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【詩】春夏秋冬

秋染まる

作者: 中村尚裕

ヒグラシの声

遠ざかり

風に一服

涼が混じれば


鰯雲散り

秋雨過ぎて

金木犀が

香り立つ


ススキの仰ぐ

名月に

兎たわむれ

光満ち


月が隠れて

陽を迎えれば


稲穂が深く頭垂れ

麦穂が畑を金に染む


林檎の赤み

柿の頬

蜜柑が帯びる

季節の色味


果実が彩り

蜜香り立ち

鳥が渡って

雲高く征き


空と対成す

山の肌合い

紅葉が染めて

銀杏が染みて


陽が傾いて

雲色付けば

涼風泳ぐ

アキアカネ


天が燃え立ち

地に虫が鳴き

村に囃子が

遠く呼び


実りの秋に

祭りの焔

灯し焚き上げ

笑顔に映える


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― 新着の感想 ―
 夏の盛りとはちがう賑やかさが、秋から感じられました。  風龍な感じではありますが、秋も騒々しさを孕んでますね。
[良い点] 拝読しました。 音の美しさ、堪能しました。 秋。枯葉や寒風にて物悲しく、うら寂しくもなりますが、紅葉は綺麗ですし、金木犀の香りも好きですし、高くなる青空も好きで、今回の中村さんの詩にはそ…
[良い点] 電車移動ばかりですすきなんてずっと見てないなあ。 遠い昔に車から見たすすき野原を思い出しました。 秋の風情といえばセーターと月。こんな私には眩しいくらいに日本の秋でした。
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