ボードゲーム:ラガント
ラガントはこの異世界で最も人気のあるボードゲームと言っても過言ではありません。将棋やチェスによく似ており、いろいろな役職の駒を用いて遊ぶ非常に戦略性の高いゲームです。
『騎士』、『魔法使い』、『甘味処の看板娘』、『パン工房の熟女』、『ガキ大将』、『村のバカ犬』、『神』の計7種類の駒があります。将棋やチェスでは王将やキングを他の駒で取り合いますが、ラガントでは『神』の駒を取り合います。
ラガントもチェスなどと同じく、駒ごとに動かし方があります。例えば、『神』の場合、上下左右四方八方全ての方向に一マスずつ進むことができます。中でも『村のバカ犬』は機動力が高く、半径10センチ以内であればどのマスにも行けます。理由はよく分かりません。バカだからルールとか滅茶苦茶なのでしょう。そのため、相手の『村のバカ犬』が、自軍の『神』の近くにいるとピンチです。『神』を逃がすか、『村のバカ犬』を駆除しましょう。
『騎士』と『魔法使い』はチェスで言うポーンみたいな役割で、最も駒の数が多いです。騎士は1マス先の敵を攻撃でき、魔法使いは1マス先は攻撃できず2マス先に攻撃ができます。また、その2つは『ガキ大将』を懲らしめる(懲罰房に入れる)ことができます。
また、『甘味処の看板娘』は『騎士』と『魔法使い』に求婚させる(仲間にする)ことができ、『パン工房の熟女』は『騎士』と『魔法使い』をたぶらかす(無効化する)ことができます。
そして、『ガキ大将』は『甘味処の看板娘』をいじめる(泣かせる)ことができ、『パン工房の熟女』が作ったパンを盗めます(パンを食べられる)。『ガキ大将』は『村のバカ犬』を飼えます(飼える)。
結構面白かったです。
ルールを守って、みんなでラガント!!
──以下、敵地に入った場合の駒の進化名と簡単な説明です。
『騎士』 → 『騎士団長』……攻撃範囲拡大
『魔法使い』 → 『大魔導士』……攻撃範囲拡大
『甘味処の看板娘』 → 『パン工房の熟女』……魅力増大
『パン工房の熟女』 → 『スナックのママ』……なまめかしさ増大
『ガキ大将』 → 『騎士or魔法使い』……過去の栄光はどこへやら
『村のバカ犬』 → 『町のバカ犬』……半径20センチに移動範囲拡大。最強
『神』 → 『神』……神は不変である