスです。」

「どうぞ!」

「今、お時間よろしいですか?」

「あぁ。どうかしたか?」

「きゃ!」

着替えて途中のゼニスの体を見て顔を手で覆うイリス。

(ゼニス様…すごい鍛えられてる…)

「すまない!すぐ服を着る」

「あの…ゼニス様にお渡ししたい物があって…」

イリスはそう言って小さい木箱を差し出した。

「魔物から助けて頂いてから何度も助けて頂いたのにまだちゃんと御礼を伝えられていなかったので…」

「開けても良いかい?」

「はい…」

箱を開けると水色の生地に金の刺繍がされた綺麗なハンカチだった。

「私、男の人の贈り物が思いつかなくて…。私が刺繍したハンカチです。もし使わなければ捨ててください!」

そう言ってイリスは逃げるように部屋を出ようとする。

俺は急いでイリスの手を掴む。

「待って!すごく嬉しいよ!大事に使わせてもらう!」

「は…はい。」

なぜか2人して照れてしまう。

「ではゼニス様、後ほど…」

「あ…あぁ。ゆっくり休んで。」

イリスから贈り物か…。

女の子からのプレゼントがこんなに嬉しいなんて!!

無くさないようにしないと!

気を取り直して俺もイリスの贈り物を取りに行こう。

浮かれ気分で工房に向かう。


「こんにちは!」

「ゼニス様!お待ちしておりました!こちらが髪飾りでございます」

「おぉ…!」

見事な紫水晶の花が咲いているようだった。

細工も細かく美しい。想像以上の出来だ。

「御満足頂けましたか?」

「見事な仕事だな…」

「ありがとうございます。盾の方はもう少しお時間ください。」

「あぁ。よろしく頼む」

これで夜会までに渡せるな。よしよし!

イリス、喜んでくれるだろうか?

そんな事を考えながら宿へ戻る。


宿に戻るとロビーにはイリスとアナスタシアがいた。

「兄様、どこへ行ってたのですか?」

「あ…あぁ。ちょっと散歩にな。」

「マルスは一緒ではないのですか?」

「ん?俺1人だったけど…」

「まだ部屋かしら?」

「私、声かけてきますね」

アナスタシアはそう言って客室に向かっていった。

コンコン

「マルス様、いらっしゃいますか?」

………。反応が無い。

コンコン!

「マルス様、入りますね」

ガチャ。

中に入るとマルスはパンツ一丁で気持ち良さそうに爆睡していた。

「キャー!!」

予期しない男の裸を見て咄嗟に叫ぶアナスタシア。

「んー?朝か…?」

「マ…マ…マルス様!お時間です!!」

アナスタシアはそれだけ言って勢いよくドアを閉めて逃げ出した。

「ん?うわー!!寝坊したー!!」

マルスはマルスで大騒ぎだ。

(兄様以外の男性の裸を見てしまった…マルス様も男でしたわ…)

マルスも冒険者。それなりに筋肉質な体を見てアナスタシアはドギマギしてしまった。

「なんかあったのか?」

「マルス様が裸で寝ていたのでびっくりしてしまって…」

「あぁ笑 あいつは寝相悪いからな笑笑」

「マルスったら…」

「遅れてすいません!!」

客室の方からドタバタとマルスが慌てて下りてくる。

「急がなくてもまだ間に合うぞ」

「マルス、寝癖がついてるわよ。顔くらい洗ってきなさい」

「うわ!」

マルスはまたドタバタと客室に戻っていく。

「マルスもアナスタシアくらい落ち着いてくれたら良いのに…」

イリスはため息をつく。

アナスタシアはまだ動揺しているのかあっちの方向を見てる。

10分後…

「お待たせしました!」

「じゃあ仕立て屋に向かおう!」


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