3・恋のはじまり
「2級やっけ?」
「そんなに言ってたっけ?」と俺
久しぶりに会話したわけだが会話はちゃんと成立、一方でまだ航平に勘違いのことは言えていないようだった。
「ねぇ好きな人当てゲームしよ」と咲
「えー俺あんまそう言うの得意じゃないんよなー」と俺。
正直神イベントである。好きな人の好きな人が知れるのだから。
言い忘れていたが俺の名前は黒川伸。
「まずはクラスからヒント出すね。4組」
「このクラスかーえーこのクラス男多いからわからんぞ!楠本は誰かわかるか?」
いつのまにか自分のヒントを言うのを忘れ一方的にヒントばかりを聞いてしまっていた。
「4組の濁音なし部活入ってる、、、もう5人に絞れたぞ、、まずは岸と楠本、沢田、大山と俺、だなまぁ好きな人の前で好きな人のヒント出すのは普通は無理だから岸、沢田、大山のうち誰かだな。」
「えっ!そんなに絞られてるの?やばい!もうヒント出さないから」
ヒント封印されてしまい次は俺が標的になってしまった。
「好きな人だーれ、教えてお願い」
これがまあ毎回のように授業中に言ってくるので自分もだんだんヒントを出してしまった。
「ふーん1、2組以外で、濁音なし、、、もうちょいヒント!」
「誰か教えてくれたらいいよ。」
言ってしまった!これで全然違う人だったら断られるってわかっていながらする告白のようなものではないか!
「じゃあ暗号だすからそれ解いて」
その問題は数学の問題で図解が書かれている。もちろん俺には解けない。
「他の人に解いてもらうのはいい?」
「まあいいよ」
ここで俺はクラス1頭がいい上本に問題を解いてもらうことにした
「あぁ12だね。」
「12?それだけじゃ答えわからんなぁ」と俺
「出席番号じゃね?12ってことは、、、お前だ!」
出席番号が12番?それは俺。本当か確認しても咲は黙り込んだまま、問題が解けたのが金曜日の終礼前だったこともあってその土日はなにごとにも集中できなかった。