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睡眠妨害(千鶴)

作者: 狼花

 ・・・夜中の12時か・・・

書類の処理や資料作成でこんな時間になってしまった。

家に帰っていつもと変わらず食事して3人で団欒はできたんだけど

・・・仕事が持ち帰りになったのは仕方がない・・・

いつもならもう寝ているのだけど。

ちなみに私は睡眠にはすごく気を使う。

睡眠って取る時間も大事だけど質も同じくらい重要でね。

仕事のパフォーマンスは半分以上、睡眠の影響だと考えている。

さ、明日に備えて眠りましょうか

電気を消して就寝する


 ーーー数時間後ーーー


 ゴソゴソ、ゴソゴソ

「お・・あ・・・さん」

ん・・何?

「お母さん」

・・・桃花?・・・

「あんた、なんでここにいるのよ」

「たまには一緒に寝たいなー、なんて」

ごめん、あのね今ものすごーーーーーく眠たいのよ。

かまってあげられないのごめんね。その代わりにどこで寝てもいいから

「ねぇ、少し話そうよ」

「眠い」

「そんなこと言わずにさ」

あんた、なんで私が窮地の時にいつもくるのよ。

・・・でも、ここは母親として聞いてあげないと。

    このくらいの年代は寂しい思いをすると心を閉ざすから

      でも、仕事をする上ではこの睡眠の代償は大きい・・・

「ねぇ、聞いてる」

「わかったわよ。そのかわり話すことはできないからあんたが喋りなさい」

「うん、わかった。じゃあ学校のことからね」

学校?何か嫌なことでもあったのかしら。

というより、なんで今日に限ってここに来たのよ。

自然と胸騒ぎがして来て結局、桃花が寝落ちするまで話を全部聞いていた。

(目を閉じても相槌あいづちはしていたのよ。偉いと思わない?)


 ーーー夜が明けてーーー

「母さん、桃花がいません」

そうもう朝が来たのね奈々が来るところを見ると今は6時

「あんたの妹ならここよ」

私は自分の布団を持ち上げる。

「え、一緒に寝てたんですか・・ 羨ましい」

「こっちは代わって欲しかったわよ。私は起きるからあんた添い寝してあげてよ」

「はい、喜んで」

奈々にバトンタッチして私は顔を洗いに行く

振り返ると桃花は幸せそうに眠っていた。

私もこの瞬間だけ小学生になりたい

 ・・・今日、この状態で仕事なのね……・・・

コンディションは最悪。いつもよりいろんなことに注意を払わないと

重要な案件は誰かに立ち会ってもらって一緒に確認してもらったりして

ミスがないように対策を立てましょう。

とりあえず今日の予定を確認しながら考えましょうか。


桃花この睡眠妨害は将来きっちり責任を取ってもらうからね(怒)


  ・・・さて、今日は気合を入れていきましょう・・・


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― 新着の感想 ―
[良い点] 独り者には分からない苦労や喜びが伝わってきました。 がんばれお母さん!
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