表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勿忘草。  作者: 龍我
第一章
2/2

そして、少女は笑う。

気がつくと俺は自分の死んだ場所に座り込んでいた。

周りは血だらけ。慌てて身を起こすと刺された腹を確認した


「あれ・・・?傷がない・・・?」


じゃあ、今までの事は夢だったのか

そう思ってふと気づく。それならば、


「これは、誰の血だ・・・?」




「信じてくれた?」




声がして、振り向く。


「さっきの俺は死んだというのは嘘じゃなかったんだな」

「当たり前じゃん。ちなみにあなたの体はバラバラになってて修復不可能だったから、今の君の体は新しく作ったものなんだよ」


俺は、恐る恐る尋ねた


「・・・その、俺の体は?」

「そこにあるよ」


アオが指さした先には俺の、首―――――

よく見てみると手やら脚やらが無造作に散らばっている


神経は図太い方だったからこの腐るような悪臭の中、眉を顰めるだけで済んだのだろう。

それぐらい気持ち悪いものだった




「これから、あなたには同姓同名、同じ顔の別人として、元の学校に転入してもらうから」

「は!?そんなの聞いてねぇ!!」


驚いた顔をした俺にアオは重ねていった


「仕方ないでしょ、こっちにも理由はあんの。了解できないんだったら、今すぐ戻ってもらうし」


そこまで言われてしまえば何も言えない。俺はしぶしぶ了解した


「・・・分かった。だが柏木連は必ず殺す。それだけは譲れねぇ」


「・・・詳しくは、後で話しましょう。」


アオはまた哀しそうに笑った

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ