「いざ遊園地」
次の日、雲行達六人は入場時間前に到着するために早起きをし、電車を乗り継いで遊園地へと向かった。
学生やサラリーマン達が通学通勤をする中、私服で遊園地に行くというこのシチュエーションのワクワク感は異常であった。もしかしたら補導されたりするのでは、知り合いに遭遇するのでは、というドキドキと少しの罪悪感はあったりもするが、人が勉強したり働いたりしている間自分達は思い切り遊べるのだと思うと心が躍った。
しかし人ごみに弱いたゆたはあまり楽しくなさそうであった。満員電車なんて乗ったことがないのだろう。捧の手を握っているのである程度落ち着いてはいるが、やはり顔色が悪い。
でも、そこまでしてでも彼女は遊園地に行きたかったのだろう。
「たゆたん、顔色悪いね。大丈夫?」
すすきが心配してたゆたに声を掛けた。たゆたは心配させまいとしているのか、ニコッと不器用な微笑みを浮かべる。
「あ、ああ。大丈夫だ。何ともない」
「そう? でもしんどそうだよ? そだ。あたしとも手つなごっか? 少しはマシかもよ」
ニコニコと女神みたいな笑顔でたゆたの空いている方の手を握るすすき。するとたゆたは恥ずかしそうに目線を下にしながらこう言った。
「あ、ありがとう……す、すすきん……」
「良いってことよー、たゆたん! ねえ、うつろんも手ぇつなごー。女子チェイン!」
「女子チェイン……すすきんって馬鹿なこと好きだよね」
「うつろんの毒舌攻撃があたしの胸にぐっさり刺さったよ……。クリティカルヒット」
「無駄に英語使いたがるよね。ルー大柴目指してる?」
「ぐふっ……あたしのライフ……じゃなくて命があと少ししかなくなっちゃったよ!」
漫才を繰り広げるうつろとすすきの横で、たゆたは頬を桜色に染めて密かにはにかんでいた。同年代の友達なんてきっと彼女には出来たことがないのだろう。だからこうしてあだ名で呼び合うだけのことがとても嬉しくて、どこかこそばゆく感じるのかもしれない。
「男性陣はダメダメですね。本当にたゆた様のことが好きなのですか?」
「ああ! す、すすきん! 代わって!」
「ダーメ! あまぎりんも駄目だよー」
「お、俺は別に代わって欲しくなんかないよ!」
と言いつつも、約束したのにたゆたが自分を頼ってくれなかったことが悲しかったし、微妙にモヤモヤしていた。
会話らしい会話はやはりまだ出来ていない。だから今日こそは必ず二人っきりで話すのだと雲行はそう決めていた。今日は絶好のチャンスだ。遊園地なら二人で乗る乗り物も結構あるし、観覧車だってある。
両親のことも知りたいが、やはり雲行の心を一番埋めていたのは彼女と今まで通り楽しく会話をしたいという気持ちだった。
いつから優先順位が変わってしまったのだろうか。雲行自身でもそれは分からなかった。恋は突然やってくるもの、予測不可能なのである。
いや、何だそれ……。
恋を語る恋愛評論家の自分が心の中にいるのが恥ずかしくて、雲行は人知れず顔を赤くするのだった。
遊園地はクリスマスムード一色だった。園の中央には大きな白いクリスマスツリー。様々な飾りが付けてあり、きっと夜になったらライトアップされてきれいなのだろうなということが窺い知れた。キャスト達もサンタクロースの格好をしていたり、トナカイの角を付けていたりして、クリスマスを先取りといった感じである。別にアトラクションに乗らなくても、クリスマスの雰囲気漂う園内を散歩するだけで十分に楽しめそうだ。
平日なので、開場前から並んでいる人もあまり多くはなかった。雲行達は入場チケットを購入し、その列に加わる。そしてまず何に乗ろうかと作戦を立てながらみんなで開場を待った。
すすきが言うには休日もそこまで混むことはなく、人気のアトラクションでも一時間以上待たされることは無いので今日一日で確実にアトラクションを全制覇出来てしまうらしい。どうやら彼女はこの遊園地を遊びつくしているようだ。多分この遊園地の詳しさで言ったら全国でも五本の指には入るんじゃないかなと嬉々として語ってくれた。
そんな話を繰り広げているうちに、遊園地は開場した。
「行くぞー! 野郎共ー!」
会場と同時にすすきの掛け声が上がる。周りの人達が若干引いているので正直他人のフリをしたくなってしまった。
「あ、すすきん……」
よっぽど興奮して周りが見えなくなってしまったのか、すすきはたゆたからもうつろからも手を離して一人風のように走っていってしまった。
空いてしまった自分の左手を見つめながらたゆたは心底悲しそうな顔をしている。別にすすきはたゆたに意地悪したくてやったわけではなく、ちょっとはしゃいじゃっただけだろうから勘違いはしないであげてほしい。
しかしこれはチャンスなのではなかろうか。たゆたの左手をゲットするチャンスなのでは。
雲行は自分の右手を見つめ、ゴクリと唾を飲みこんだ。
「あの、たゆ――」
「たゆたん! 次は俺と手、繋ごうか!」
「は、はあ。別に良いが……」
一足遅かった。一期に先を越されてしまった。しかも何故か捧はたゆたの手を握るのをやめてしまったのだ。
二人はカップル……にはちょっと見えないが、兄妹や親戚のお兄ちゃんと小学生の女の子みたいな感じで仲良く(?)行ってしまった。
ポツーンと残された雲行に捧が一言。
「さあ、争奪戦の始まりですよ。可哀想な雲行は私と手を繋ぎますか?」
彼女がにこやかに差し出した手の平には無数の画鋲がセロテープで貼られていた。刺す気満々じゃないか。そんな手を握ったら血だらけになること間違いなしである。
「ゆき君は私と繋ぐから良い」
捧を一睨みしてから、雲行の手を取るうつろ。幼馴染だからってそんなに手を繋いだことはない。あってもすごく小さい頃の話だ。だから少々恥ずかしくて雲行は狼狽える。
「あの、うつろさん……離してくれると嬉しいのですが」
「離さない。ゆき君と一緒に帰るから」
一緒に帰らないと離さないとでも言うつもりなのだろうか。どうやら厄介な人に手を握られてしまったようだ。
このままではたゆたと仲直りするどころか会話をすることすら叶わないかもしれない。
「野郎共遅いよー! 誰も付いてきてないんだもん! 一人で来て一人ではしゃいでる人みたいで恥ずかしかったじゃん!」
一人で来たわけではないが、一人ではしゃいでいるというのはあながち間違いではないのではと雲行は思ったが口には出さないでおいた。
「とりあえずジェットコースターから行こうか! たゆたん乗ったことないんだっけ?」
「パンフレットを見る限り全部乗ったことない。あ! でも観覧車はこな――」
たゆたはそこで口を噤み、こちらの反応を窺うようにちらりと視線を向けてきた。
観覧車に乗ったあの日から雲行とたゆたは微妙な関係になってしまった。
そうだね。一緒に乗ったよね、とここで笑い返してあげれば良かったのかもしれない。
でも雲行はふいっと視線を逸らしてしまった。素っ気ない態度をとってしまってから、後でいつも後悔すると言うのに。
「な、何でもない」
たゆたは寂しそうにしゅんと肩を落とした。
たゆたと仲直りしようと思っているはずなのに、自分は一体何をやっているのだろう。素直になれない自分にそろそろ嫌気がさしそうだった。
「身長、足りる? 百十センチ」
意地悪な微笑みを浮かべながら、うつろはたゆたにそう言った。
「た、足りてるわ! これでも百四十……五はあるんだからな! 多分! きっと!」
「ぷっ。小六女子の平均身長以下」
「わ、笑うなー!」
百四十五センチと言い張っているが実際はもっと小さいのだろう。別に恥ずかしがることも嫌がることもないのにと雲行は思う。だって小動物やお人形みたいでとっても可愛いではないか。ギュッと抱きしめてあげたくなる大きさだ。
「分かるよ、たゆたん。その気持ちよーく分かる。あたしも小さい小さいと言われ続けてうん十年……とても辛い人生だったよ。しかしだ、たゆたん。自分が好きになってやらなきゃ誰が好きになってくれるんだ、ある日あたしはそう気付いたのだよ。その日からあたしは変わった。あたしは小さくてもあたしが大好きだ。たゆたんもきっとそうなれるよ」
「す、すすきん……」
ひしと抱き合う二人。同じ悩みを抱えていた者同士、心が通じ合ったようだ。
ここでうん十年ってお前一体何歳だよというツッコミをするのはきっと野暮だろう。
「じゃあ、行こうか! 夢のジェットコースターに!」
わーと子供みたいにはしゃぎながらたゆたとすすきの二人は連れ立って走り出した。小学生の妹と中学生のお姉ちゃんと言われれば誰もが納得しそうだ。
「わー待てよ、たゆたん! 一緒に行こうぜー」
置いていかれた一期が涙目でたゆたの後を追う。ちょっとだけざまあみろと思いながらだらしなく走る一期の背中を見つめていた。
とその時、ふいにたゆたが足を止めた。一期を置いてきてしまったことに気付いたらしく、彼女はハッとして後ろを振り向いたのだ。
しかし意外にも一期はたゆたのすぐ後ろに迫っていた。突然たゆたが足を止めたことで、二人はぶつかってしまう。いや、むしろたゆたが一期に体当たりをされたといった方が正しいかもしれない。小さな小さなたゆたは大男に突き飛ばされて宙を舞った。
「た、たゆたっ!」
雲行はうつろの手を振り払ってたゆたに駆け寄る。よほど突き飛ばされた衝撃が強かったのか、たゆたはうーと小さく呻き声を上げるだけでなかなか起き上がらない。
事故とは言え、彼女を突き飛ばした張本人であるはずなのに、一期は全く動こうとしない。じーっと倒れたたゆたを見つめているだけだ。
彼とは親友であるし、顔はイケているのに少々抜けているところがあるのは知っている。でも雲行は苛立ちを覚えずにはいられなかった。
そんな雲行の気持ちを代弁してくれたのはすすきだった。
「たゆたん、大丈夫!? こら、いちごん! なにボーっとしてるの! 謝りなよ!」
「え? あ、ごめん! ごめん、たゆたん!」
「い、いや……大丈夫だ。私の注意が散漫だっただけのことだ……」
そう言ってやっと体を起こしたたゆた。右膝から真っ赤な血をだらりと流しながらも、何でもなさそうに笑いながら立ち上がってみせた。
「ちょ、ちょっと座ってたら?」
「いや、大丈夫だ。これくらい……」
「たゆた様、歯を食いしばって下さい」
いつの間にか近くに来ていた捧がそう言った。彼女の手には正方形の大きいサイズの絆創膏が握られていた。そして消毒一つせず、捧はその絆創膏をたゆたの膝の傷にまるで叩き付けるかのように貼ったのだった。
「……っ!」
すごく痛そうにたゆたは目を細めた。見ているこっちまで痛くなってくる。
「これで万事解決ですね」
ぐっと親指を立てて捧はそう言った。相変わらずの無表情で。
なんと言うか、捧はいつでもどこでもどんな時でも捧なのだろうなと雲行は思った。
「き、君は相変わらず雑だな……」
「大丈夫、たゆたん?」
たゆたの膝をまじまじと見つめながら一期はそう言った。
心配そうな言葉とは裏腹に、表情にそんな色は見られなかった。心から心配しているわけではないのだろうか。いつもの一期はこんなに冷めた人間ではないはずなのにと雲行は苛立ちを覚えると共に不思議にも思った。
「大丈夫だ。君が気にすることはないよ。気を取り直してジェットコースターに乗りに行こうか」
「もうぶつからないでよー! いちごんは体でかいんだから人一倍気を付けて! ちゃんとたゆたんの手、握っててあげてよ!」
すすきはたゆたと一期の手を取り、無理矢理繋がせると満足そうに頷いた。
「よし。じゃあ行こうかー。捧さん、一緒に乗ろうね!」
「良いですよ。ジェットコースターでどれだけ無表情でいられるか勝負しましょう」
「それあたし、確実に負けるよねー」
そんなこんな言いながらすすきと捧、そしてたゆたと一期はそのままジェットコースターへ向かって行ってしまう。
雲行も早く来いとでも言いたいのだろうか、たゆたがちらりとこちらを振り向く。
ちょうどいい感じにうつろから手を振り解くことが出来たのだから、雲行も早く付いて行かなければならない。意地を張っている場合ではないのだ。こんな天邪鬼なことをしている場合ではない。
でも足が動かない。
そしてまた、体が勝手に取りたくもない行動を取ってしまう。雲行はまたしてもたゆたからふんっと顔を逸らしてしまった。
「ゆき君、こっち」
すかさずうつろが雲行の手を取る。
これでは逃げられない。大失敗だ。またやってしまった。
自分はたゆたと仲直りしたいんじゃなかったのだろうか。もう自分で自分が分からなくなってしまいそうだ。
「み、みんなとジェットコースター乗ろうよ!」
「ジェットコースター怖いから。ゆき君とメリーゴーランド乗る」
「う、嘘吐けー! 怖いもんなんかないだろ!」
「……ある」
うつろはそう小さく呟いたが、雲行は全く信じられなかった。
「ゆき君と一緒にカボチャの馬車に乗る」
「馬乗ろうよ、馬! メリーゴーランドと言えば馬だよ! 乗らないでどうする!」
「一人でしか乗れないから」
「それで良いじゃん! どんどん自立していこうよ! 馬で自立を図ろうよ!」
「やだ」
ぐいぐい引っ張られて結局カボチャの馬車に一緒に乗ることになってしまった。高校生にもなって一人で馬に乗るのは恥ずかしかったりするが、カボチャの馬車に幼馴染と一緒に乗るくらいならそっちの方がマシだと思った。
だがしかし、メリーゴーランドは係のお姉さんの掛け声と共に動き出してしまった。
馬に乗る我が子に手を振る父親、孫の姿を一生懸命写真に収めるおばあちゃんなど様々な人達がメリーゴーランドを囲んでいる。自意識過剰なのは分かっているが、こちらを見られているような気がして恥ずかしかった。
「昔、こうやって一緒に乗った。覚えてる?」
「そ、そんなことあったっけ……」
「あった。ゆき君がうちに来たばっかりの時。とっても楽しかった」
「そういえば……あったような気もする」
あれは父と母が行方不明になり、とりあえず預けられていたうつろの家、鏡花神社に住むことが正式に決まった日の週の日曜日だった。
親戚も雲行を引き取って良いと言ってくれていた。しかしうつろの父親がどうしても引き取りたいと申し出たのだ。雲行も親戚に引き取られるよりうつろの家に引き取られる方が嬉しかった。だって仲良しのうつろがいるのだから。
そして雲行は鏡花神社に居候することとなった。
両親がいなくなってしまい、元気のない雲行を少しでも元気付けようとしてくれたのだろう。その週の日曜日、雲行はうつろとうつろの父親と三人で遊園地に遊びに行った。
うつろと二人で思いっきり遊んだ。きゃっきゃと大声を上げながら走り回り、帰りの電車ははしゃぎ疲れて二人とも眠った。そういえば、そんなことが昔あった。
あの時は両親がいなくなったとか、もう帰って来ないかもしれないとか、あまり良く分かっていなかったのかもしれない。優しいおじさんやおばさん、それに仲良しのうつろと同じ家で暮らせて楽しいなー嬉しいなーくらいにしか思っていなかったような気がする。
「あの頃は父さん母さんがいなくて寂しかったけど、それでも楽しかったな」
「今も楽しい。昔と変わらない」
「……うん、昔と変わらない。でもそれじゃあ駄目なんだよ。俺はずーっと昔からうつろの家族に迷惑かけてる」
「そんなことない。私はゆき君がいてくれるだけで幸せ」
うつろは昔からどんな言いにくいことでもさらりと言ってしまうタイプだった。告白紛いのことを恥ずかしげもなく言ってのける。それが家族としての愛情なのか、自分のことを一人の男と見て言っているのか、良く分からなくなる時がある。
「俺は君の家族であるべきじゃないよ」
「そんなことない。ゆき君がいてくれたおかげで怖かった外にも出れるようになった。大嫌いだった妖怪にも興味が持てた。巫女の仕事だってやってこれた」
「別に俺のおかげじゃないでしょ。俺にそんな力ないよ」
妖怪の話を良く聞かせたりはしていたが、うつろはそんな話をする度にとても不機嫌になったし、興味を持っているようには思えなかった。うつろが巫女の仕事のやってこられたことだって、雲行には何の関係もない。何もしていない。
でもうつろは雲行の瞳をまっすぐ見つめながら、
「あるよ」
と言う。
「ゆき君は私が嫌い? もう一緒にいたくない?」
嫌いでも、一緒にいたくないわけでもない。好きだからこそ一緒にはいられない。
「うつろのことは好きだよ。だからこそ俺のせいでうつろの両親が喧嘩するのが嫌なんだ。俺のせいでうつろの家族が崩壊していくのが嫌なんだよ」
「そんなの気にすることないのに……」
「いや、気にするよ」
「それなら私があの家出ていく。それなら良いでしょ」
「いやいや、その理屈はおかしいだろ」
何だかんだ言っても鏡花家で過ごした日々はとても楽しかった。だから仲の良い家族でいて欲しいのだ。自分なんかのことで争わないで、うつろを愛してあげてほしかった。
「昔みたいに家族じゃなくて、ただの幼馴染に戻った方が良いんだよ。その方がおじさんにとってもおばさんにとってもうつろにとっても良い。赤の他人なのに、俺は今まで君達の近くにい過ぎたんだと思う」
「そんなことはない。そんなことはないんだよ、ゆき君。……でも……もう……潮時なのかな……。決着つけないと、いけないのかな」
「え? う、うん?」
うつろの台詞は会話の内容と少しずれているような気がした。決着をつけるとは一体何のことなのだろう。
するとうつろは続けてこう呟いた。
「でもまだ方法が分からない。見つからない」
「あの、うつろ?」
うつろは一体何の方法を探しているというのだろうか。何故今こんな話をし始めたのだろう。全く話が見えなくて、雲行は困惑する。
「分かった。父さんに話してみる」
「え? えっと、何を?」
「色々。ゆき君が一人で暮らせるようにするために。どうなるか分からないけど」
「え、ホント!? うわー! ありがとう、うつろ!」
嬉しくて雲行は思わずうつろを抱きしめてしまった。
雲行に抱き締められ、うつろはカアッと頬を赤く染める。いつも気怠そうに細められている彼女の瞳が大きく見開かれた瞬間だった。
「も、もうこれから家族じゃなくなるかもしれないんだから……わ、私も本気で行くから……よ、よろしく」
「え?」
うつろが恥ずかしそうにもじもじしながら良く分からないことを呟いていたが、結局その真意が雲行には分からなかった。




