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私と公園の怪異  作者: 七瀬
1/7

いち

ねぇ、知ってる…?


夜中の2時に〇〇公園を通りがかると、人形がブランコに乗ってるんだって…



今、その噂を思い出して、私は鳥肌がたった腕をさする。


噂の公園近く、時刻は間もなく夜中の2時…


あぁ、残業のあと、腹立ったからカラオケ行って、終電逃して、タクシー捕まらなかったからって、歩いた私の馬鹿っ!


ヤバイ!怖い!

でも家に行くには通るしかない…!


はっ!2時過ぎてから通ればいいんじゃない!?


ナイスアイディア!!と、俯いていた顔を上げたら…


「あ…」


公園についてた…


ブランコには…人形…


「…っ」


思ってたより激しく揺れてるブランコに、立ち漕ぎしてる人形…


いや、そこは座ってるもんじゃない?


「は…?」


ピョーンっと揺れるブランコから飛び降りた人形は、スタスタと歩き、私に向かってくる。


思ったいたよりも速い。


「ねぇ…、お姉さんも、人形が立ち漕ぎすんなやって思った?」


「ごめん、思った…」


「正直者だね、お姉さん…

でもね、人形だって腹立つことあるんよ」


「あ、はい…」




その日以来、私と人形の愚痴り大会は続いている。

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