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謁見

ごく普通の領主の家系に生まれた魔力0の騎士ゼニス。魔力が使えない分、剣術に全振りした剣術馬鹿の普通?の騎士がひょんな事から助けた少女との運命の出逢いから様々な仲間と出逢い、世界を救うまでの幻想記ファンタジー

翌朝、王城からの迎えの馬車に乗り込み王城へと向かう。

「ゼニス様…俺、猛烈に緊張してきました。」

「はは。俺もそれなりに緊張しているさ」

「ゼニス様でも緊張するんですか?」

「もちろん笑 俺も国王に謁見するのは初めてだからな」

「大丈夫ですわ。怒られに行く訳では無いですから。」

「アナスタシアってメンタル強いよな」

「マルス様、何か?」

「いや!何でもございません!!」

緊張感があるんだか無いんだか分からない車内で雑談をしている間に王城へ到着。

近くでみるとその桁違いのスケールにただ驚く。

馬車から降りて城の入口に差し掛かると1人の騎士がこちらに向かって歩いてくる。

「お待ちしておりました。レオンハート侯爵家のゼニス様とアナスタシア様でいらっしゃいますか?」

「はい。本日は王命により登城致しました。」

「侯爵夫妻は先に客間でお待ちになっております。こちらへ…」

騎士に案内された先に父さんと母さんが先に座っていた。

「着いたか。」

「はい。遅くなり、申し訳ありません」

「問題ないわ。まだ少し時間あるわね。少しゆっくりさせて頂きましょう。」

「あ!あの!」

イリスが両親の前に出て頭を下げる。

「この度もまた見に余るお仕立てをして頂き、ありがとうございます。」

「良いのよ。顔を上げてちょうだい。喜んでもらえたかしら?」

「夢を見ているようでした…。度重なる御恩に報いる事が出来るように精一杯努めて参ります。」

「期待しているわ。そうそう、イリスはマイア姉様の所に修練に行くのよね?」

「はい。クロード神父様から御助力頂いてお世話になるつもりです。」

「姉さんの所だったら私も安心ね。しばらくはセレーネ神殿も安全だと思うし…」

「父様」

「なんだ?ゼニス」

「ちょっとお話しが…」

「どうした?」

「マルスの事なんですが…。イリスが神殿に行ってる間だけでもうちの騎士団で面倒見れませんか?」

「うちの騎士団か?うむ…マルスの腕前だったら問題無いだろう。いいだろう。そのように手配する」

「ありがとうございます」

しばらくして両親が立ち上がり、

「私達は先に陛下との謁見があるからお前達は声が掛かるまでここで待機しているように。」

「「はい」」


それから程なくして先程の騎士が呼びに来て、いざ謁見の間に。


「お初にお目にかかります。レオンハート侯爵家、嫡男ゼニス参りました」

「同じくレオンハート侯爵家、息女アナスタシアでございます」

「ヴェルドラの神官、イリスと申します」

「同じくヴェルドラで狩人をしています。マルスと申します」

全員が膝をついて挨拶を終える。

「顔をあげよ」

国王陛下を間近で拝見したのは初めてだが、これが威厳というものか…

国王の横には両親の姿もある。


「この度はよくセレーネ神殿を守ってくれた。礼を言う。その功績を讃えて報奨金金貨1000枚を与える」

「恐悦至極にございます。」

「さて、ここからは私の頼みを聞いてはくれないか?」

「は!」

「セレーネ神殿の事件の調査でこれが湖の中から見つかったのだ」

「それは…?」

国王の手には掌サイズの黒い宝玉のようなものが置かれていた。

「調べたところ、詳細は不明だが邪気が放出されている事が分かったのだ。恐らくマナの弱体化と魔物の異常発生はこの邪気によるものだと考えられる」

「黒い宝玉…」

「そこで神殿を守ったお主達にこれを隣国アルテナに届けて欲しいのだが…」

「アルテナといえば魔導王国アルテナ…」

「あの国であればこの石の詳細の分析が出来るやも知れん。」

俺はチラッと両親の顔を見る。

「ゼニスよ、これは極秘任務である。今はまだ公になってはならない事項であり王国の人間を使う訳にはいかないのだ。頼まれてくれるな?」

父さんが陛下の前での発言をしたという事は答えは一つしかないだろう。

「承知致しました。謹んでお受け致します」

「そうか。頼んだぞ。アルテナの方には私から書状を送っておく。報奨金に支度金を上乗せしておくゆえ、2,3日で装備を整えたら向かってくれ。」

「は!承知致しました!」

「ひとまず今日の建国記念の舞踏会には皆、顔出すようにな。楽しんでいってくれ。」

国王陛下は微笑みと共に謁見の間を後に出て行った。


「ゼニス、そういう事になったから頼む」

「これは看過出来ない事態になりかね無いの。くれぐれも気をつけて…」

「はい…。肝に銘じます」

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