そして、少女は笑う。
気がつくと俺は自分の死んだ場所に座り込んでいた。
周りは血だらけ。慌てて身を起こすと刺された腹を確認した
「あれ・・・?傷がない・・・?」
じゃあ、今までの事は夢だったのか
そう思ってふと気づく。それならば、
「これは、誰の血だ・・・?」
「信じてくれた?」
声がして、振り向く。
「さっきの俺は死んだというのは嘘じゃなかったんだな」
「当たり前じゃん。ちなみにあなたの体はバラバラになってて修復不可能だったから、今の君の体は新しく作ったものなんだよ」
俺は、恐る恐る尋ねた
「・・・その、俺の体は?」
「そこにあるよ」
アオが指さした先には俺の、首―――――
よく見てみると手やら脚やらが無造作に散らばっている
神経は図太い方だったからこの腐るような悪臭の中、眉を顰めるだけで済んだのだろう。
それぐらい気持ち悪いものだった
「これから、あなたには同姓同名、同じ顔の別人として、元の学校に転入してもらうから」
「は!?そんなの聞いてねぇ!!」
驚いた顔をした俺にアオは重ねていった
「仕方ないでしょ、こっちにも理由はあんの。了解できないんだったら、今すぐ戻ってもらうし」
そこまで言われてしまえば何も言えない。俺はしぶしぶ了解した
「・・・分かった。だが柏木連は必ず殺す。それだけは譲れねぇ」
「・・・詳しくは、後で話しましょう。」
アオはまた哀しそうに笑った