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私と公園の怪異  作者: 七瀬
3/7

さん

「で?」


人形が首を傾げながら黒い影に話せと促す。


腕組みをしたいんだろうけど、手が短いから組めてない…可愛い。


「オネエサン、イイヒトミタイダッタカラ…、オウチニツレテッテモライタカッタノ」


「は?ヤダよ」


「ガーン!」


ガーンじゃねぇわ。


「あんたねぇ…、犬猫じゃあるまいし、人間が拾ってくれるわけ無いでしょーよ」


呆れたように言う人形。


両手を広げてやれやれなポーズをする。


アメリカンか。


「ダッテ、ダッテ、サミシカッタンダモン」


「あんた拾ってくれるなら、先に私が拾われてるわ」


「え」


「え?」


……うん、まぁ、持って帰ってもいーかな。


「で、あんた、何なの?」


「ナニッテ…ワカラナイヨ」


しょんぼりした黒い影。


「しょうがないわね…、

この公園にいてもいーわよ」


人形はため息まじりに言う。


「あ、ブランコはダメよ!

あんたはすべり台にしなさい」


「スベリダイ」


「あれよ、階段のぼって、ズザーって滑り降りるやつ」


「ズザー…」


人形がすべり台を指差す。


「ブランコは私の居場所なんだから、あんたはあっち、はい決まり!」


「オネエサン、スベリダイノトコニモキテクレル?」


「いや、すべり台はちょっと…」


「ナンデ!?」


いや、ブランコはともかく、すべり台は年齢的にキツイわ…。


「お姉さんがきたら、すべり台からはなれればいーでしょ、バカね」


「ソッカ!!」


なんか、まとまったらしい。

うん、良かった…良かったのかな?



こうして、公園の怪異が1つ増えたのであった。

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