表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
HELIOSはおひとり様  作者: HELIOS
22/35

第二十二話 没入型アトラクション①

 最近見かける没入型アトラクションというもの。気になるじゃあないか?

 場所は東京お台場。昔来たことがある。ショッピングはしたことがない。

 没入型アトラクションは十一時からだ。一時間早くついた。カフェでゆっくり過ごそうではないか。

 検索......嘘だろ?

 ない。営業時間外なのだ。東京なのに!? 観光地なのに!? ちょっと意外。

 仕方ないので散策することにした。公園があるらしい。


 適当に歩いていると、その公園を見つけた。期間限定なのか夜ライトアップするらしい。気になる 。

 ベンチが沢山あるので、ここでのんびり時間を潰すのもいいだろう。

 さらにブラブラしていると観光案内所を見つけた。カフェマークがある。もしかして。でも、営業時間は十一時半と書いてある。

 中に人いるし聞いてみよう。

 入るとカフェスペースがあった。コンセントもある。そこに従業員のお姉さんと、女性客がいた。

「ここに行きたいんですけど......」

 女性客は道を訪ねに来たらしい。同じ目的地ですね。

「バス乗り場見えますか? そこを〜〜で、〜〜と行きます」

「ありがとうございます」

 会釈をして向かおうとする女性客。待って! 待って!

「あのっ。そこ十一時からですよ」

「......そうですね?」

 うわぁ。話しかけ方下手かよ。警戒されてんじゃん。

「私も行くんですけど、そこ通ってきました。周りに何もないですよ。それでここに辿り着いたので」

 下手くそめ!! もっとスマートに言え!

「そうなんですか?」

 ふむ、と考える女性客。は、恥ずかしい。ので、お姉さんの方へ歩み寄る。

 お姉さん! ということなので!

「ここって居てもいいんでしょうか?」

 だから下手かよ。脳内一人ツッコミがリアル

に止まらない。

「はい! どうぞ!」

 あ、優し。女神?

 女性客から逃げるように席に座った。

 そして、女性客もこちらで過ごすことにしたようだ。

 それにしても彼女も一人没入である。自分意外のおひとり様を見かけると安心する。楽しみましょうね。

 ここでコミュ力があれば友達になったりするのであろう。世代違うけど。


 そのあとにも同じ目的地、同じ理由で辿り着いたであろう人達が来店する。そしてカフェで注文するではないか。え?

 先程とは別の女性客が受付している。

 そろりと自分も注文に参加してみる。タダで利用するには申し訳ない。コンセント使ってるし。

 眠いので珈琲を頼んだ。カフェイン効かないけど。

「お待たせしました」

 珈琲を渡される。

「あ、あのっ。ここって十一時半からオープンでは?」

 たどたどしい!

「ふふ、十一時半に閉まるんです」

 ん? んへ? そうなのか。先入観が働いた。この辺りのカフェは十一時からなのだ。


 しっかり苦い珈琲を飲み干し、いよいよ目的地へ向かう。

 建物には人が集まっていた。可愛らしいコスプレに近い格好をした子もいる。そういう格好するのもいいね。世界観に合うだろう。

「チケットをご用意してお進みください」

 時間が来たので入場する。 

「おお......」

 小さな街が広がっていた。二手に分かれて人々は進んでいるようだ。何もわからん。左の方が多いようだ。目的地があるのだろうか?

 近くのスタッフに話しかけることにした。

「初めてで分からなくて。どちらに行けばいいですか?」

「どちらでも大丈夫です!」

 なぬ?

「こちら地図載っていますので」

 新聞風のパンフレットを渡された。ここから雰囲気作りなのだろう。

 人数が少ない右を選んだ。人々が達止まっている。ここで待つらしい。

「チャーオ!」

 上の階から青年が手を振っていた。可愛らしい。すでに始まっているのですね。

「あれぇ? チャーオ!」

 ヘタリアかな。つまりここはイタリア設定。

「その新聞、僕が書いたんだよ!」

 お前かい。新聞記者かい。

「ここでの挨拶知ってるかな?」

 知らん。

 すると、両手と片足上げながらこうするのだとレクチャーが始まった。開演前から結構恥ずかしい。素直に没入できる性格では無い。ぐぬ、努力しよう。

 新聞記者と挨拶の練習をした後、開演が始まった。とりあえず奥へと進む。

 左を見ると牢屋が二つ。一つの牢屋には捕まっている男が二人。オレンジ色の囚人服を来た男と、何やらオーラを守った白スーツの男。なんなのだろう。

 暫し足を止めるが、進展する気配がなく奥に進む。街の中央についた。ステージがある。ヨーロッパ風の石像。

 ザワザワ。何か始まるようだ。警察? 自警団? 男女が出てきた。何かが始まる。よし、様子を見ようじゃないか。何も分からないからね!

「こっちへ!」

 男の誘導で近くの人達がステージに上がっていく。あ、やべ。視線刺さるぅ。

「君もこっちへ!」

 ああ、いきなり? でも行こう。

 あまりネタバレせずに書こう。どうやら街の平和を守る人間に選ばれたようで、日頃の訓練が大事だと筋トレが始まった。そう、男女は軍人。

 苦手なのに一人一人声を出す。

 皆で走る。先頭の女の子達遅いよーぅ。

 そして、久しぶりにするスクワット。脚の筋肉が死んだ。学生ぶりだったのてま馬鹿真面目にするから。脚の筋肉こんなに衰えていたとは! この程度で!!

 そして、優秀な人にバッチを贈呈。

 以上解放。これからも気を引き締めて街の平和を守ろう的な話だった。

「…...まさかの筋トレスタート」

 予想外。しかし、参加できたのは良かった。


 適当に敷地内をぐるりと歩いて牢屋に戻ってきた。

 誰もいない牢屋が開いており、皆が何かを探している。参加してみよう。

「早く探すんだ!」

 白スーツの男が頼んでいるらしい。

 よし、探そう。何を?

「あの、何を探しているんですか?」

 ノリで聞いた。没入しようという意思である。

「鍵だよ! 何を探しているか知らずに探していたのか?」

 今来たばかりだもん。でも、鍵ね。了解。

 つか、明らか悪人だけど協力していいのかな?

「ありました!」

 女の子がみつけたらしい。鍵を開け、男二人が牢屋から出てくる。これ、ダメなやつでは?

「鍵はどこにあった?」

「○○○○️○です!」

「おお、オレに触ってくれるなよ」

 いいね。この感じ。

 そして、なんやかんやと誘導され、十五名ほどが閉じ込められてしまった。もちろん作者も含まれる。もちろん。

 自由になった男二人は消えてしまった。なので、牢屋組で脱出せねばならない。脱出の鍵を握るのは新聞記者。何故新聞記者かって? 見えなかったから知らない。

「助けて! 新聞記者のお兄さん!」

 よく通る声で助けを求める女性。キャストかな?

「素敵なお兄さん!」

 新聞記者は気がつかないようだ。

「イケメンでカッコイイお兄さん! こっちに来て!」

 この人すごい。可愛いな? ヒロインかよ。

「早く来て! あと十分しかない!」

 ……あ、この人お客さんだ!? 絶対他の人も驚いている。これが没入。見習いたいね。

 あと十分というのは、有料アトラクションの開演時間が迫っているのだ。そりゃ脱出せねば大変。

 しかし、新聞記者は慌てることなくキャラを貫く。すごい。ごり押すじゃん。

「そこに鍵があるの!」

 どうにかこうにか脱出した。女性客は間に合っただろうか。

 完全にモブでしたわい。ハハハ。

 お読みいただきありがとうございます。

 伺ったのは2024年です。多分、ネタバレにはならないはず。

 ②に続きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ