4・自分なりの告白
好きな人が自分な可能性がすごく跳ね上がり、夜も眠れなかったのだがついに月曜日が来た。
朝、学校に着くといつも通り楠本だけがいて、ニヤニヤしている。
「お前、両思いだったな!」
「だからそんなんじゃねーよ。」
なぜか咲のことが好きなのがバレていた。誤魔化し続けてはいるがこのままでは本当の思いを伝えれない。
おれは元々、告白なんかしたことはなく、そんなことできるはずがなかった。
「あと一週間で夏休みだぞ!夏祭り、あいつといけるんだぞ?今のうちに告白しろ!」
告白は俺の頭になかったわけではない。でも航平がいるからおれは好きとは言えなかった。
「ねぇ、伸ー私さ、航平と友達の杏奈と帰ってるんだけど、、、気まずくて、、伸も遠回りになるけど一緒に4人で帰らない?」
「え?いいけど航平がいるのに気まずいんだー」
頑張って平然を装ったがものすごく嬉しかった。
にしても航平は学校屈指のバケモノコミュ力を持っているのに、気まずいのは違和感だった。
「おっ、伸、お前、俺らと帰るんだろ?いつも最後は1人でさ、寂しかったんだよなー!」
航平が勘違いを、していることを何度も言おうか悩んだが、ここは咲に嫌われたくない。
放課後
「4人に増えたなー、あのさー田村がさー廊下で転んで頭から血流してさーガチ焦ったわ」
「田村あいつまた怪我したのかよーこの前も捻挫してたよな?」
やはり航平と話すのは楽しい、もちろん咲との会話も
その日は俺は緊張してしまって、あまり面白いことは言えなかったが頑張った方だ。
2日後
「理科室の方が席替えだってよ!いやーたのむ後ろの方!頼むう!」
「あ!おまえ咲となりじゃん!」
神様は俺の味方をしてくれた。咲が隣になった。
「なんか隣多いねーなんでだろ?」
「確かに、言われてみれば。」
誤魔化すのは苦手ではない、しかしにやけてしまう。
そこでもたくさんの、会話したわけだが好きな人の話は一切出なかった。
夏休み前日
「ごめん航平、そうや、俺歯医者で休む!ま、6時からだけど!」
「てめー歯医者ごときで休みやがって」
「伸!今日休むなら一緒に帰らない?杏奈と私と伸で」
もちろん一緒に帰ることになった。
「ねぇ、、伸、好きな人、教えて?私教えたじゃん、夏休みだから聞けなくなるよ」
帰り道が別れるところまで来てしまった。
「出席番号、、15〜20のどれか、、、、、」
15〜20は男子が密集していて女子は19の咲だけだった。その瞬間俺は逃げるようにして帰った。
見えたのは咲の少し赤い顔だった。
次回最終回!結構長めになりますがよろしくお願いします!誤字等あったらすみません!