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LifeGame  作者: 大狼るり
6/6

安息―Rest―

 リハーサルが終わり、マサクニはどこか行き、東条は何も言わず席から立ち、隅で本を読み始めた。俺はさっきのリハーサルを振りかえってみる事にした。まずはルールのおさらいからだ。

――53枚のトランプから5枚ずつ俺と東条に配る。

――その5枚の中に役を作る。

――その手札の役で勝負する。

――勝ったら賭けたチップを貰える。

 これを5ゲーム繰り返す。次に賭け金について

――賭け金を設定するときは親と子がいる。

――親は最初の賭け金を設定できる。

――最初の賭け金の上限は最大20枚。

――賭け金の設定が終わったらカードの交換が出来る。

――カードの交換が終わったら子は勝負に乗るか、または賭け金を上げる事が出来る。

――もし子が上げる時は賭け金の上限は最大50枚。

――勝負に乗る時はカードオープンで勝敗を決める。

――子(親)が賭けたのより上げる時は親(子)に選択が行く。

――降りた場合は賭けたチップは子(親)に流れる。

 なんとも分かりにくいルールである。これを聞いた時は頭がパンクしそうになったよ。なんかヒントがつかめそうかと思ったが結果は収穫ゼロ。俺の頭じゃどうにもならないし、イカサマするにもディーラーの目が在ってはやりようがない。

「・・・・・・ぁあ」

 俺は椅子にもたれかかって顔を天井に向け、口を開けた。何もない天井、キシキシと歪んだ音を出す痛んだ床、割れたスタンドガラスの窓から覗きこむ月、こんなにも広い教会なのに俺の近くにあるガラス製のテーブルと2脚の椅子しかない。もっとほかにないかと思い見回したら天井に小型の監視カメラが幾つかあった。おそらくこれで俺たちを監視してるんだろう、気味が悪い。監視カメラ以外は特に気になるところはないな。

 とにかく今は怠くてしょうがない、さっきのリハーサルで力みすぎたのかもしれん。急に眠気が襲ってきて俺はそのまま目を閉じた――

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