001-隣人
S氏/男性/44歳/18年前の怪異を語る
「Sさん。今日はどうも、お越しいただいて有難うございます」
「いえいえ、こちらこそ。今回こういう機会をくださって、私の中で心の中の何か、引っ掛かりと言うか、ずっと、ずっと、残ってた、恐怖体験…と言っていいんでしょうかね。心霊体験を語ることで、何か区切りになれれば、と」
「相当の、お覚悟の上だと。これまで誰にも、話された事がないんですか?」
「ええ、まぁ。そうですね。ちょっとね、ただの怪談では済まない。実際の…何ていいますか。最後まで聞いていただければ分ると思いますが、内容が内容なんで、状況が状況なんで、これはちょっと自分の中で仕舞っておこうと思いましてね。家族や友人にはもちろん、誰かにお話する、と言うのは控えてました。」
「そうでしたか。それでは、そのいわくつきのお話をお聞かせください」
「では…」
◆◆◆
この話は、今から数えて18年前。私が26歳のときの話でして、山手線沿いにある一軒の安アパートに住んでたんです。玄関開けたらすぐ、部屋って感じのね。当時の時点でもう、築30年以上は経過してたと思います。
木造でね。冬は堪えましたよ。吹きすさぶ風が窓ガラスと壁の隙間から、凍えるようでね。土木の仕事を終えて帰ってきて、ワンカップ煽って、毛布にくるまって次の朝までひたすら寒さに耐える生活でした。経済的な事情でエアコンはつけませんでした。暖房も電気代節約のために敢えて、買いませんでしたよ。
そんなアパートですからね。住む人も住む人でね。ワケありげな人や、保証人が見つからない海外からの出稼ぎの方とかが、ほとんどでした。全部で6部屋あるうちの、1番最後に入居してきたのが私だったわけですけどね。当時、お金ももったいないしって事で、新居の挨拶にも行きませんでした。私は建物の一階、右端の部屋でした。
年の瀬も迫る12月。私の左隣の方が引っ越していきました。どんな方だったのか顔も覚えてません。ただ、中年の男性だったのは、ぼんやり覚えてます。
それから1週間か2週間ですかね。その空き部屋に、新しい方が入居されまして。その方が大変、律儀な方で。挨拶に来られたんですよ。東京駅で人気のお土産、ありますよね。鳥の形のお菓子。「地方から来た方なのかな」と最初思いました。でもね、あまり深く詮索はせず、簡単に挨拶だけ済ませました。
その方を最初に見たときの印象。たいへん柔和な、ご老人でした。小さなボストンバッグを持って、くたびれたシャツを着てて…。こんな言い方は失礼でしょうが、ちょっと可哀想な身なりでしたよ。印象的なのは、グレーのスラックス。急激なダイエットでもしたのか?ってくらい、体型に合わないブカブカのものでした。白髪で短く刈り込まれた頭でね。深く刻まれた皺のせいで実年齢よりも上に見えるのかもしれないですが、少なくとも還暦は過ぎてらっしゃるような方でした。肉体労働者にありがちな浅黒い肌ではなく、青白い感じで、でも、デスクワークをずっとされてたようには思えなくて。きっと、屋内で作業をされる職人さんかな、なんて勝手に思っていました。
まぁ、そんなこんなで、お隣さんが来たわけですけどね。仮に、そうですね。Aさんとしましょうか。夜になるとAさんの声がうるさいんですよね。
「ああ、ああ、ああ」
夜中の10時くらいです。ああ、お年寄りだから夜も早いんだ。寝言かぁなんて思ってまして気にも留めてなかったんです。安アパートですから時間帯の差こそあれ、隣の声なんて筒抜け。珍しいことじゃなかったです。
「ああ、ああ、ああ」
「寒い…寒い」
「ああ、ああ、ああ」
「寒い…寒い」
「ああ、ああ、ああ」
「寒い…寒い」
「ああ、ああ、ああ」
よく聞くと女性の声で、寒い、って言ってて。それにAさんが相槌を打ってる。そう、どうやら寝言じゃないみたいなんです。会話なんですよ。テレビやラジオの可能性?それも考えました。でも、それならば、効果音とか、別の人間の声も一緒に聞こえてくるはずでしょ?でも、そうじゃない。聞こえてくるのは、女性の声とAさんの相槌だけ。さらに言えば、女性の方は常に一定のテンションで同じ言葉を何度も繰り返してる。カセットテープ?音楽や漫談なら、まだしも。こんな意味のない音声のテープを流し続けないでしょう。
「ああ、ああ、ああ」
「寒い…寒い」
奥様と同居されてるわけでもなさそうでしたし、それに女性の声がやたら若い。Aさんの高齢を考えて、まさか、20代の押しかけ女房ではないでしょう。いや、60過ぎても元気な男性はいますけどね?でも、まぁ、娘さんが遊びに来てるんだろうな、それでもってこの部屋寒い寒いって言ってるんだろうな。そう考えるのは当然ですよね?私自身、そんな風に解釈し、納得してました。
まぁ、気にするのもほんのちょっとだけで、いつものように寝ましたけど。
翌日も、同じように仕事から帰って来て、毛布に包まって寝るわけですよ。すると、またお隣から同じような会話が聞こえてくるんです。寒い、寒いって。なんかちょっと気の毒に思えましたね。お嬢さんが。でも、親子水入らずでしょうから。私も実家の父母を思い出しましたね。ちょうどAさんと同じくらいの年齢でしたから。寒い寒いなんて言いながらお父さんに会いに来る娘さんを微笑ましく思いましたよ。
さきほども言いましたが、私は土木の仕事に就いてまして。そこの親方さんが、けっこういい人でね。会社の中でも若手である私を気にかけてくれて、たまに飲みに連れていってくれたりするんですよ。その日の夜は、年内仕事納めって事で、仲間みんなで新宿のお店ハシゴして、一番若手で金のない私にはタクシーまで拾ってもらっちゃって。なんだか流れで、親方が「お前の部屋みてみたい」って事になりましてね。うちに男2人で酒盛りする事になったんです。
ワンルーム。真冬の風がカタカタと窓を叩く中、親方と、今年の現場での出来事をああでもない、こうでもない、と話しながら缶ビールを何本も開けました。親方は奥さんと離婚したばかりで、まぁ女性関係が原因ですけど。今はもう仕事しかないって感じで、話題もそんな感じでしたけど。その親方がね。見える人なんですよ。いわゆる霊ですかね。見えるんだそうです。仕事柄、事件や事故のあった物件の跡地に、また家を建てたりすることもありますから。そういう関係上、浮かばれない人の霊魂を見たりするそうです。
親方が言うには、霊には二種類あって。人間に憑いてるもの、場所に憑いてるものとがあるそうです。場所に憑いてるものってのは、これはその親方の持論ですけどね?工事や取り壊し、周囲の環境が変動すれば、それなりに薄まっていくそうなんです。でも、やっかいなのは人間に憑いてる方。直接的であれ間接的であれ、その人物に恨みを抱いてるから、なかなか消えない、浄化されないそうなんです。
親方の古い知り合いに、飲酒運転でお婆さんを跳ねて殺してしまった人がいるそうで。未だに、その知り合いの背中にはお婆さんが憑いてるようなんです。
そんな話をしてる時です。また、あの会話が聞こえてきました。
「ああ、ああ、ああ」
「寒い…寒い」
「ああ、ああ、ああ」
私は一連の事情説明をしました。事情と言うか、推測ですけどね。こうやって連日、お隣のAさんを娘さんが訪ねて来ては、お父さん寒い寒い、って言うんですよって。詳しくはちょっと言いませんが、下世話なネタも絡めて言いましたよ。男同士ですからね。私も年頃でしたし、隣の娘さんは美人だろうか。毎日こうやってお父さんの部屋に通いつめるくらいだし、恋人はいないだろうか、なんてね。
親方も、そういう話題好きですから。女好きが高じて奥さんに愛想つかされたくらいですし。私、親方にこう言ったんですよ。「きっと娘さんはファザコンだろうから。親方くらいの年齢の男性が好きなんじゃないですかね」ってね。別に親方を焚きつけてやろうとか、そんなんじゃないですよ。
でも、そんな私の軽口に対する親方の表情。パっとしないんですよね。ああ、とか。うん、とか。そんな感じでした。それでもって「寒い、以外にも何か、いろいろ言ってないか?」なんて言い出す始末で。まぁ、私からしたら、なんて言ってるかなんてどうでもいい訳です。今、考えてみたら…まぁ、…酔った勢いもありますし、興味本位もありました。それに、Aさんに引越しの挨拶のお菓子のお礼も差し上げてない、なんて口実まで無意識に付け加えてました。「親方、今からお隣さんの部屋にコレ持っていきませんか?」って、私たちがつまみに買ってきた開封してないお菓子と、ビール3、4本を指して、親方に提案してみたんです。そしたら「ああ」って、相変わらず浮かない顔で親方が頷くんです。
行きましたよ。親方と二人で。Aさんの部屋をノックしました。はい、ってな感じでAさん出てきましたね。ビニールに詰めた差し入れをAさんに差し出して「これよかったらどうぞ」って言ったんですけど。Aさんの顔、最初会ったきり見てなかったんですけど、たった数日間でこうも印象が変わるのかってくらい違いました。
背格好。髪型。それは変わりありませんでした。でも、肝心なAさんの顔。まったく別人。鬼の形相と言うんでしょうか。月並みな言い方をさせてもらえば、テレビドラマとかで見る殺人犯。そんな感じの、顔。眉間に深く皺を寄せて、目尻は吊りあがり、眼球は赤くただれて、むき出しにした犬歯と銀歯の隙間から、泡立った唾液があふれ出してる。
あっけに取られた私をよそに、背後にいた親方は「うわ」なんて言いながらよろけて、先に私の部屋に戻ってしまいました。親方はAさんの顔を見て逃げ出したんだとその時は思いました。「すいません」と言いながらAさんはビニール袋を受け取ってドアノブを引いてしまいました。
その一瞬、Aさんの部屋の中を見ようと思ったわけでもないですが、視界に入ってしまったわけですが…。そこには女性の姿なんてありませんでした。それと不思議だなって思ったのが、もう1つ。部屋に包丁が転がってたんですよ。Aさん料理でもしてたのかな。でも畳の上で?なんて、疑問はありましたけど、その時は深く考えませんでした。
その後、部屋に戻りましたが、親方はしばらく何か考え込んだ後「おい、この辺でまだやってる店あるか?」って聞いて来て「ありますけど、もう寝ましょうよ」って私が返したら、「そうか、俺はまだ飲み足りないから、今夜はもうこの辺でお邪魔するわ」って言って、タクシーも呼びつけずに、そそくさと出ていってしまったんです。
私はと言えば、年始の三が日が明けるまで仕事がないわけですから。気楽なもんで、毛布を纏って大の字になって寝ました。東京から九州の実家に帰る往復の金もなかったですし、まぁギャンブルが原因の借金のせいですけど。余談ですが、それでいて正月休みに、2万円を握り締めてどこのパチンコ屋行こうかとか考えて、最低な生活でしたけど。まぁ、そんな事を考えながら眠りについたわけです。酔いも回ってましたし、生来、細かい事を気にするタイプでもありません。Aさんの部屋に、いるはずの女性がいなかった事について深く考えることもありませんでした。
さて。年が明けて、三が日が終わって財布もスッカラカンです。財布には土木現場までの定期券しか入ってません。仕事始めの日。年末年始に溜まりに溜まったゴミ袋を、出勤前に集積所に出すわけですけど、えっちらほっちらカップ麺の容器やらスポーツ新聞やらスナック菓子の袋やらが入った袋を持っていく途中、Aさんとすれ違ったんです。
Aさんと顔を合わせるのは、あの日以来。Aさんは落ち窪んだ目とゲッソリした顔で、これまたこの前とは違う印象でした。「お疲れのようですね、大丈夫ですか」と私が声をかけたところ、ビー玉のような目で私を見つめ「この前はどうも」って呟いて部屋に戻っていきました。
集積所のゴミ収集庫の金属の蓋を開けて、パンパンになったゴミを1袋つっこむわけですが、そこに5袋くらいゴミ袋が捨てられてて、そのうち4袋は家庭ゴミなんですけどね。一番上に乗っかってるゴミ袋。神社だかお寺だか知りませんが、お札みたいなものがドッサリ詰め込まれていたんですよ。わけわからないでしょ?
うわ、なんだ。コレ気持ち悪い!私はその異様なゴミ袋を避けるようにして自分のゴミを詰め込み、駅へと向かいました。
まぁ、そんなことがあって何週間かしてからですけどね。土曜か日曜だったと思います。夕方くらいでしょうか。私、仕事も休みで、金もなくて、家でボーっとしてたんですよ。小さなブラウン管のテレビを眺めながら。そしたらねドアをノックされたんで、出てみたらAさんが立ってたんです。
今まで散々Aさんの風貌についてお話しましたが、不思議なことに、その時のAさんの顔の印象だけは、未だに思い出せません。不思議でしょ?でも、最初の頃の印象とは、また別なものだったと思います。柔和なお年寄りだな、なんて言うそういう印象すら心に残っていないわけですからね。
「お世話になりました」
小さなボストンバッグだけ。くたびれたシャツにブカブカの、グレーのスラックス。これだけは最初の日と同じでした。
「え、お世話になりましたって。Aさん、ここを出ていっちゃうんですか」
そういう私に、ええ、とだけ言ってAさんはお辞儀をして、背中を向けましたね。
何日かしまして、親方と休憩時間にAさんの話をしたんですよ。あの人、1ヶ月もしないうちに出て行きましたよって。親方の表情は硬かったですね。「娘さんの声は相変わらず聞こえるのか」って聞かれて。「いえ」って答えました。
こんな言い方をしたら無責任に思われるでしょうが、敢えて本当のことを言います。Aさんが出て行く前の日まで女性の声が聞こえてたか、聞こえてなかったか。これは私にも分りません。気にもしてなかったので、思い出せないんです。感覚的には、Aさんに差し入れを持っていったあの日を境に、女性の声が聞こえなくなっていた、という気もします。しかしこれは、今からお伝えする真相を加味した上での、理屈の上での、自分の感覚に対する折り合い、後付けのようにも思えます。何度も言いますが、女性の声がずっとずっと、ずっとAさんが出て行く前日の夜まで、私の耳に届いていた可能性もありますし、そうでない可能性もあります。そこは断言できません。
◆◆◆
「気になりますね。その女性の声について」
「はい。気にはなりますが。私の中では、もうあの女性が誰なのか、何で寒いと言っていたのか。親方には何と聞こえていたのか。事実関係が見えてるので、さほど気にはなりません。と言うより、考えたくはないです」
「その女性は誰だったんでしょうか?」
「すいません。紙とペンありますか?」
「え?あ、はい。ありますけど、えっと…すいません、紙はこの喫茶店のレシートの裏でもいいですか?」
「はい。構いません。そのAさんの本名ですが、かなり特徴的な名前で。ちょっと話すとややこしいですけど、そのアパートのルートを担当する郵便配達員が、忙しいのかマヌケなのか知りませんが。しょっちゅうAさんの郵便物を私のポストに誤配してたんですよ。Aさんがいた数週間のうちに、2回か3回ありました。集合ポストなんで、そうやって適当にポンポンって入れちゃうんでしょうかね」
「なるほど。それで、その名前は…」
「個人情報とかになるんで、すぐに破棄してもらえますか?この名前、●田●●●でネット検索してみてください。私の口から言えるのはそこまでです」
「あ、あと。親方は女性の言葉が何と聞こえていたんですか?」
「寒い…痛い…許さない」
「…そうでしたか」
「今日はもう失礼します。また何かあればメールをください」
「いえいえ、こちらこそ。今日は有難うございました」
◆◆◆
S氏の言うとおり、●田●●●で検索をかけてみた。過去数十年の事件をデータベース化したサイトが出てきた。
1976年04月05日午後00時30分頃、●●市●町のコーポニューデイズの102号室で女性が強盗に押し入った男に刺殺された。被害者は、大学生●藤●子さん(当時19歳)。●子さんはアルバイトから帰宅し、ドアの鍵を開けようとしたところ、男に襲われ、自宅に侵入された。男は●子さんをガムテープで縛り、部屋を物色するも、●子さんが大声で叫んだため持っていた刃渡り18cmの包丁で●子さんを数回にわたり刺し、現金約2万円を奪い逃走。近所の住民による通報でかけつけた警察官により、事件発生から3時間後に逮捕された。容疑者は●田●●●(当時45歳)。同様の手口で数件被害届が出ているため県警は余罪も追及している。
◆◆◆
犯人である●田●●●は強盗殺人で無期懲役と判決された。模範囚であれば20年ちょっとで出所できる。S氏の隣に越してきたA氏の年齢と、●田●●●受刑者の年齢は符合すると言える。
また、刃物で刺され失血すると、体温が急激に下がり「寒い」と感じるという。夜毎聞こえる女性の声は、今なお苦しみから解き放たれぬ呪詛なのであろうか?また、部屋に転がっていた包丁。それが意味するものとは…。
もし●田●●●=A氏であると仮定すれば、だが。
私は思う。A氏は夜毎「声の主」に怯え、疲れ果て、それを終わらせるために、繰り返し、繰り返し、包丁を突き立てて、被害者女性の亡霊を殺めていたのではないか、と。S氏が年始のゴミ集積所で見た大量のお札が意味するもの。それは消せない声に対抗するためにA氏が縋り付いた最後の手段だったはずだ。
私はS氏に再び連絡を取り、最後の去り際のA氏の表情についてもう一度思い出してもらえないか訊いてみた。
しかし、回答は以下の通りだった。
「思い出そうにも思い出せません。でも、はっきり一つ言える事があります。きっとAさんは自分が苦しみから解放される、唯一の方法を見つけ出し、それを遂行したのではないでしょうか?1ヶ月を待たずしての引越しも、ある意味、身辺整理だったのかもしれません」
犯人とA氏が同一人物かは不明。符合する点は複数。S氏の証言の信憑性は高い。(改稿)助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて